レトロなパン屋のジンクスとは…? 【イトウベーカリー】
2019.02.23
東京街道を自転車で走っているとき物音がして、見ると反対車線の車道と歩道の間で自転車が倒れている。その横にはうつぶせのまま動かない人。車道を突っ切ってそちらに向かった。
歩道の段差に引っかかったか、風にあおられたか。近くで見ると倒れているのはかなり高齢の女性。弱々しく立ち上がろうとしているので、後ろから抱き抱えるようにゆっくり起こしてあげた。
突然目の前で起きた事件に呆然と立ち尽くしている小学生3人組(女子2・男子1)に「自転車起こしてくれる?」と声をかけると、彼らは弾かれたように動きだし、自転車を起こしたり前かごからこぼれた荷物を拾ったりとテキパキ働いた。
「歩けますから大丈夫ですよ」とおばあさんが言うので、手助けはそこまで。こういう場合、小学生に「ありがとう」と言うのが大人な振る舞いなんだろうけど、僕がお礼を言う筋合いでもないしなぁ… とモヤモヤしていると、彼女たちのほうが大人のようで、軽く会釈して去っていった。

気がつけば1人ぽつんと歩道に立っている。
上着のほこりを払い、自転車のハンドルに手を置き、やれやれ… と顔を上げると、目の前に小さなパン屋さん。
…って、ずいぶんと長い前振り ヾ( ̄  ̄;) オイオイ

前振りというか、超高齢社会においてこういうことは加速度的に増えていくであろうと感じるところがあって、そういうときに躊躇なく動く癖をつけておかないと、逆に生きづらいんじゃないかと。長くなるので詳細は省くが、つい1カ月前もすぐ近くの踏切内で自転車ごと倒れたおばあさんを手伝った。踏切だけにあわやのところで(警報機鳴りだしてアワワッてなったし…)、そんなときとっさに体が動かなかったばかりに後悔するはめになるのはイヤでしょう? ということが言いたいわけです。
実のところ僕自身そういうのは苦手なほうで、あえて書き留めることで肝に銘じるという意味も…。
以上、前振り終了。

「イトウベーカリー」というレトロな外観のパン屋さんは前々から気になる存在だったが、不思議なことに買いに行くと必ず閉まっている。入るつもりがなく通過するだけのときは開いているのである。
今日はそのつもりはなく、あ、開いてる… とお店を尻目に通過しようとしたら、おばあさんがこけた。
これはジンクス崩しである。

初めてこのお店を見たとき、古い話だが道玄坂小路にあった「フレッシュマンベーカリー」を思い出した。それは30年前のレトロブームの走りのころにもてはやされたパン屋で、30年前の時点にして一時代前の代物だったわけである。
「イトウベーカリー」はどうかというと、東村山市限定の超ピンポイントグルメ情報サイト「東村山グルメ日記2」によれば、創業44年。案外負けていないかもしれない。

「(ショーケースの)写真撮ってもいいですか?」と伺うと、「いいですよ。でももう商品が少なくなって…」とお店の奥さん。
聞くと、総菜パンの焼き上がりは10時ころとのこと。
ささみチーズ160円とチーズカレー160円を昼ごはん用に購入。
あと家族用にアンパン2種を購入(ともに110円)。

総菜パン用のコッペパンはずっしり質感があってごまかしのないまじめさを感じる。
ささみカツにかかった酸味の強いソースが懐かしい。キュウリ1片、これほどありがたくいただいたのは初めてかも… (; ^_^ A …
油断していたら最近狂暴化しているチビ猫にアンパン1個かじられる(左)。その部分は僕が食べて、家族に半分残す(笑)
もはやジンクスは崩れた。
もっと品物がそろっていそうな時間帯にあらためて伺いたい。

[DATA]
イトウベーカリー
東村山市富士見町5-10-63
[Today's recommendation]


◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3 ◆

https://youtu.be/Oo7CnHNwQRM
東京街道を自転車で走っているとき物音がして、見ると反対車線の車道と歩道の間で自転車が倒れている。その横にはうつぶせのまま動かない人。車道を突っ切ってそちらに向かった。
歩道の段差に引っかかったか、風にあおられたか。近くで見ると倒れているのはかなり高齢の女性。弱々しく立ち上がろうとしているので、後ろから抱き抱えるようにゆっくり起こしてあげた。
突然目の前で起きた事件に呆然と立ち尽くしている小学生3人組(女子2・男子1)に「自転車起こしてくれる?」と声をかけると、彼らは弾かれたように動きだし、自転車を起こしたり前かごからこぼれた荷物を拾ったりとテキパキ働いた。
「歩けますから大丈夫ですよ」とおばあさんが言うので、手助けはそこまで。こういう場合、小学生に「ありがとう」と言うのが大人な振る舞いなんだろうけど、僕がお礼を言う筋合いでもないしなぁ… とモヤモヤしていると、彼女たちのほうが大人のようで、軽く会釈して去っていった。

気がつけば1人ぽつんと歩道に立っている。
上着のほこりを払い、自転車のハンドルに手を置き、やれやれ… と顔を上げると、目の前に小さなパン屋さん。
…って、ずいぶんと長い前振り ヾ( ̄  ̄;) オイオイ

前振りというか、超高齢社会においてこういうことは加速度的に増えていくであろうと感じるところがあって、そういうときに躊躇なく動く癖をつけておかないと、逆に生きづらいんじゃないかと。長くなるので詳細は省くが、つい1カ月前もすぐ近くの踏切内で自転車ごと倒れたおばあさんを手伝った。踏切だけにあわやのところで(警報機鳴りだしてアワワッてなったし…)、そんなときとっさに体が動かなかったばかりに後悔するはめになるのはイヤでしょう? ということが言いたいわけです。
実のところ僕自身そういうのは苦手なほうで、あえて書き留めることで肝に銘じるという意味も…。
以上、前振り終了。

「イトウベーカリー」というレトロな外観のパン屋さんは前々から気になる存在だったが、不思議なことに買いに行くと必ず閉まっている。入るつもりがなく通過するだけのときは開いているのである。
今日はそのつもりはなく、あ、開いてる… とお店を尻目に通過しようとしたら、おばあさんがこけた。
これはジンクス崩しである。

初めてこのお店を見たとき、古い話だが道玄坂小路にあった「フレッシュマンベーカリー」を思い出した。それは30年前のレトロブームの走りのころにもてはやされたパン屋で、30年前の時点にして一時代前の代物だったわけである。
「イトウベーカリー」はどうかというと、東村山市限定の超ピンポイントグルメ情報サイト「東村山グルメ日記2」によれば、創業44年。案外負けていないかもしれない。

「(ショーケースの)写真撮ってもいいですか?」と伺うと、「いいですよ。でももう商品が少なくなって…」とお店の奥さん。
聞くと、総菜パンの焼き上がりは10時ころとのこと。
ささみチーズ160円とチーズカレー160円を昼ごはん用に購入。
あと家族用にアンパン2種を購入(ともに110円)。

総菜パン用のコッペパンはずっしり質感があってごまかしのないまじめさを感じる。
ささみカツにかかった酸味の強いソースが懐かしい。キュウリ1片、これほどありがたくいただいたのは初めてかも… (; ^_^ A …
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もはやジンクスは崩れた。
もっと品物がそろっていそうな時間帯にあらためて伺いたい。

[DATA]
イトウベーカリー
東村山市富士見町5-10-63
[Today's recommendation]


◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3 ◆

https://youtu.be/Oo7CnHNwQRM
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Re: No title
carmencさま
このあたりはちょっとさびれているので通過するだけですよね。
なぜかいつも閉まっていて、この1~2年でふられること10回は下らないかと。
期待どおり、素朴で懐かしく、おいしかったです。
このあたりはちょっとさびれているので通過するだけですよね。
なぜかいつも閉まっていて、この1~2年でふられること10回は下らないかと。
期待どおり、素朴で懐かしく、おいしかったです。
No title
ここの前を通るときは車でサーッと走り抜けるか
その手前で左折する事が多く気づきませんでした
知っていたら通ったでしょうね
おいしそうですね〜
カレーパン食べたかったです
その手前で左折する事が多く気づきませんでした
知っていたら通ったでしょうね
おいしそうですね〜
カレーパン食べたかったです
Re: No title
夜泣きジジィさま
ということは、僕の前には招き猫だか砂かけばばあだかがよく出現してるということですね。
ご利益があることを願ってます。
ということは、僕の前には招き猫だか砂かけばばあだかがよく出現してるということですね。
ご利益があることを願ってます。
No title
ほらっ、美味しそうなパンが四つも(笑)
つまり、そのおばあさんは招き猫ですね。
伊藤さんちの座敷わらしもお供に連れて出て来られたんでしょう。
以後は、ご利益があるはずです。
って、弟子の鬼太郎が言っとりました。ウソっ(吹)
つまり、そのおばあさんは招き猫ですね。
伊藤さんちの座敷わらしもお供に連れて出て来られたんでしょう。
以後は、ご利益があるはずです。
って、弟子の鬼太郎が言っとりました。ウソっ(吹)