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新興住宅地に創業50年のお店? 【とんかつ せき】

2018.08.25

 先月の相羽建設「手しごとフェスタ2018」のあとのこと、昼ごはんどうしよう、が実は一大事であった。
なにしろそこは清瀬市と東村山市と東久留米市のはざま、ちょっと前まで畑しかなかったような新興宅地造成地である。たべもの屋とか、なーんもない。

会場で相羽建設の若い社員さんに聞いてみた。答えは「『山田うどん』しかない」
聞かれたほうはそうとしか答えようがないし、聞いてもしょうがないことはわかっているが、それをきっかけにあるお店の情報を探ってみようという狙いも、実はあった。


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そのお店というのが今日伺った「とんかつ せき」。
相羽建設の並びにある自宅開放型とんかつ店。
定休日の日曜だったので、その日にどうこうしようというのではなく、とにかく情報のないお店なので、ご近所だけに相羽の人たちなら何か知っているかとも思ったのだ。


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「隣にとんかつ屋ありますよね。入ったことあります?」
「ありますよ」と、くだんの若手社員。「なんというか… 家庭的な(笑)」
話を振られたベテラン風、やはり「家庭的というか(笑)」と。
ただし、同じ“家庭的”という言葉にも、若手には(苦笑)のニュアンスを感じるのに対し、ベテランのそれは高評価の表れに聞こえる。

本日、東久留米卸売市場の買い物がてら行ってみることにした。


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真新しい二世帯住宅の玄関ドアを開け、「ごめんくださーい、奥さーん」
って、ご近所かっ!
「はーい」パタパタパタ(←奥さんのスリッパの音)
家庭的というか、家庭 ヾ(  ̄▽)ゞ オホホホ


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10畳ほどの洋間に通される。4人掛けテーブルが2脚。
奥の出入り口は、サイドボードか何かで仕切ってカウンターと配膳窓口のようにしつらえてあり、その向こうが台所。家庭用冷蔵庫が見える。


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年配ご夫婦のお店のもよう。
壁にとんかつ屋をバックにしたご夫婦の写真が張ってあり、その引退後の形ということは容易に想像がつく。


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メニューは4種類。
海老フライ(3本)定食も気になるが、ここはやはり基本のヒレひとくちかつ(4枚)定食と特選ロースごま付きとんかつ(150g)を注文。


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かつはヒレもロースも分厚く、驚くほど軟らかいのが特徴。衣はカラッと、中はしっとり。
付け合わせにポテトサラダ、小鉢(切り干し大根)、お新香(つぼ漬け)、みそ汁(モヤシとタマネギ)とバランスがよい。
かつが分厚いのでぱっと見以上にボリュームがある。ポテトサラダもたっぷりで、おなかいっぱい。


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「どれぐらいやられてるんですか?」と聞いてみた。
「始めたのが8月だから、ちょうど2年になります」とご主人。
それまではひばりが丘の商店街でとんかつ店をやっていたとのこと。
よく聞いてみると、どうもそのお店に覚えがある。

「ショッピングセンターみたいなののあたりになんかあったような…」
「その手前の…」とご主人。
「『オリンピック』の斜め向かいあたり」とおかみさん。
「…ああっ!」

入ろう入ろうと思いつつそのままで、気がついたらなくなっていたお店である。
ひばりが丘の「とんかつ さかえや」といったら覚えている人も多いんじゃないだろうか。


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肉屋から始めて入居ビルの建て替えを機にとんかつ屋に。肉屋時代から数えれば50年になるという。
ご主人が体調を崩したこともあり、ちょうど潮時とお店を畳んでこちらに移る。無理せず自分たちのペースで続けている。
「4品しか出していないのも、材料の無駄をなくすためなんですよ」とおかみさん。

ちなみに、同じひばりが丘北口商店街に「栄屋」といううどん店があるが、偶然の一致で関係はないそうだ。
「店名も新潟出身という点も一緒。おもしろいですよね」と笑う。
ひばりが丘の商店街のこと、新潟での山菜採りや牛の角突きと、そのあといろいろなお話を伺った。


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長く客商売を続けてきただけに応対がごく自然体で、自宅型といっても普通にくつろげる。
お二人とも話し好きで、古い商店街の情報をいろいろ聞けるのはありがたい。
ヒレもロースも、定食が700円。
「さかえや」を知る人にとって、この価格設定はなにより驚きじゃないだろうか。


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店内に飾ってある『ほうや商工会』第25号 表紙


[DATA]
とんかつ せき
東京都東村山市青葉町1-25-38



[Today's recommendation]

Sgt Peppers Lonely Hearts Club Band
The Beatles
『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』

https://www.youtube.com/watch?v=usNsCeOV4GM




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◆ 猫写真はこちら その1 その2


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Re: No title

unagiさま

こういうのって入りづらいけど、入ってみると面白いことがあるものですね。
このご夫婦は商売が長かったからか、違和感なくお店にいるような感覚でした。
でも世間話が始まったら止まらなくなるところは、やっぱりご家庭なんですよね(笑)。
そしてこの値段…
ぜひお越しください(笑)。

Re: No title

ツキさま

もはや家でした(笑)。
1年ぐらい前に偶然見つけて、何かのはずみに入ることもあるかも… とか思ってましたが、こういう背景があるとは思ってもみませんでした。

いいイラストですよね。
よく絵柄も見ずに「ほうや」という文字を証拠物件として押さえただけのつもりが、あとで写真をよく見ると…。
そういえば隣のうなぎ屋のことも何か言ってたな… と。
ひばりが丘に確認に行かなければ。

Re: No title

carmencさま

素晴らしいですよね。
場所は、東京都の平地としては奥地と言っていいと思います。
こんなことってあるんだな… という展開でした。
おそらく、ひばりが丘時代の3割安くらいの値段で出しているのでは?

新青梅のお店も宮前のお店も、もしかしたらこんな感じで存続しているかもしれませんよ(笑)。

No title

こんばんは
自宅開放型とんかつ屋というのも面白すぎですが、
価格が衝撃的です。
この内容でですもんね。
価格が衝撃的なお店も何度か拝見させていただいている気がします。
素敵な世界ですね。
いつか行ってみたいです。

No title

家庭的って、もはや家ですやん(笑)
値段の割にしっかりとした内容と、なにしろご夫婦の生きたお話が素敵です。霞みかけた会報のイラストは、写真で見るよりもずっと時間の趣を感じるし。
昨今、味やコスパという面を追う風潮が正解なのでしょうが、記事から察するに、このご夫婦には幸せを皿に盛る優しさを感じます。このお店でなら、つい口から思い出ばなしが零れてしまいそうで。。本当に、良いお店を見つけたなぁと染み染み思う次第です。

No title

これは素晴らしい!
美味しそうです〜
ポテサラがついてるのも嬉しい♪
それに超お安い!

そう言えば15,6年以上前になると思いますが
田無付近の新青梅街道沿いに美味しいトンカツ屋さんがあって
三度程行っただけで、その後行ったらお店はクローズしてなくなってました

西荻でも宮前辺りに美味しいお店があったのを思い出しました
美味しいトンカツを美味しいお値段で食べたいです
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