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豚肉メインの“まるで洋食屋”な居酒屋 【豚たつ】

2019.01.18

 小平駅で待ち合わせて昼ごはんに。
北口の名物的存在だった“う丼”「丸徳」閉店後に居抜きで入った北京家庭料理「味店」に行ってみたら、シャッターが下りている。休み…? というか、正面外装に看板代わりに貼られていた“水餃子”や“ラーメン”の形板が外されている。気配的には、閉店…?


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12月29日をもって20年の歴史を閉じた「味処 しみず」(左)、形板が外された「味店」(袖看板・屋号は「丸徳」のまま)

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東大和中央交差点の「bistoria」が場所を変えて営業再開(左)、「ごはん処ぶら~り」跡地には「やなぎ寿司」の看板がかかった


この先、多摩済生病院に向かう途中の和食店「味処 しみず」が12月で閉店した。南口の食堂「ごはん処ぶら~り」がいつの間にかすし屋に変わっている。ルネセブンのイタリアン「Tamago」が閉店し、東大和にあったビストロ&デリカテッセンの「bistoria」が入店した。
飲食店が多いわけではない小平だけに、激震とまではいわないが、これらは少なからず人心に不安を与える動向に違いない。


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去る者あれば来る者あり。
たとえば「bistoria」への近隣住民の期待感は大きいんじゃないだろうか。


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そして、その裏手。
揚げ焼きパンチェーン「象の耳」(2017年6月閉店)のあとに入った居酒屋「豚たつ」。


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ランチ営業を始めてからは日中も“八幡平ポーク”の幟が目を引くようになったが、居酒屋を標榜しているので、自然“和”のテイストをイメージする。
ところが入ってみると、こじゃれた(でもどこか1980’s風な)内装デザインに加え、厨房には白のコックスーツをビシッと身にまとったマスターシェフの姿。どう見ても“洋”の要素が卓越しているのである。


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というように意表を突かれ、オーダーも店頭の品書きで決めたところを再検討。
豚てき定食850円、とんかつ定食750円ということに。


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テーブル席10席、カウンター3席とこぢんまりしたお店。
マスターのほかに女性店員が2人いるが、やりとりがすべて丁寧語なので関係性の判別がつかない。


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料理のきれいな盛り付けもやはり洋食風。


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とんかつは薄い衣でさっくりした仕上がり。カツレツのように油で炒め焼きにする調理法かもしれない。
豚てきは小麦粉を薄くまぶしてソテーされ、香ばしさが際立つ。


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豚肉・脂の軽やかでクセのないコク・甘味が引き立ち、どちらの料理もとてもおいしい。
洋食シェフとしての経験値がよほど高くないと、こうはいかないんじゃないだろうか。


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小鉢はめかぶ。
みそ汁の具がワカメととろろ昆布で、海藻3種のヘルシー献立だ。


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八幡平ポークは、秋田県鹿角市八幡平などの農場で育てられている四元交配のハイポー豚(八幡平ポークHP参照)。
肉質のよさはもちろんだが、このブランド豚にこだわるのは、秋田出身というマスターの郷土愛の表れでもある。


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ランチ営業を始めて5カ月とのこと。当初は居酒屋営業のみだったわけで、それではなんとももったいないと感じる料理である。
夜も居酒屋にディナーにと、いろいろなシーンに活用できそうだ。


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[DATA]
豚たつ
東京都小平市美園町1-3-10





[Today's recommendation]

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https://www.youtube.com/watch?v=PQHPYelqr0E


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Re: No title

元小平市民さま

いや、接客に問題があるように感じたわけではなく。
書き方が悪かったようで…
こういう場合、基本単位はご夫婦だと思うんですが、3人の間の会話が丁寧語で交わされていて、どちらも奥さんには見えないなぁ… と。

たしかにホールに2人も要らないと思うので、たまたま事情で重なったのかもしれません。
スタッフは明るく自然体で、いい感じです。

待ちの姿勢では客は来ない、というのはよくわかります。
押しが強くないのは東北人気質でしょうか…

No title

先の展開を予想しにくいお店ですかね。
隠しても、隠しきれない爪の冴え。。シェフの仕事や佇まいには目を細めるのも焦れったい時間を感じます。
ただ、気になる点も。風呂敷を広げず無理をしない開店準備にはなるほどと思いますが、この規模でホールにスタッフ二人。客にぎこちなさを感じさせるあたりは、接客にも不慣れと言えるでしょうか。主とした客の狙いどころが定まっていない感じも、気になります・・

ご店主がご覧になっていたら、、
一言だけ余計なことを言いたいです・・疲弊、籠城する前に、出し惜しみせずに撃てっ!と

小平駅は、待っていたのでは客の来ない商エリア。市全体に言っても、発展乏しい、良くも悪くも古い体質の町です。四月を待っていたのでは手遅れになるっ!!頑張れっ!!!

管理人さま、罵詈雑言にて失礼しました。
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