人助け食堂に私たちのできることは…? 【はなみずき】
2018.08.17
先日、通りすがりに手打ちうどん「はなみずき」の店先の品書きを見ると、いつの間にか定食類が充実している。

これはいい展開かも、しょうが焼き定食とかカレーとか気になる、などと思っていた。
で、久々に入ってみたのだが、話を聞くとあまり好ましい状況でもないらしい。

「はなみずき」のルーツは、うどん作りを就労支援に結び付けたある男性の活動にある。

お店のおかあさんが“師匠”と呼ぶ友広澄男さん(故人)が“弟子”にうどん作りを教え始めたのが2010年。
その後、東村山青葉町に「和こう」といううどん店を出すも、立地が悪く閉店を余儀なくされるが、店を畳んだあともその場所で弟子とうどんを打ち続けた。それを提供する場として支援者らの協力のもと開店したのが「はなみずき」。
一昨年暮れに友広さんが亡くなったあとも、お弟子さんは1人、うどんを打ち続けた。

読売新聞、2011.01.24
そのお弟子さんが辞めたという。
原因はうどん作りの作業場を退去したことで、繊細な方なので場所が変わったら続けられないということになったらしい。
定食類を増やしたのもそういった事情による。

肝心なうどんのほうは、いろいろな業者の製品を試し、なんとかお店のものに近い香川県のうどんに最近たどり着いた。
「うーん… まあ、いいだろう、という感じで(笑)」とおかあさん。
常連さんからもお墨付き? をもらった。

以上の話は食べ終わってから聞いたもの。
なので注文は、うどんと定食の両方を食べようくらいしか考えずに、天ざるうどん700円(自分)と日替わり定食(サバの塩焼き)500円(相方)にした。

ところが天ざるうどんは天ぷら定食に間違えられて、結局本日はうどんを食べられなかったのだが、その香川県の代替うどんを食べてみたかったような、定食が充実していたので間違えられてよかったような、ビミョーな感じが残ってしまった (´- -`) ウーム

壁の品書きを見ると、天ざるうどんは天ぷら5種と書いてある。一方、天ぷら定食は、天ぷらの品数は書いていないが小鉢、みそ汁、おしんこ付き。価格はどちらも700円。
で、出てきたうどんならぬ定食の天ぷらは、ナス、オクラ、エノキ、パプリカ、サツマイモ、カボチャ、タマネギとニンジンのかき揚げの7種。しかも小鉢が3品も付いた。
やっぱり定食のほうが断然オトクだったんだろうなぁ…(笑)。

天ぷらはどれもカラッと揚がっていておいしい。家庭の延長のようかというと、家庭でこのレベルの天ぷらはなかなか出てこないんじゃないかな。特に素材のうま味・甘味が凝縮されたようなエノキなんか、絶妙。

小鉢料理は、カウンターに大皿で並べてある手作り総菜を使っている。じゃがベーコン、白菜やエノキのマヨネーズあえ、切りコンブの煮物と、まさに家庭的。
大皿と一緒に並んでいる赤飯を1パック、晩ごはん用に購入。

日替わり定食も小鉢2品とおしんこが付いて500円は破格。
いや、天ぷら定食は700円でも破格。
食後にコーヒーまで付いた。
いろいろ頭が下がります。
「人助けのつもりで始めたら大変なことになっちゃって…」と、お店を切り盛りするおかあさん、なんとボランティアでやっているそうだ。

天ぷらが上出来だからこそ、つくづく思った。
「せっかくおいしいうどんなんだから、もったいないですね」
「ええ。これからも粘り強く、説得を続けていきます」

[DATA]
はなみずき
東京都東村山市本町4-13-25
[Today's recommendation]

https://youtu.be/VdTjOqb_GCE


先日、通りすがりに手打ちうどん「はなみずき」の店先の品書きを見ると、いつの間にか定食類が充実している。

これはいい展開かも、しょうが焼き定食とかカレーとか気になる、などと思っていた。
で、久々に入ってみたのだが、話を聞くとあまり好ましい状況でもないらしい。

「はなみずき」のルーツは、うどん作りを就労支援に結び付けたある男性の活動にある。

お店のおかあさんが“師匠”と呼ぶ友広澄男さん(故人)が“弟子”にうどん作りを教え始めたのが2010年。
その後、東村山青葉町に「和こう」といううどん店を出すも、立地が悪く閉店を余儀なくされるが、店を畳んだあともその場所で弟子とうどんを打ち続けた。それを提供する場として支援者らの協力のもと開店したのが「はなみずき」。
一昨年暮れに友広さんが亡くなったあとも、お弟子さんは1人、うどんを打ち続けた。

読売新聞、2011.01.24
そのお弟子さんが辞めたという。
原因はうどん作りの作業場を退去したことで、繊細な方なので場所が変わったら続けられないということになったらしい。
定食類を増やしたのもそういった事情による。

肝心なうどんのほうは、いろいろな業者の製品を試し、なんとかお店のものに近い香川県のうどんに最近たどり着いた。
「うーん… まあ、いいだろう、という感じで(笑)」とおかあさん。
常連さんからもお墨付き? をもらった。

以上の話は食べ終わってから聞いたもの。
なので注文は、うどんと定食の両方を食べようくらいしか考えずに、天ざるうどん700円(自分)と日替わり定食(サバの塩焼き)500円(相方)にした。

ところが天ざるうどんは天ぷら定食に間違えられて、結局本日はうどんを食べられなかったのだが、その香川県の代替うどんを食べてみたかったような、定食が充実していたので間違えられてよかったような、ビミョーな感じが残ってしまった (´- -`) ウーム

壁の品書きを見ると、天ざるうどんは天ぷら5種と書いてある。一方、天ぷら定食は、天ぷらの品数は書いていないが小鉢、みそ汁、おしんこ付き。価格はどちらも700円。
で、出てきたうどんならぬ定食の天ぷらは、ナス、オクラ、エノキ、パプリカ、サツマイモ、カボチャ、タマネギとニンジンのかき揚げの7種。しかも小鉢が3品も付いた。
やっぱり定食のほうが断然オトクだったんだろうなぁ…(笑)。

天ぷらはどれもカラッと揚がっていておいしい。家庭の延長のようかというと、家庭でこのレベルの天ぷらはなかなか出てこないんじゃないかな。特に素材のうま味・甘味が凝縮されたようなエノキなんか、絶妙。

小鉢料理は、カウンターに大皿で並べてある手作り総菜を使っている。じゃがベーコン、白菜やエノキのマヨネーズあえ、切りコンブの煮物と、まさに家庭的。
大皿と一緒に並んでいる赤飯を1パック、晩ごはん用に購入。

日替わり定食も小鉢2品とおしんこが付いて500円は破格。
いや、天ぷら定食は700円でも破格。
食後にコーヒーまで付いた。
いろいろ頭が下がります。
「人助けのつもりで始めたら大変なことになっちゃって…」と、お店を切り盛りするおかあさん、なんとボランティアでやっているそうだ。

天ぷらが上出来だからこそ、つくづく思った。
「せっかくおいしいうどんなんだから、もったいないですね」
「ええ。これからも粘り強く、説得を続けていきます」

[DATA]
はなみずき
東京都東村山市本町4-13-25
[Today's recommendation]

https://youtu.be/VdTjOqb_GCE


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Re: No title
ツキさま
たしかに侮りがたいですね(笑)。
でもジモティコンシャスかというと、近隣住民もビビるほどのオーラを放っておりますから…。
まさに広くジモティにこそもっと利用してもらいたいですね。
かくいうワタクシも、まあ近いっちゃ近いので、おかずぐらいは(安いですし)、もっともっと買いに行こうと思ってます。
たしかに侮りがたいですね(笑)。
でもジモティコンシャスかというと、近隣住民もビビるほどのオーラを放っておりますから…。
まさに広くジモティにこそもっと利用してもらいたいですね。
かくいうワタクシも、まあ近いっちゃ近いので、おかずぐらいは(安いですし)、もっともっと買いに行こうと思ってます。
No title
これは気になる穴場ですね。価格のコスパ感も良いのですが、お店を守るおかあさんの存在も気になるところです。
駐車場などに困る立地と思われますが、そこがまたジモティコンシャスな知られざる避暑地となっている所以でしょうか。
侮りがたし、奥が深いぞ久米川界隈(笑)
駐車場などに困る立地と思われますが、そこがまたジモティコンシャスな知られざる避暑地となっている所以でしょうか。
侮りがたし、奥が深いぞ久米川界隈(笑)