正月恒例七福神巡り 【大黒家天麩羅】
2019.01.03
正月の七福神巡りが毎年恒例となっている。
最初に行ったのが日本橋七福神で、以降、東久留米七福神、新宿山手七福神、武蔵野吉祥七福神、谷中七福神、雑司ヶ谷七福神、下谷七福神、と巡ってきた。

浅草名所七福神HPより
今年は浅草名所七福神。
前々から計画していたわけではなく当日朝に行き先を決めるという、だいたいそれがうちの行動パターンだが、今日なんかいったん亀戸七福神に決めて、出る直前にこっちに変わった。
予備知識なしに動くのが好き。その場その場で見聞きし、感じて、味わって…。

とはいえ、このコースは“名所(などころ)”と冠しているとおり浅草寺や鷲神社といった超メジャーどころが名を連ねる。
世間に疎い自分が知らないだけで世の中的には常識… という事柄もたくさんあると思う。
矢先稲荷神社を起点に、時計回りに巡って浅草寺/浅草神社をゴールとするルートを設定。
上野駅から歩いてスタート地点に向かう(寺社番号は今回の巡り順で、浅草名所七福神公式のものではありません)。
1. 福禄寿/矢先稲荷神社
東京都台東区松が谷2-14-1

この間、かっぱ橋商店街がある。
今回のテーマの一つが写真撮りすぎないこと。去年、コース途中でiPhoneのバッテリーが落ちたから。
しかしスカイツリーが見えたらシャッター押すわ、食品サンプル見て舞い上がるわ… すっかりおのぼりさん状態で、1つ回っただけでフル充電からバッテリー残量75%までダウン。
このコース、手ごわい… o( ̄ー ̄;)ゞ ウーム…

福の神の仲間入りをさせてあげたい、かっぱ河太郎
2. 寿老人/鷲神社
東京都台東区千束3-18-7 http://www.otorisama.or.jp/

3. 弁財天/吉原神社
東京都台東区千束3-20-2

弁天様は普段、神社より130mほど南の新吉原花園池跡の吉原弁財天本宮にいらっしゃる
4. 布袋尊/橋場寺不動尊
東京都台東区橋場2-14-19 http://www.fudoin.jp/

5. 寿老神/石浜神社
東京都荒川区南千住3-28-58 http://www.ishihamajinja.jp/

6. 福禄寿/今戸神社
東京都台東区今戸1-5-22 https://imadojinja1063.crayonsite.net/

7. 毘沙門天/待乳山聖天
東京都台東区浅草7-4-1 http://www.matsuchiyama.jp/

時刻は15時10分。ようやく浅草中心部に入ってきた。
公式HPマップには“全行程約7km、2時間半ほどのコース”と書いてあるが、矢先稲荷神社を出発してちょうど3時間。参拝時間を入れれば想定どおりの所要時間といえる。
ここまででは鷲神社の約30分、今戸神社の約15分を除けばほぼ行列時間なしに参拝でき、のんびり回れるいいコースだ。
ただし、残り2つのうちの1つが浅草寺。全国初詣人出ランキングでベスト5に入る激混みスポットである。

雷門とDJポリス
七福神からの… 大黒天丼
残り2つのお参りの前に腹ごしらえをすることにした。
コース途中にも食事処はたくさんあったが、巡っているうちに食べたいものが決まってしまっていた。
これはサブリミナル効果を利用して巧妙に張り巡らされたワナである。
七福神巡りであるから、いたるところで“大黒”という文字を目にする。
浅草で大黒といえば…

初詣の通行規制で伝法院通りでは仲見世を横断できず、雷門通りに出てぐるっと回り込んで、目的の店「大黒家天麩羅」へ。

予想してはいたが、すごい行列。入店までに20分強を要する。

入り口すぐ左の6人掛けテーブルに向かい合わせに座るよう指示される。もちろん相席させるため。
しかしいつまでも横のいすは開いたままで、ほかにも奥の座敷やら2階やらと、通そうと思えば通せる席はいくつもあるようなのだ。なぜ20分待たされたのか、ナゾ。

僕らのテーブルの内側の間仕切り壁際の4人テーブルはずっと空いたままで、後ろのお客さんに「あそこじゃ寒いでしょ?」とおばちゃんが言っているので親切のつもりなんだろうけど、外で突っ立ってるほうが何倍も寒いですから ヾ(- -;)

注文は天丼(えび1・きす1・かき揚げ1)1550円×2。

内容は、表記3品のほかシシトウが付く。かき揚げは小ぶりのエビが多数。
ゴマ油のみ使用、つゆのしょうゆ色も濃い江戸前といわれる天丼。

大黒家の天丼なんて、うまいもんじゃないよ、という声があることは承知しているが、僕はうまいのまずいのより縁起モノや観光地ノリといったイベント性を優先させることがある。
うまいもんじゃないったって、そこいらのチェーン店の3倍もしてるんだから、それよりまずいってことはあるまい。
で、実食。
えー… ノーコメント(笑)。

30数年前に食べたときは、普通においしかったと思うが…
(↑30数年前の相方さん)
提供までに約4分… というシステムを採用しているもよう。
注文からの手続き等を考えたら… そんな速く天ぷら揚がらんやろ ( ̄ー ̄; ウーム…

お新香の赤く色づけされたショウガが、口をさっぱりさせてくれおいしいと思った(笑)。

「大黒家天麩羅 別館」
気をとり直して、七福神巡りの続きを。
8. 大黒天/浅草寺
東京都台東区浅草2-3-1 http://www.senso-ji.jp/

9. 恵比須神/浅草神社
東京都台東区浅草2-3-1 https://www.asakusajinja.jp/

ということで、終了時間16時42分。
最後の浅草寺の大行列で体が冷えきってしまった。

総括として、おおむね楽しいコースだが、一部“大黒”方面に難渋する七福神巡りであった。

[DATA]
大黒家天婦羅
東京都台東区浅草1-38-10
http://www.tempura.co.jp/index.html
[Today's recommendation]


◆ 猫写真はこちら その1 その2 ◆

https://www.youtube.com/watch?v=H0lYj_UIOLI
正月の七福神巡りが毎年恒例となっている。
最初に行ったのが日本橋七福神で、以降、東久留米七福神、新宿山手七福神、武蔵野吉祥七福神、谷中七福神、雑司ヶ谷七福神、下谷七福神、と巡ってきた。

浅草名所七福神HPより
今年は浅草名所七福神。
前々から計画していたわけではなく当日朝に行き先を決めるという、だいたいそれがうちの行動パターンだが、今日なんかいったん亀戸七福神に決めて、出る直前にこっちに変わった。
予備知識なしに動くのが好き。その場その場で見聞きし、感じて、味わって…。

とはいえ、このコースは“名所(などころ)”と冠しているとおり浅草寺や鷲神社といった超メジャーどころが名を連ねる。
世間に疎い自分が知らないだけで世の中的には常識… という事柄もたくさんあると思う。
矢先稲荷神社を起点に、時計回りに巡って浅草寺/浅草神社をゴールとするルートを設定。
上野駅から歩いてスタート地点に向かう(寺社番号は今回の巡り順で、浅草名所七福神公式のものではありません)。
1. 福禄寿/矢先稲荷神社
東京都台東区松が谷2-14-1

この間、かっぱ橋商店街がある。
今回のテーマの一つが写真撮りすぎないこと。去年、コース途中でiPhoneのバッテリーが落ちたから。
しかしスカイツリーが見えたらシャッター押すわ、食品サンプル見て舞い上がるわ… すっかりおのぼりさん状態で、1つ回っただけでフル充電からバッテリー残量75%までダウン。
このコース、手ごわい… o( ̄ー ̄;)ゞ ウーム…

福の神の仲間入りをさせてあげたい、かっぱ河太郎
2. 寿老人/鷲神社
東京都台東区千束3-18-7 http://www.otorisama.or.jp/

3. 弁財天/吉原神社
東京都台東区千束3-20-2

弁天様は普段、神社より130mほど南の新吉原花園池跡の吉原弁財天本宮にいらっしゃる
4. 布袋尊/橋場寺不動尊
東京都台東区橋場2-14-19 http://www.fudoin.jp/

5. 寿老神/石浜神社
東京都荒川区南千住3-28-58 http://www.ishihamajinja.jp/

6. 福禄寿/今戸神社
東京都台東区今戸1-5-22 https://imadojinja1063.crayonsite.net/

7. 毘沙門天/待乳山聖天
東京都台東区浅草7-4-1 http://www.matsuchiyama.jp/

時刻は15時10分。ようやく浅草中心部に入ってきた。
公式HPマップには“全行程約7km、2時間半ほどのコース”と書いてあるが、矢先稲荷神社を出発してちょうど3時間。参拝時間を入れれば想定どおりの所要時間といえる。
ここまででは鷲神社の約30分、今戸神社の約15分を除けばほぼ行列時間なしに参拝でき、のんびり回れるいいコースだ。
ただし、残り2つのうちの1つが浅草寺。全国初詣人出ランキングでベスト5に入る激混みスポットである。

雷門とDJポリス

残り2つのお参りの前に腹ごしらえをすることにした。
コース途中にも食事処はたくさんあったが、巡っているうちに食べたいものが決まってしまっていた。
これはサブリミナル効果を利用して巧妙に張り巡らされたワナである。
七福神巡りであるから、いたるところで“大黒”という文字を目にする。
浅草で大黒といえば…

初詣の通行規制で伝法院通りでは仲見世を横断できず、雷門通りに出てぐるっと回り込んで、目的の店「大黒家天麩羅」へ。

予想してはいたが、すごい行列。入店までに20分強を要する。

入り口すぐ左の6人掛けテーブルに向かい合わせに座るよう指示される。もちろん相席させるため。
しかしいつまでも横のいすは開いたままで、ほかにも奥の座敷やら2階やらと、通そうと思えば通せる席はいくつもあるようなのだ。なぜ20分待たされたのか、ナゾ。

僕らのテーブルの内側の間仕切り壁際の4人テーブルはずっと空いたままで、後ろのお客さんに「あそこじゃ寒いでしょ?」とおばちゃんが言っているので親切のつもりなんだろうけど、外で突っ立ってるほうが何倍も寒いですから ヾ(- -;)

注文は天丼(えび1・きす1・かき揚げ1)1550円×2。

内容は、表記3品のほかシシトウが付く。かき揚げは小ぶりのエビが多数。
ゴマ油のみ使用、つゆのしょうゆ色も濃い江戸前といわれる天丼。

大黒家の天丼なんて、うまいもんじゃないよ、という声があることは承知しているが、僕はうまいのまずいのより縁起モノや観光地ノリといったイベント性を優先させることがある。
うまいもんじゃないったって、そこいらのチェーン店の3倍もしてるんだから、それよりまずいってことはあるまい。
で、実食。
えー… ノーコメント(笑)。

30数年前に食べたときは、普通においしかったと思うが…
(↑30数年前の相方さん)
提供までに約4分… というシステムを採用しているもよう。
注文からの手続き等を考えたら… そんな速く天ぷら揚がらんやろ ( ̄ー ̄; ウーム…

お新香の赤く色づけされたショウガが、口をさっぱりさせてくれおいしいと思った(笑)。

「大黒家天麩羅 別館」
気をとり直して、七福神巡りの続きを。
8. 大黒天/浅草寺
東京都台東区浅草2-3-1 http://www.senso-ji.jp/

9. 恵比須神/浅草神社
東京都台東区浅草2-3-1 https://www.asakusajinja.jp/

ということで、終了時間16時42分。
最後の浅草寺の大行列で体が冷えきってしまった。

総括として、おおむね楽しいコースだが、一部“大黒”方面に難渋する七福神巡りであった。

[DATA]
大黒家天婦羅
東京都台東区浅草1-38-10
http://www.tempura.co.jp/index.html
[Today's recommendation]


◆ 猫写真はこちら その1 その2 ◆

https://www.youtube.com/watch?v=H0lYj_UIOLI
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Re: タイ米
すずめ四季さま
あの騒動が収まってからもしばらくは安く買えたので、パエリアやピラフを作るのにわざわざ所沢西武まで買いに行ってましたが…。
インディカ米はいまではちょっと手が出せない値段が付けられてますね。
玉子かけご飯ですか。
意外ですね。
でも玉子かけのため… となると、ますますギャップが大きくなる感じですね(笑)。
あの騒動が収まってからもしばらくは安く買えたので、パエリアやピラフを作るのにわざわざ所沢西武まで買いに行ってましたが…。
インディカ米はいまではちょっと手が出せない値段が付けられてますね。
玉子かけご飯ですか。
意外ですね。
でも玉子かけのため… となると、ますますギャップが大きくなる感じですね(笑)。
タイ米
あの時は、日本中大騒ぎでしたね。
ワシワシとご飯をかき込めないもどかしさが募りました。
丼には向いていなさそうですね。
一つ大発見だったのが、玉子かけご飯です!
日本米より良く合います。
玉子とインディカ米の独特な匂いが合わさると不思議なマリアージュとなって生臭さが消え、米の表面はツルリとなり、フワフワサラサラの食感が気持ちよく、米の甘味も増幅されて、ついつい食べ過ぎてしまうほどでした。
また食べてみたいと思いますが、日本で市販されているインディカはかなり値段が高くて手が出ません。
海外では、お米はほとんどインディカですが、生で食べられる玉子がありません。
あっては困りますが、米が不作になればまた食べられる、と密かに待ち望んでいたりします^^
ワシワシとご飯をかき込めないもどかしさが募りました。
丼には向いていなさそうですね。
一つ大発見だったのが、玉子かけご飯です!
日本米より良く合います。
玉子とインディカ米の独特な匂いが合わさると不思議なマリアージュとなって生臭さが消え、米の表面はツルリとなり、フワフワサラサラの食感が気持ちよく、米の甘味も増幅されて、ついつい食べ過ぎてしまうほどでした。
また食べてみたいと思いますが、日本で市販されているインディカはかなり値段が高くて手が出ません。
海外では、お米はほとんどインディカですが、生で食べられる玉子がありません。
あっては困りますが、米が不作になればまた食べられる、と密かに待ち望んでいたりします^^
Re: No title
すずめ四季さま
僕も老舗の味にどうこう言うつもりはないので、ここもノーコメント…
といきたいところですが、どうしても言わずにいられないのが、ご飯。
1993~94年、神保町の「いもや」がやむなくタイ米を使っていたことがあって、タイ米そのものは嫌いじゃないが天丼には決定的に合わないなぁ… と思って食べた、そのことが思い出されるくらいに、決定的に〇〇〇ご飯でした。
僕も老舗の味にどうこう言うつもりはないので、ここもノーコメント…
といきたいところですが、どうしても言わずにいられないのが、ご飯。
1993~94年、神保町の「いもや」がやむなくタイ米を使っていたことがあって、タイ米そのものは嫌いじゃないが天丼には決定的に合わないなぁ… と思って食べた、そのことが思い出されるくらいに、決定的に〇〇〇ご飯でした。
No title
50年前、両親に連れられて初めて行ったときは、海老も大きく衣も香ばしく花が咲いて綺麗に揚がって、幼心に感激したものです。
30年前、仕事で後輩と出たついでに寄りましたが、海老は真っ直ぐにすら揚がっておらず、丸まったのがドーナツのように4つ、元々黒い天ぷらがさらに焦げており、うっかり大黒家の名を騙る店に入ったのだと思いました。
ご馳走したのに後輩に謝りました。
10年前、きっとあの日は入った時間が悪くて新米が揚げたのだろうと、リベンジで子供を連れて行きました。
ちょうど昔、私が両親に連れられていったように。
海老は真っ直ぐでしたが、まるでアメリカンドッグのように凹凸がありません。
その衣に纏ったタレは醤油そのままの味で、中の人もかなり小さく、海老の風味はありませんでした。
子供は残しました。
老舗の味にどうこう言うのも野暮でしょうが、50年前の見事な天丼はもはや途切れています。
あの天丼を食べていなければ、知ることもなかったでしょう。
海老もさることながら、花が咲いて香ばしく揚げられた天ぷらがタレを吸って、少し柔らかくなった衣の旨さが肝だったのです。
実はタイトルを見て、もしや復活したのでは、と心がはやりましたが、
hobohoboさんの、ノーコメント(笑)に、苦笑いしてしまいました^^;
ロストテクノロジーに仲間入りしてしまったようですね。
少し足を伸ばしますが、土手の伊勢屋は看板に頼ることなく、心意気がずっと継承されています^^
30年前、仕事で後輩と出たついでに寄りましたが、海老は真っ直ぐにすら揚がっておらず、丸まったのがドーナツのように4つ、元々黒い天ぷらがさらに焦げており、うっかり大黒家の名を騙る店に入ったのだと思いました。
ご馳走したのに後輩に謝りました。
10年前、きっとあの日は入った時間が悪くて新米が揚げたのだろうと、リベンジで子供を連れて行きました。
ちょうど昔、私が両親に連れられていったように。
海老は真っ直ぐでしたが、まるでアメリカンドッグのように凹凸がありません。
その衣に纏ったタレは醤油そのままの味で、中の人もかなり小さく、海老の風味はありませんでした。
子供は残しました。
老舗の味にどうこう言うのも野暮でしょうが、50年前の見事な天丼はもはや途切れています。
あの天丼を食べていなければ、知ることもなかったでしょう。
海老もさることながら、花が咲いて香ばしく揚げられた天ぷらがタレを吸って、少し柔らかくなった衣の旨さが肝だったのです。
実はタイトルを見て、もしや復活したのでは、と心がはやりましたが、
hobohoboさんの、ノーコメント(笑)に、苦笑いしてしまいました^^;
ロストテクノロジーに仲間入りしてしまったようですね。
少し足を伸ばしますが、土手の伊勢屋は看板に頼ることなく、心意気がずっと継承されています^^