みちのく行き当たりバッタリ (ツ _ _)ツ ――その② 【春蘭亭】

2019.04.29

 柳津虚空蔵尊を出たのが10時40分。そのまま真っすぐ盛岡に向かっていいものか…? という迷いが若干ある。
現在地から近い東北道の入り口は金成あたりだと思うが、そこまで行ったら平泉が近い。世界遺産を素通りしていいものかと。


190429 shunrantei-11
新北上川(追波川)


ということで、とりあえず行き先を平泉の道の駅ということでナビさんに案内をお願いする。
ところが、走り出してすぐ、ナビさんは僕が思っているのとは反対方向を提示した。先をたどってみると、どうやら高速道路(三陸自動車道)に誘導しようとしているらしい。


190429 shunrantei-12 190429 shunrantei-13
左図の赤線がナビ提示ルートでR45とあるのが三陸自動車道、青線が実際に走ったコース。青枠の拡大図が右


これはこの先の道中、ずっとナビさんとの対立の原因になるのだが、カーナビゲーションはわずか1区間でも高速を使わせようとする。僕は高速が大嫌いだ。
北上川の分岐点で、左折の支持を無視して直進。


190429 shunrantei-14
水沢県庁記念館


国道342号登米大橋を渡るといきなり観光地然とした街並みに。このあたりの地理には疎いが、旧 登米(とめ)郡登米(とよま)町(現 登米市登米町)の中心部である。廃藩置県後の第1次府県統合で設置された登米県(→水沢県→磐井県、1869-76 [明治2-9] 年)の県庁所在地であった。


190429 shunrantei-15-2


街にはハイカラな洋風建築物や重厚な蔵造りの商家など明治をしのばせる建物、また藩政時代の武家屋敷や史跡などが現存し、「みやぎの明治村」として保存・再生活用されている。


190429 shunrantei-16


…というのは後付けの知識で、たまたま信号待ちの交差点の手前に無料駐車場があったので気まぐれに入れてみた、というのが実情。
その気まぐれから大きく展開することになるのだが、そもそもナビさんの指示どおり高速を使っていたらこの街は通らなかったわけで、さっきのルート選択はこのみちのく旅の行く末をも左右する大きな決断だったといえる。


190429 shunrantei-17 190429 shunrantei-18


武家屋敷の街並みの一角に“春蘭茶”の文字を発見。
シュンランはあらゆる花の中でいちばん好きな花で、これは惹かれるものがある。


190429 shunrantei-19


「春蘭亭」の建物は200年以上前、江戸中期から後期にかけての建造だそうだ。
町に寄贈後、修理され、喫茶コーナーを設け1990年にオープン。


190429 shunrantei-20


施設名はこの地に自生するシュンランを加工した“春蘭茶”に由来する。見学のみの入館も可能(入館無料)。


190429 shunrantei-21


道路側の奥座敷から靴を脱いで上がり、勧められるままに土間の脇の囲炉裏端に腰を下ろす。


190429 shunrantei-24


春蘭茶 和菓子セット500円、抹茶 和菓子セット500円を注文。


190429 shunrantei-27 190429 shunrantei-28
地元の商家から移設されたという一文字横木自在鉤(左) 火棚につるし薫製にするマブナ(右)

190429 shunrantei-25-2 190429 shunrantei-36
190429 shunrantei-26 190429 shunrantei-35
190429 shunrantei-34


春蘭茶はシュンランの花を塩漬けにして作る。
そういうものがあることは知っていたが、実際に目にするのは初めて。


190429 shunrantei-29


目に美しく、かすかながら甘く優雅なmethyl epi-jasmonateを主とする香りが立ち、最高のリラクゼーション効果をもたらす。


190429 shunrantei-30
190429 shunrantei-31 190429 shunrantei-32


「花は食べられます」とのことで、練りきりの箸休めにしょっぱいシュンランの花をいただく。


190429 shunrantei-33


春蘭茶と抹茶に練りきりと、旅の途中に思いがけず優美なひと時を過ごした。
身も心もリフレッシュし、あらためて盛岡に向けて出発… か?


190429 shunrantei-37

 
[DATA]
春蘭亭
宮城県登米市登米町寺池桜小路79
http://toyoma.co.jp/facilities-shunran/



[Today's recommendation]

※旅の間ネコ不在のため猫写真はお休みします

◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3




https://youtu.be/X-em_6ndYq4


Sponsored Link

コメントの投稿

非公開コメント

Re: ちはー

つかりこさま

> 旅につきものの “予定外” で、「当たり」をひきましたねー。

↑ほんと、大当たりでした。
でもそもそも予定は(ジャジャ麺以外は)何もなかったので、予定外といえばすべて予定外だったんですけどね(笑)。


> さてさて、ほぼほぼさんの奥への寄り道旅、楽しみです。

↑ありがとうございます。
ご期待に添えるかどうかアレですけど、がんばります。

ちはー

旅につきものの “予定外” で、「当たり」をひきましたねー。
植物に弱いので、「春蘭」を初めて教えていただきました。

さてさて、ほぼほぼさんの奥への寄り道旅、楽しみです。
わくわく

Re: No title

ツキさま

> 羽化したばかりの蜻蛉か異国の妖精かといった姿のシュンラン。

↑いい例えですね。
ランの花は昆虫の姿に似たものが多く、受粉のためなどといわれていますが、シュンランにトンボ(それも羽化したばかりの)の見立てはなかなか。
こうして見るとアール・ヌーヴォーのガラス工芸の意匠のようでもあります。

> それにしても、いい旅だなぁ。。

ありがとうございます。
でも帰った途端に風邪をひいてしまい、サクサク消化する予定のブログ記事が全然はかどらなくて…

No title

嗚呼、なんと麗しきかな職人の妙。
土地土地の名もなき銘品を包み隠そうとするカーナビ。侮りがたし・・・
羽化したばかりの蜻蛉か異国の妖精かといった姿のシュンラン。
一度目にしたら、一生ものの宝ですね(笑

それにしても、いい旅だなぁ。。
僕なんて、隣の街のディスカウントストアに行くだけでイン・ザ・渋滞。
違う意味での旅ですよ。
ゴールデンウィークって、いったい何なんスかね(爆
Latest Articles
マイナーファミレスの魅力とは? 【不二家 秋津店】 Oct 20, 2019
昔なじみにばったり… みたいな? 【らーめん たつ】 Oct 18, 2019
格を高く、敷居を低く 【椿】 Oct 17, 2019
熱々ウマウマ、超オトクな中華定食 【東来聚】 Oct 16, 2019
街の変遷を垣間見るがごとき… 【おかめ】 Oct 14, 2019
甘味処の軽食は…? 【あづま】 Oct 12, 2019
20数年ぶり? の価格改定 【九州ラーメン いし】 Oct 10, 2019
立ち食いそば屋で、あの天ぷら! 【木曽路】 Oct 09, 2019
ここにも歴史の生き証人が… 【とき】 Oct 08, 2019
ボリューム感にビビらされ… 【一翆】 Oct 07, 2019
漆塗りの付け台でいただく1CLにぎり! 【寿司金】 Oct 05, 2019
懐かしの屋台ラーメンを彷彿させる… 【ラーメン えどっこ】 Oct 04, 2019
Category
Ranking
          
          
Category-2