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武蔵野うどんの原風景 【小平糧うどん】

2017.05.06

 散歩日和で、木陰の多い多摩湖自転車道を歩こうということに。まずは自転車で花小金井の無料駐輪場をめざす。昼ごはんに妻の希望はうどん。
小平ふるさと村の前を通る際に「小平糧うどん」ののぼりを発見。時刻は開店7分前。
ここでいいんじゃない? ということになる。


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小平市のホームページには、「小平ふるさと村では、武蔵野手打ちうどん保存普及会がJA東京むさしの協力により、小平産の地粉を使って『小平糧うどん』を毎週土曜・日曜日および祝日の昼食時に1日50食を限定に販売しています」とある。


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小平ふるさと村は江戸初期から明治期などの建物が移築・復元されている。
そのうち食事処として使われるのは「旧神山家住宅主屋」。

――この建物は江戸時代後期と推定される時期に、小金井から『廻り田新田』に移築されたものです。その際、間取りが広間型から喰違い四ツ間型に変更されました。したがって、江戸時代中期における武蔵野新田農家の特徴をとどめ、また後期にかけての移り変わりもよく示している建物です小平ふるさと村HP


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まず、旧神山家主屋の右の“水屋”前で前金500円×2を支払い番号札を受け取る。僕らは14番と15番。水屋とは「茶室に付属する、台所風の一角」(三省堂 新明解国語辞典)

主屋の土間を抜けて座敷に上がる。座敷2間に6人掛け座卓が5脚。
自分たちで14・15番目ということは開店時間前にしてある程度お客さんが入っているわけで、6人テーブルにゆるい感じの相席となっている。不思議なことに、すでに食べ終えている客が1組。


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まもなく水屋からさっきのレジのおじさんが岡持ちをもってやって来た。
この第1弾は番号1~4番の2組・4食分の提供。ここが1番ということは、さっき食べ終えて出ていった人たちは何だったんだろう?

この先かなり時間が空く。


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待望の第2弾は両手に岡持ちを引っ提げての登場。これで一気に15番の僕のところまで進む。
しかしこのおじさん、岡持ちからお盆に料理を移して各テーブルに運ぶまでの段取りが超マイペース。最後のわしらの手元に届くまでに10分近くを要した。麺だけに、人によってはハラハラするかもしれない。
しかしこういう時間がゆったり流れるような空間では、そんなスローモーな対応こそが適切に思えてくるから面白い。


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麺はコシがやや強く、武蔵野うどんにしてはつるっとした食感で、地粉の香りが立つ。
耳のおまけがうれしい。


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家庭でかつおだしをとったらこういう味になるというつゆに、具は油揚げ、ブナシメジ、エノキ。油揚げには豚肉に劣らぬうどんとの相性のよさを感じる。
糧は大根と小松菜。薬味はネギ。


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武蔵野手打ちうどん保存普及会の活動の趣旨は、地粉で手打ちうどんを打つ習慣を武蔵野の貴重な食文化として保存していこうというもの。プロでないからこそなおさら、ここの様式は武蔵野うどんの原点に近いものに感じられる。
江戸時代の古民家で武蔵野うどん、という貴重な体験であった。


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[DATA]
小平糧うどん
東京都小平市天神町3-9-1 小平ふるさと村
http://kodaira-furusatomura.jp/kateudon





[Today's recommendation]


https://youtu.be/WFD4jwBKD3A


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