サッポロをめぐる冒険 【ピリカ(西武柳沢)】
2017.04.14
「蝦夷」「えぞふじ」に続いて“サッポロラーメン”シリーズ第3弾。ただしこちらは“北海道ラーメン”を標榜している。
西武柳沢駅周辺は再開発が進んでおらず、特に北口なんかひどいものだが、おかげで古い飲食店がけっこう残っている。そんな柳沢にあってひときわディープなのがこちら「ピリカ」。
外観からしてすでに時間軸がずれているが、駅前にこんな危険な物件を放置していていいんだろうか(笑)。
しかしこの店はコアなファンが多いらしく、いつ行ってもけっこう客が入ってる。本日も僕の前に3人、あとに4人。1時半にそれなんだから、なかなかの繁盛店だ。

店内はL字形のカウンター13席のみ。その中でおやじさんが1人、黙々とラーメンを作ってる。
サッポロ系だから、やはりみそラーメンの注文が圧倒的に多い。それに何かをトッピングする。ちなみにみそラーメン400円、みそバターラーメン450円、みそコーンラーメン500円。ワンコインで釣りが来たりする。
それから、ここではほとんどの客が餃子を頼む。
ちなみに僕は決まってみそラーメン400円+餃子250円。超正統派な客である。
製造工程は、まずひき肉とモヤシを中華鍋で炒める。かなり火力が強いから“ファイヤー”となる。そこにだしを注いで少し煮る。煮えたらみそとネギの入った器(すり鉢)に汁をそそぎ、具は火に戻す。麺を入れ、先のモヤシとひき肉をのせ、最後にワカメをトッピングする。
赤みそベースでけっこうニンニクの効いた、しみじみ懐かしいスープ。中太縮れ麺もオールドスタイルだ。

「硬め」コールの客がいたが、そんなものに対応しているとは思えない。
それでもおやじさんは承るだけは承る。どんな注文にも「ぅ、はい」と返事をする。
「みそラーメンに餃子」
「ぅ、はい」
「塩バターラーメン大盛りと餃子」
「ぅ、はい」
「みそバターコーンラーメンに半餃子」
「ぅ、はい」
と、テンポよく3人組のオーダーが通る。で、忘れないようにメモ用紙に書き込んでる。

さて、上に登場した「半餃子」が謎である。レギュラー8個のところ4個で半餃子、という設定にいかなる謎も存在しえないが、問題は価格。
以前、僕のあとに入ってきた常連風3人組がみんなお品書きにないこの半餃子なるものを頼んでいる。あとでネットで調べたら価格設定がおかしい。8個250円が、4個で100円。
普通違うだろう。数は半分でも手間は変わらないから割高になるのが普通で、この場合150円ぐらいが妥当なところだと思う。どうなっておるのか?
と、次に訪れるときに調査してみることにした。
「みそラーメンと半餃子」
「ぅ、はい」
情報が正しければ400円+100円である。
食べ終えて、おそるおそる500円玉を差し出す。
「ありゃりぁーした(ありがとうございました)」
うーむ…。なんてお得なんだ。
ただし、半餃子はその1回だけにした。ここの餃子は小ぶりだから4個では物足りないというのもあるが、やはりその価格設定がモヤモヤする。不正を働いている気にさせられる。駄菓子屋のおばあさんが間違ってお釣りを多くくれたことに気づいていながら返さなかったような気持ちになる。
半餃子はこの接客下手なおやじさんなりのサービス精神の表れである。
しかし考えてみてください。みそラーメンに餃子8個で650円。十分すぎるくらいのサービス価格じゃないですか。
本日も650円お支払い。
「ありゃりぁーした」

[DATA]
北海道ラーメン ピリカ
東京都西東京市柳沢1-1-3



https://youtu.be/a9Jv9lkeQwE
「蝦夷」「えぞふじ」に続いて“サッポロラーメン”シリーズ第3弾。ただしこちらは“北海道ラーメン”を標榜している。
西武柳沢駅周辺は再開発が進んでおらず、特に北口なんかひどいものだが、おかげで古い飲食店がけっこう残っている。そんな柳沢にあってひときわディープなのがこちら「ピリカ」。
外観からしてすでに時間軸がずれているが、駅前にこんな危険な物件を放置していていいんだろうか(笑)。
しかしこの店はコアなファンが多いらしく、いつ行ってもけっこう客が入ってる。本日も僕の前に3人、あとに4人。1時半にそれなんだから、なかなかの繁盛店だ。

店内はL字形のカウンター13席のみ。その中でおやじさんが1人、黙々とラーメンを作ってる。
サッポロ系だから、やはりみそラーメンの注文が圧倒的に多い。それに何かをトッピングする。ちなみにみそラーメン400円、みそバターラーメン450円、みそコーンラーメン500円。ワンコインで釣りが来たりする。
それから、ここではほとんどの客が餃子を頼む。
ちなみに僕は決まってみそラーメン400円+餃子250円。超正統派な客である。
製造工程は、まずひき肉とモヤシを中華鍋で炒める。かなり火力が強いから“ファイヤー”となる。そこにだしを注いで少し煮る。煮えたらみそとネギの入った器(すり鉢)に汁をそそぎ、具は火に戻す。麺を入れ、先のモヤシとひき肉をのせ、最後にワカメをトッピングする。
赤みそベースでけっこうニンニクの効いた、しみじみ懐かしいスープ。中太縮れ麺もオールドスタイルだ。

「硬め」コールの客がいたが、そんなものに対応しているとは思えない。
それでもおやじさんは承るだけは承る。どんな注文にも「ぅ、はい」と返事をする。
「みそラーメンに餃子」
「ぅ、はい」
「塩バターラーメン大盛りと餃子」
「ぅ、はい」
「みそバターコーンラーメンに半餃子」
「ぅ、はい」
と、テンポよく3人組のオーダーが通る。で、忘れないようにメモ用紙に書き込んでる。

さて、上に登場した「半餃子」が謎である。レギュラー8個のところ4個で半餃子、という設定にいかなる謎も存在しえないが、問題は価格。
以前、僕のあとに入ってきた常連風3人組がみんなお品書きにないこの半餃子なるものを頼んでいる。あとでネットで調べたら価格設定がおかしい。8個250円が、4個で100円。
普通違うだろう。数は半分でも手間は変わらないから割高になるのが普通で、この場合150円ぐらいが妥当なところだと思う。どうなっておるのか?
と、次に訪れるときに調査してみることにした。
「みそラーメンと半餃子」
「ぅ、はい」
情報が正しければ400円+100円である。
食べ終えて、おそるおそる500円玉を差し出す。
「ありゃりぁーした(ありがとうございました)」
うーむ…。なんてお得なんだ。
![]() | ![]() |
ただし、半餃子はその1回だけにした。ここの餃子は小ぶりだから4個では物足りないというのもあるが、やはりその価格設定がモヤモヤする。不正を働いている気にさせられる。駄菓子屋のおばあさんが間違ってお釣りを多くくれたことに気づいていながら返さなかったような気持ちになる。
半餃子はこの接客下手なおやじさんなりのサービス精神の表れである。
しかし考えてみてください。みそラーメンに餃子8個で650円。十分すぎるくらいのサービス価格じゃないですか。
本日も650円お支払い。
「ありゃりぁーした」

[DATA]
北海道ラーメン ピリカ
東京都西東京市柳沢1-1-3



https://youtu.be/a9Jv9lkeQwE
- 関連記事
-
- ありがとう、ピリカのおやっさん 【ピリカ】
- サッポロをめぐる冒険 【ピリカ(西武柳沢)】
- 真夏日にアツアツみそラーメン 【ピリカ】
- 高校生のたべもの 【ピリカ(西武柳沢)】
- “サッポロ”なパワースポット 【ピリカ(西武柳沢)】
Sponsored Link