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国産そば粉、重ね煮野菜のお弁当、そして自然酒 【そら屋】

2018.11.29

 夕方、東村山市本町の自然食品店「そら屋」をのぞきに行った。
目的は3つ。


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まず、そばガレットに凝っている相方のそば粉探しという目的。
うちにはホットプレートがないので、すき焼き鍋でガレットを焼く。そのことを、ガレットを教わったそばの実カフェ「sora」のTomokoさんに朝市「マルシェ久米川」でお会いしたときに話して、感心されてたな(笑)。
国内産そば粉(オーサワ)をゲット。
ちなみに「そら屋」ではわが家のお気に入り、そばの実グラノーラなど「sora」の商品も取り扱っている。


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2番目の目的は「くまの食堂」のお弁当。
東村山市久米川町の予約制“おうちレストラン”くまの食堂は、“重ね煮”の野菜中心の健康的な家庭の味を提供する。
毎週木曜日は、そら屋コラボ弁当・お惣菜を販売。
7種類の惣菜が少量ずつ入ったお弁当はお試しにピッタリ。


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最後に、お酒。
以前こちらで「醍醐のしずく」という日本酒を求め、貴腐ワインを思わせる甘酸っぱい味わいが気に入って、同じ蔵元のほかのお酒も試してみようと。


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店長さんのオススメは、純米自然酒「香取」。なんと、精米歩合9割。
大吟醸の精米歩合の規定は5割以下。獺祭磨き2割3分… という時代に、その対極に位置する“少しだけ磨いた”お酒である。
かたや徹底的に雑味をなくしピュアを突き詰める製法なのに対し、こちらはコメの持つ力を余すところなく引き出そうという考え方かと思う。
蔵元は千葉県の寺田本家

試飲させていただいた。
予想どおり重めの口当たりながら、きっぱり辛口。あと口に自然な香りと深いコクがやって来る。
「ぜひ燗をつけてみてください」と店長さん。「料理酒にもお勧めしてます」


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「香取」720mlを買い、家で熱燗にしてみた。
うま味成分が活性化し、まるで骨酒のような濃厚な味わいである。もちろん料理には最高の調味料となるだろう。
こんな日本酒初めて。


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この酒に合わせてみたい食品を思い付いた。

(下へつづく👇)


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[DATA]
そら屋
東京都東村山市本町1-21-23(移転)
http://soraya.ne.jp/





[Today's recommendation]

wachat181129-22.jpg




https://www.youtube.com/watch?v=91g9xqh4qU0





 発酵食のであいもの?

2018.12.02 シャルキュトゥリー モエ/東京都東久留米市滝山7-17-24
http://www.charcuterie-moet.jp/


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「香取」の少しカビっぽい匂いで思い出したのが、東久留米のハム・ソーセージ店「シャルキュトゥリー モエ」の白かびのサラミ。
日本酒の原料・麹をつくるコウジカビAspergillusと、カマンベールチーズやこのサラミに付けられている白カビ(アオカビPenicilliumの一種)は、ともに子嚢菌門(Ascomycota)ユーロチウム菌綱(Eurotiomycetes)ユーロチウム目(Eurotiales)マユハキタケ科(Trichocomaceae)に属する近縁種。相性が悪いはずはない。


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後日、モエに買いに行った。
合わせてみると、互いにクセを打ち消し、個性を引き立て合うような感じ。
香取のどっしりした日本酒感が消え、まるで白ワインのよう。


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Re: No title

名無しのツキさま

高級スーパーが大手傘下に入って品ぞろえがつまらなくなっていくなか、貴重な存在ではありますが、おっしゃるとおり無責任な一見客のラインより向こうに踏み込むことはできません。
品ぞろえという点では個人経営の飲食店も同じようなご苦労があると思います。
どちらも通りの向かいから見守りつつ、たまに使えればいいかな、と思ってはいるんですけど…

No title

方々で、趣向性の高いこういうお店を見かけたりします。私が買い物をするような場所ではないのですが、勧められたり連れていかれることも。どの場合も個人経営であることが多く、お店の方たちの知的な顔立ちや笑顔に見え隠れする悲哀が見ていて辛い。。
大抵は、ベースになっているのは酒屋さんでしょうか。目利きのできるオーナーによる高級スーパーを凝縮したような品揃えですから、どれもが夢のある品物です。それを維持していかれる御苦労は察して余りあることですね。寅さんみたいな暮らしの身には、目に付いたものを無責任に買って一見の客で終わるに過ぎません。
天蓋の沈む日本と夢の果てた経済。それでも逆行の志を選んだ中産知識階級たち。知恵も力もないけれど、通りの向かいからだけでも見守りたいですね。

Re: こんばん・・・おは・・・

つかりこさま

三芳情報は以前も教えてもらいましたっけ…? 残念ですね。
小手指のあたり(車両基地周辺の広大な雑木林というか、荒れ地というか…)でもそば畑を見掛けますが、直売所とかはないんでしょうか。そうだ、農協めぐりしてみよう。
でも、国産と明記してあるものは探してみると意外に見つからなかったので、エキチカに1店確保できてよかったです。

「香取」はそうなんです。濃厚で辛口というところがすごい。
思わず魚屋でフグヒレ探しちゃいました(笑)。
チーズはたまたま家にあったウォッシュタイプでもイケましたし、いろんなタイプに合うと思います。
濃厚雑味系がお好きでしたらぜひ試してみてください。

こんばん・・・おは・・・

おー、残念。
そば粉をお求めなら、去年の12月まで「みよしそばの里」というところが
あったのですが、21年の歴史に幕を閉じてしまいました。
あそこは、三芳町の販売施設のまわりで栽培した地粉を売ってるところで、
東京、埼玉の有名手打ちそば屋も使っている粉だったのに・・・。
まともなそば粉は、市井のお店ではまず手に入らないのが現状なので、
とても貴重なところを失ってしまいました。

ちょっと高くつきますが(500gで1,000~1,500円+送料くらい)、
「たまには、こだわってみたい」という時には、
生産地の製粉屋さんから入手されるのをおすすめしますよー。
更科粉、通常の粉、挽きぐるみ(そば殻入り)、粗挽きなどなど
いろいろありますし、そばがきやガレットにすると
スーパー等売っている粉との違いが如実にわかります。
挽いてからあまり日にちの経っていない粉を売ってくれるので
味や香りや粘りが全然違うんですよねぇ。
まあ、そこまでこだわる必要はないですけどね。
麺を打つ場合は、こだわり以前の問題で、そういう粉じゃないと
ブチブチ短く切れた麺になっちゃうということなんです。

純米自然酒「香取」、いいですねー。
それで、「辛口」というのがすごいと思います。
当然、雑味が多いでしょうけど、僕的には端麗系より濃厚雑味系の
清酒が好きなので、試してみたいところです。
たしかに、燗をつけると米の旨味がガツンときそうですね。
チーズなんかも合いそうですね。
東村山エキチカ、楽しいですね!
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