打ちたてゆでたての素朴な味わい 【手打うどん 保谷】
2019.02.20
――武蔵野うどん(むさしのうどん)とは、東京都・多摩地域と埼玉県に伝わるうどんのことである。「手打ちうどん」とも呼ばれる。(Wikipedia)
そのまんまだが、上の説明でいいと思う。
やたら細かい項目設定をして定義づけたがる風潮があるが、うどんはうどんだし、うまいまずいは個々のお店なわけで。
ただし地理的・歴史的背景は考慮すべきで、普及エリアは北多摩西~北部(武蔵村山、東大和、東村山、小平、東久留米、清瀬、西東京、…)から埼玉県南西部、すなわち旧武蔵国の多摩郡~入間郡に広がる武蔵野台地であり、関東ローム層の透水性が高く水田耕作に向かない土地では昔から小麦栽培が盛んで……
って、やたら細かくなってきた。いかんいかん ヾ(・ω・o) ォィォィ

何が言いたいかというと、ここ都道・県道36号保谷志木線が武蔵野うどんと聞いて違和感ない境界線なんじゃないかと。あくまでも私感だが。
これより東は都市化が進み武蔵野の趣を求めるのは難しい。武蔵野うどんは別名“田舎うどん”とも呼ばれる。

「手打うどん 保谷」は保谷志木線の尉殿神社向かいに位置する。最寄り駅は西武池袋線ひばりヶ丘。
このルートは歩道がまともに確保できないくらい狭いので自転車で通ることは少ない。味のある店構えが気になりつつも、意識から抜けがちな立地条件である。

外観から想像されるとおり店内はかなり年季が入っていて、どことなく農家の土間・かまどを思わせる雰囲気。
奥行きはないが横に広く、入って左手にカウンター6席、右に4人掛けテーブル2卓と小上がりに2人テーブル。先客4組5人でぱらぱらと埋まっており、空いているテーブル席に着く。
壁の品書きを見つつ、お茶を運んできたおかみさん風に肉盛りうどん750円を注文。

カウンターの中は調理・盛り付け場で、壁を隔ててその背後が麺打ち場になっている。僕の位置から奥の様子が少し見え、男性がうどんを打つ姿がちらほら。
驚くことに僕の注文は麺打ち場に通された。注文ごとに麺切りをしているようなのだ。
なので提供に時間がかかる。5番目の自分の分が出てくるまでに20分を要した。

うどんは普通盛りでもけっこう量がある。品書きの750円の下には中800円、大850円と書いてあって、中にすればよかったかな… と注文後考えていたが、そうしなくてよかった。
太さ不ぞろいでよじれ、灰色がかった麺は、武蔵野の手打ちうどんの特徴。

打ちたて、ゆでたてのうどんは香りよく、コシは強すぎずしなやか。刻みのりのトッピングは珍しいかも。
肉汁の具は肉のみで、糧・薬味に小松菜、ショウガ、ネギ。テーブルに切り白ゴマが備えてある。

つゆはけっこう甘い。甘いのが苦手な自分でぎりぎり許容範囲というラインかな…。
素朴な小麦の風味と脂っこい豚肉の相性は抜群によい。

北多摩のうどんどころでも都度都度打ち立てを提供するところは少ないと思う。
昔ながらの手はずで整えられる、ハレの要素をまとった、ちょっとありがたい食事体験… かも。

[DATA]
手打うどん 保谷
東京都西東京市住吉町6-2-2
[Today's recommendation]



https://youtu.be/wsIbfYEizLk
――武蔵野うどん(むさしのうどん)とは、東京都・多摩地域と埼玉県に伝わるうどんのことである。「手打ちうどん」とも呼ばれる。(Wikipedia)
そのまんまだが、上の説明でいいと思う。
やたら細かい項目設定をして定義づけたがる風潮があるが、うどんはうどんだし、うまいまずいは個々のお店なわけで。
ただし地理的・歴史的背景は考慮すべきで、普及エリアは北多摩西~北部(武蔵村山、東大和、東村山、小平、東久留米、清瀬、西東京、…)から埼玉県南西部、すなわち旧武蔵国の多摩郡~入間郡に広がる武蔵野台地であり、関東ローム層の透水性が高く水田耕作に向かない土地では昔から小麦栽培が盛んで……
って、やたら細かくなってきた。いかんいかん ヾ(・ω・o) ォィォィ

何が言いたいかというと、ここ都道・県道36号保谷志木線が武蔵野うどんと聞いて違和感ない境界線なんじゃないかと。あくまでも私感だが。
これより東は都市化が進み武蔵野の趣を求めるのは難しい。武蔵野うどんは別名“田舎うどん”とも呼ばれる。

「手打うどん 保谷」は保谷志木線の尉殿神社向かいに位置する。最寄り駅は西武池袋線ひばりヶ丘。
このルートは歩道がまともに確保できないくらい狭いので自転車で通ることは少ない。味のある店構えが気になりつつも、意識から抜けがちな立地条件である。

外観から想像されるとおり店内はかなり年季が入っていて、どことなく農家の土間・かまどを思わせる雰囲気。
奥行きはないが横に広く、入って左手にカウンター6席、右に4人掛けテーブル2卓と小上がりに2人テーブル。先客4組5人でぱらぱらと埋まっており、空いているテーブル席に着く。
壁の品書きを見つつ、お茶を運んできたおかみさん風に肉盛りうどん750円を注文。

カウンターの中は調理・盛り付け場で、壁を隔ててその背後が麺打ち場になっている。僕の位置から奥の様子が少し見え、男性がうどんを打つ姿がちらほら。
驚くことに僕の注文は麺打ち場に通された。注文ごとに麺切りをしているようなのだ。
なので提供に時間がかかる。5番目の自分の分が出てくるまでに20分を要した。

うどんは普通盛りでもけっこう量がある。品書きの750円の下には中800円、大850円と書いてあって、中にすればよかったかな… と注文後考えていたが、そうしなくてよかった。
太さ不ぞろいでよじれ、灰色がかった麺は、武蔵野の手打ちうどんの特徴。

打ちたて、ゆでたてのうどんは香りよく、コシは強すぎずしなやか。刻みのりのトッピングは珍しいかも。
肉汁の具は肉のみで、糧・薬味に小松菜、ショウガ、ネギ。テーブルに切り白ゴマが備えてある。

つゆはけっこう甘い。甘いのが苦手な自分でぎりぎり許容範囲というラインかな…。
素朴な小麦の風味と脂っこい豚肉の相性は抜群によい。

北多摩のうどんどころでも都度都度打ち立てを提供するところは少ないと思う。
昔ながらの手はずで整えられる、ハレの要素をまとった、ちょっとありがたい食事体験… かも。

[DATA]
手打うどん 保谷
東京都西東京市住吉町6-2-2
[Today's recommendation]



https://youtu.be/wsIbfYEizLk
Sponsored Link
コメントの投稿
Re: 県道
泉大福さま
伏見通りとしたほうがわかりやすいですけど、あれは最近の線引きですからね。
鳥かごは知りませんでした。いまはまったく許されませんが、昔は野鳥を飼う人が普通にいたので、そういう流れでしょうか。
「小島屋」は徒歩圏です。
とか言いだしたら、国分寺でも歩いていくんですけど(笑)。
伏見通りとしたほうがわかりやすいですけど、あれは最近の線引きですからね。
鳥かごは知りませんでした。いまはまったく許されませんが、昔は野鳥を飼う人が普通にいたので、そういう流れでしょうか。
「小島屋」は徒歩圏です。
とか言いだしたら、国分寺でも歩いていくんですけど(笑)。
県道
確かに、保谷志木線の東側にある武蔵野うどん屋って、想像できませんね(この店は東側かぁ。ボーダーですね)。
昨日のメルシーの、ヒヨドリ・セキレイのネタではないですが、こちらは、お店の前に置かれた、沢山の鳥かごが気になっていました。まだここには行ったことはないですが、とりあえず私の脚力でも自転車で行ける、野口町の小島屋に次回行ってみたいと思いました。
昨日のメルシーの、ヒヨドリ・セキレイのネタではないですが、こちらは、お店の前に置かれた、沢山の鳥かごが気になっていました。まだここには行ったことはないですが、とりあえず私の脚力でも自転車で行ける、野口町の小島屋に次回行ってみたいと思いました。