洋館喫茶で懐かしのスパ&ドリア 【るぽ】
2018.07.08
清瀬市内の志木街道には変則交差点(食い違い十字路)が多く残されている。R254と小金井街道の間の区間は普通の十字路はないというぐらい、交差点はことごとく変則。いまは渋滞緩和や安全対策のため、変則路の多くは通りやすいようにつくり替えられているので、このルートを走っていると懐かしいような感覚にとらわれる。
なぜ昔の交差点が十字でなく食い違っているかというと、城下町のかぎ道は敵の侵攻スピードをそぐためといわれるが、街道の場合は優先関係だという。馬同士の衝突を避けるため、一方がおのずと減速するようT字形にするという先人の知恵。

変則交差点の角に、忽然と趣のある洋館が出現する。
喫茶店「るぽ」は、ドイツあたりの古い街並みに溶け込みそうな三角屋根のレンガ造り一軒家。
ケヤキ並木に、この部分だけ異質な溶け込み方をしている。

日枝神社や長命寺が並び日本的歴史を感じさせる志木街道にあって、ここだけメルヘン街道、ここだけロマンチック街道。行ったことないけど。
多摩地区でいえば、五日市街道沿いの「くすの樹」、国道16号八王子鑓水の「パペルブルグ」などが近い存在かもしれない。どっちも入ったことないけど。

ちなみにこちら、仮面ライダーシリーズのロケ地だったそうだ。
――仮面ライダークウガ(2000年)―主人公・五代雄介が居候していた喫茶店ポレポレは外観のみ、市内に実在する喫茶「るぽ」で実際に撮影を行っており、主演のオダギリジョーも撮影に訪れたことがある。(Wikipedia「清瀬市」)
日曜日の正午。
人気があるらしいことは知っていたが、さすがにこのロケーションで人出が多いのには驚かされる。とはいえ収容人数は多くまだ5割ほどの入りで、「お好きな席へ」と。
左列テーブルのいちばん奥へ。客入りはいいが、やっぱり平均年齢は高い。
1階客席スペースは吹き抜け。入り口右手の階段が気になったが、1階奥から見ると厨房上がロフト風2階席になっている。
レンガの内壁、ステンドグラス、アンティーク調ランプ、ピンク電話の電話ボックス… と、重厚感&レトロな雰囲気に包まれる。
2階席もどんどん埋まっていった。
スタッフは、カウンター中の年配女性のほか、若いウェイトレスが確認できるだけで3名。

注文は、カレードリア(単品)900円と、ミートソーススパゲティ(サラダ・スープ・コーヒーセット)1200円。(←たぶん)
さて、こちらはメニュー表の判読が難解である。簡単にいうと、箇条書きと並列表記と⦿(ナカグロ)の使い分けがビミョー。
たとえばわれわれの注文の品で見てみると、メニュー表の“エビドリア・カレードリア”の⦿は“または”かなぁ…と思うが、“和風ベイクド・ミートソース”の⦿も同様とすると、和風ベイクドって何…? となる。
もっと混乱することに、カレードリアと頼んだ料理にはエビがたっぷり。もしかして“エビドリア・カレードリア”というたべものだったのではないかと…。
ミートソースがかかった麺は、“パスタ”ではな“スパゲティ”と呼びたい。
ソースは、PポロとかMマーみたいな…? 誰もが食べたと思われる昭和な味。
そこに粉チーズとタバスコをふったら…、これこそ喫茶店の味わい。あばずれの食いもん… はナポリタンか。
カレードリア。
ドリアっていま、どこに行ったんだろう。ひと口食べれば、若いころ憧れた味そのものだった。

こちらのカレーソース、PやMっぽいミートソースと同系統の味。
僕らの世代は必ずや満足いくであろう、王道喫茶店メシである。
これだけの施設・スタッフを維持するのは容易ではないだろうから、オーナーは相当な資産家と推測される。
「るぽ」がreportageのルポだとすれば、オーナーは新聞王、メディア王かもしれない。
――清瀬のメディア王
でっかいんだかちっちゃいんだか、平衡感覚がグラグラ。
って、そんなわけないだろう(笑)。

[DATA]
るぽ
東京都清瀬市中清戸5-201
[Today's recommendation]

https://youtu.be/A5X_eagRKdE



ヤブカンゾウ(左、野火止用水 / 埼玉県新座市新堀)、ヒメヤブラン、ヤマユリ(中・右、多摩北部医療センター)
清瀬市内の志木街道には変則交差点(食い違い十字路)が多く残されている。R254と小金井街道の間の区間は普通の十字路はないというぐらい、交差点はことごとく変則。いまは渋滞緩和や安全対策のため、変則路の多くは通りやすいようにつくり替えられているので、このルートを走っていると懐かしいような感覚にとらわれる。
なぜ昔の交差点が十字でなく食い違っているかというと、城下町のかぎ道は敵の侵攻スピードをそぐためといわれるが、街道の場合は優先関係だという。馬同士の衝突を避けるため、一方がおのずと減速するようT字形にするという先人の知恵。

変則交差点の角に、忽然と趣のある洋館が出現する。
喫茶店「るぽ」は、ドイツあたりの古い街並みに溶け込みそうな三角屋根のレンガ造り一軒家。
ケヤキ並木に、この部分だけ異質な溶け込み方をしている。

日枝神社や長命寺が並び日本的歴史を感じさせる志木街道にあって、ここだけメルヘン街道、ここだけロマンチック街道。行ったことないけど。
多摩地区でいえば、五日市街道沿いの「くすの樹」、国道16号八王子鑓水の「パペルブルグ」などが近い存在かもしれない。どっちも入ったことないけど。

ちなみにこちら、仮面ライダーシリーズのロケ地だったそうだ。
――仮面ライダークウガ(2000年)―主人公・五代雄介が居候していた喫茶店ポレポレは外観のみ、市内に実在する喫茶「るぽ」で実際に撮影を行っており、主演のオダギリジョーも撮影に訪れたことがある。(Wikipedia「清瀬市」)
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日曜日の正午。
人気があるらしいことは知っていたが、さすがにこのロケーションで人出が多いのには驚かされる。とはいえ収容人数は多くまだ5割ほどの入りで、「お好きな席へ」と。
左列テーブルのいちばん奥へ。客入りはいいが、やっぱり平均年齢は高い。
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1階客席スペースは吹き抜け。入り口右手の階段が気になったが、1階奥から見ると厨房上がロフト風2階席になっている。
レンガの内壁、ステンドグラス、アンティーク調ランプ、ピンク電話の電話ボックス… と、重厚感&レトロな雰囲気に包まれる。
2階席もどんどん埋まっていった。
スタッフは、カウンター中の年配女性のほか、若いウェイトレスが確認できるだけで3名。

注文は、カレードリア(単品)900円と、ミートソーススパゲティ(サラダ・スープ・コーヒーセット)1200円。(←たぶん)
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さて、こちらはメニュー表の判読が難解である。簡単にいうと、箇条書きと並列表記と⦿(ナカグロ)の使い分けがビミョー。
たとえばわれわれの注文の品で見てみると、メニュー表の“エビドリア・カレードリア”の⦿は“または”かなぁ…と思うが、“和風ベイクド・ミートソース”の⦿も同様とすると、和風ベイクドって何…? となる。
もっと混乱することに、カレードリアと頼んだ料理にはエビがたっぷり。もしかして“エビドリア・カレードリア”というたべものだったのではないかと…。
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ミートソースがかかった麺は、“パスタ”ではな“スパゲティ”と呼びたい。
ソースは、PポロとかMマーみたいな…? 誰もが食べたと思われる昭和な味。
そこに粉チーズとタバスコをふったら…、これこそ喫茶店の味わい。あばずれの食いもん… はナポリタンか。
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カレードリア。
ドリアっていま、どこに行ったんだろう。ひと口食べれば、若いころ憧れた味そのものだった。

こちらのカレーソース、PやMっぽいミートソースと同系統の味。
僕らの世代は必ずや満足いくであろう、王道喫茶店メシである。
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これだけの施設・スタッフを維持するのは容易ではないだろうから、オーナーは相当な資産家と推測される。
「るぽ」がreportageのルポだとすれば、オーナーは新聞王、メディア王かもしれない。
――清瀬のメディア王
でっかいんだかちっちゃいんだか、平衡感覚がグラグラ。
って、そんなわけないだろう(笑)。

[DATA]
るぽ
東京都清瀬市中清戸5-201
[Today's recommendation]

https://youtu.be/A5X_eagRKdE



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