中国皇帝が食したという宮廷麺 【なにや】
2017.04.09
ここはテレビや雑誌にもよく取り上げられる有名店である。
有名店は苦手なのだが、無かん水の中国麺というものに興味があり、去年フラッと入ってみた。

行列店的な印象があったが、1時前後にもかかわらず先にも後にも客は自分1人。混むのも苦手なので運がよかったのだと思う。
ゆっくり味わうことができ、たいへん満足した。
リピート決定と思いつつ半年以上空いてしまった。

入り口に中国麺の説明がある。
「700年前の翡翠麺を再現」「中国紫禁城で500年間食された」
店内にもいろいろな解説やテレビ出演時のスナップショットが展示されていたり、銅鑼が掛けてあったり(実際これを使う儀式があるらしい)、エンターテインメント性が高い。入店角度からコの字カウンターに至る動線に古典芸能の舞台まわりのような独特の様式美を感じるのはワタシだけだろうか。

中国麺850円。
翡翠麺はホウレンソウを練り込んだかん水・保存料不使用の麺である。

無かん水というと、白っぽく、ストレートで、フワッと軽い食感というイメージがあるが、この緑色の麺は中太で縮れが入り、コシというのとは異なるむぎゅっとした独特の噛み応えがある。
確かにラーメンとはまったく別物で、青菜の香りはともかく、武蔵野系のうどんを細くしたらこんな感じではないだろうか。クセになる味わいだ。

スープは和風で甘味が強い。僕は甘いのは苦手だが、これは砂糖とも化学調味料とも違った自然な甘味だ。
「煮物っぽい」という書き込みを見かけたが、だし昆布の再利用とみられるたっぷりの刻み昆布がそう感じさせるのか。花形切りのニンジンやチャーシュー、煮卵というトッピングからも、煮物っぽいというかおせち料理的イメージだ。
ほかにメンマ、チンゲン菜、ブロッコリーと具だくさん。具やだしに小平産無農薬野菜を使用しているという。

このチャーシューが絶品。酒や香味野菜で風味付けされているようで、上品な香りもうま味もコクもよい。軟らかめだが崩れはしない絶妙の火の通し加減。スープの甘味はこのチャーシューの煮汁由来かもしれない。
前のお客が支払いのときお土産用のチャーシューを買っていた。

いい意味で芝居がかっているところがある。祭りの日の非日常(ハレ)の演出のようでもある。そういえば店内に屋台が出てる(地場野菜の販売コーナー等)。
しかし仕事は直球ど真ん中勝負な感じ。どこまでも真面目で一本気な中国麺屋さんである。

[DATA]
なにや
東京都小平市学園西町1-26-25

https://youtu.be/HhThuyf51HI
ここはテレビや雑誌にもよく取り上げられる有名店である。
有名店は苦手なのだが、無かん水の中国麺というものに興味があり、去年フラッと入ってみた。

行列店的な印象があったが、1時前後にもかかわらず先にも後にも客は自分1人。混むのも苦手なので運がよかったのだと思う。
ゆっくり味わうことができ、たいへん満足した。
リピート決定と思いつつ半年以上空いてしまった。

入り口に中国麺の説明がある。
「700年前の翡翠麺を再現」「中国紫禁城で500年間食された」
店内にもいろいろな解説やテレビ出演時のスナップショットが展示されていたり、銅鑼が掛けてあったり(実際これを使う儀式があるらしい)、エンターテインメント性が高い。入店角度からコの字カウンターに至る動線に古典芸能の舞台まわりのような独特の様式美を感じるのはワタシだけだろうか。

中国麺850円。
翡翠麺はホウレンソウを練り込んだかん水・保存料不使用の麺である。

無かん水というと、白っぽく、ストレートで、フワッと軽い食感というイメージがあるが、この緑色の麺は中太で縮れが入り、コシというのとは異なるむぎゅっとした独特の噛み応えがある。
確かにラーメンとはまったく別物で、青菜の香りはともかく、武蔵野系のうどんを細くしたらこんな感じではないだろうか。クセになる味わいだ。

スープは和風で甘味が強い。僕は甘いのは苦手だが、これは砂糖とも化学調味料とも違った自然な甘味だ。
「煮物っぽい」という書き込みを見かけたが、だし昆布の再利用とみられるたっぷりの刻み昆布がそう感じさせるのか。花形切りのニンジンやチャーシュー、煮卵というトッピングからも、煮物っぽいというかおせち料理的イメージだ。
ほかにメンマ、チンゲン菜、ブロッコリーと具だくさん。具やだしに小平産無農薬野菜を使用しているという。

このチャーシューが絶品。酒や香味野菜で風味付けされているようで、上品な香りもうま味もコクもよい。軟らかめだが崩れはしない絶妙の火の通し加減。スープの甘味はこのチャーシューの煮汁由来かもしれない。
前のお客が支払いのときお土産用のチャーシューを買っていた。

いい意味で芝居がかっているところがある。祭りの日の非日常(ハレ)の演出のようでもある。そういえば店内に屋台が出てる(地場野菜の販売コーナー等)。
しかし仕事は直球ど真ん中勝負な感じ。どこまでも真面目で一本気な中国麺屋さんである。

[DATA]
なにや
東京都小平市学園西町1-26-25

https://youtu.be/HhThuyf51HI
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