手づくりサンドに軽食も充実の懐かし喫茶 【BuFuUu】
2018.06.16
小平市喜平町3丁目の小平団地の北側にある古い商店街を「小平団地北口商店街」という。
北口という表現がおもしろいな、というのでずっと覚えている。
小平団地の入居開始が1965年、商店街は団地造成と同時期につくられたというから50年超の歴史がある。いちばん奥のコンパクトなL字形のアーケード街(団地北口通り)なんか文化遺産もの。

いまや消滅しつつあるアーケード街だが、われわれの子ども時代は繁栄の象徴だった。
しかもここは魚屋、肉屋、ケーキ屋なんかがちゃんと現役で商売してる。
散歩の流れで団地中央の郵便局あたりから敷地内を“北口”に向かってみた。
1-1号棟(取り壊し)と1-11号棟の間の細い通路を下ると、正面に「肉屋の弁当」の看板。前述の肉屋「肉のマルサン」の裏口(というか、むしろ表口)である。
このようにやって来ると、たしかに“北口”という感じがする。

この商店街、裏サイドは北口通り以外に商店は残っていないが、南と西の表通り側には飲食店を中心にお店が並び、この年代の商店街としてはサバイバル係数が高いといえる。

とはいえいずれもかろうじて踏んばってる感が否めないなか、1軒だけ異質なコジャレた感じのお店がある。
肉屋の弁当屋の2軒横の喫茶店「BuFuUu(ぶーふーうー)」。

そんな感じなので、僕はこの店を、いわゆるリノベスタイルで最近若い人(それも女性)が始めたものと思い込んでいた。
もう一つの先入観として、店頭のショーケースにサンドイッチが並んでいることから、サンドイッチ屋メインで、ランチサービスなど飲食の看板はあるがイートインレベルだろうと思っていた。
入ってみると、意外に広く、落ち着いた雰囲気の立派な飲食店であった。

ただ、きれいではあるがはやりのカフェのようなつくりではない。お店の人は、女性ではあるがそれほど若くはない(失礼)。
そういえば店名もいまどきのセンスとはいえないな… と、やっと気づいた。
これは昔の喫茶店の生き残りなのである。

小平商工会が運営する地域情報サイト「こだいらネット」のお店紹介には“手作り・無添加のパンと、そのパンを使ったサンドイッチを売っています”とある。
そのサンドイッチを食べてみることに。

相方が表に出てショーケースの品から、ハムカツ220円、レーズンパンの卵サンド200円、シナモンドーナツ110円をチョイス。
それとAランチ:ビーフカレー980円をオーダー。
こちらのおばさま、ノリが軽やか。
カレーが運ばれてきて、「写真、いいですか?」と聞いてみると…
「えっ? ワタシ?」
「あっ…? いいすか?(笑)」
「ウソウソ、冗談。チョー冗談(笑)」

ランチはオニオンスープ、サラダ、ラッキョウと、コーヒーor紅茶付き

ソースポットで提供のカレーは、そのスタイルにふさわしい欧風タイプの小麦粉でとろみのついたもの。

ビーフの塊がごろごろ入ってる。
ミルキーなコクが強く、ヨーグルトっぽい酸味が特徴的。
小平市喜平町3丁目の小平団地の北側にある古い商店街を「小平団地北口商店街」という。
北口という表現がおもしろいな、というのでずっと覚えている。
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小平団地の入居開始が1965年、商店街は団地造成と同時期につくられたというから50年超の歴史がある。いちばん奥のコンパクトなL字形のアーケード街(団地北口通り)なんか文化遺産もの。

いまや消滅しつつあるアーケード街だが、われわれの子ども時代は繁栄の象徴だった。
しかもここは魚屋、肉屋、ケーキ屋なんかがちゃんと現役で商売してる。
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散歩の流れで団地中央の郵便局あたりから敷地内を“北口”に向かってみた。
1-1号棟(取り壊し)と1-11号棟の間の細い通路を下ると、正面に「肉屋の弁当」の看板。前述の肉屋「肉のマルサン」の裏口(というか、むしろ表口)である。
このようにやって来ると、たしかに“北口”という感じがする。

この商店街、裏サイドは北口通り以外に商店は残っていないが、南と西の表通り側には飲食店を中心にお店が並び、この年代の商店街としてはサバイバル係数が高いといえる。

とはいえいずれもかろうじて踏んばってる感が否めないなか、1軒だけ異質なコジャレた感じのお店がある。
肉屋の弁当屋の2軒横の喫茶店「BuFuUu(ぶーふーうー)」。

そんな感じなので、僕はこの店を、いわゆるリノベスタイルで最近若い人(それも女性)が始めたものと思い込んでいた。
もう一つの先入観として、店頭のショーケースにサンドイッチが並んでいることから、サンドイッチ屋メインで、ランチサービスなど飲食の看板はあるがイートインレベルだろうと思っていた。
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入ってみると、意外に広く、落ち着いた雰囲気の立派な飲食店であった。

ただ、きれいではあるがはやりのカフェのようなつくりではない。お店の人は、女性ではあるがそれほど若くはない(失礼)。
そういえば店名もいまどきのセンスとはいえないな… と、やっと気づいた。
これは昔の喫茶店の生き残りなのである。

小平商工会が運営する地域情報サイト「こだいらネット」のお店紹介には“手作り・無添加のパンと、そのパンを使ったサンドイッチを売っています”とある。
そのサンドイッチを食べてみることに。

相方が表に出てショーケースの品から、ハムカツ220円、レーズンパンの卵サンド200円、シナモンドーナツ110円をチョイス。
それとAランチ:ビーフカレー980円をオーダー。
![]() | ![]() | ![]() |
こちらのおばさま、ノリが軽やか。
カレーが運ばれてきて、「写真、いいですか?」と聞いてみると…
「えっ? ワタシ?」
「あっ…? いいすか?(笑)」
「ウソウソ、冗談。チョー冗談(笑)」

ランチはオニオンスープ、サラダ、ラッキョウと、コーヒーor紅茶付き

ソースポットで提供のカレーは、そのスタイルにふさわしい欧風タイプの小麦粉でとろみのついたもの。

ビーフの塊がごろごろ入ってる。
ミルキーなコクが強く、ヨーグルトっぽい酸味が特徴的。
![]() カレーの付け合わせもそうだが、サンドイッチは手づくり感いっぱい。 ハムカツサンドの甘酸っぱいソースが郷愁を誘う。全粒粉のレーズンパンに卵ペーストという組み合わせは新鮮な感覚。 デザートにしっとりドーナツとコーヒーで、しみじみ昭和感が漂う。 ![]() 「長くやられてるんですか?」と帰りしなに聞いてみた。 「36年になります」 そこまで長いと思っていなかったので、聞いておきながら驚いた。驚いた表情がおもしろかったのか、追い打ちをかけるおばさま。 「ワタシも昔は若かったの(笑)」 「そ、そりゃそうですよね…」 いまでも十分お若いですよ、とか気の利いたこと言ったほうがいいんだろうな… と、わかっちゃいるけど言葉にできない自分がもどかしい。 ![]() [DATA] BuFuUu(ぶーふーうー) 東京都小平市学園東町3-2-43 [Today's recommendation] ![]() https://youtu.be/hNMMN46uFCc ![]() ![]()
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コメントの投稿 Re: こんちはーつかりこさま
日本勝ちましたねー。何が起こるかわかったもんじゃないですね。 団地というものは田舎生まれの自分には未知の世界で、嘘くさく人工的なところに妙に惹かれるんですね。 しかも滅びつつある。 その往時のにぎわいを想像する手がかりが商店街かなと。 ハードが残っていたとしてもほとんどシャッターというケースが多く、そっちのほうが普通だから、現役が多いここのアーケードはむしろ非現実的。SFチックでクラクラします。 新所沢駅前にありましたよね。 何度か踏み込んだことがありましたが、お店はどこも入ったことないと思います。 思えば惜しい物件が失われました。 豊田駅周辺は土地勘がないのでイメージが湧きませんが、興味深いですね。 自転車で行けない距離じゃないと思うんですが、日野からひと山越えるあたりがハードっぽいかな…。 ブーフーウーって、若い人は聞いてもわからないんじゃないかな… と思って娘に聞いてみたら「何それ、中華屋?」と。 たしかに時代感覚は80年代どころじゃないくらい古いですけど、お店がすごくきれいなので、僕は36年でも長いと感じました。 サンドイッチはめっけもので、これからちょくちょく利用しようと思ってます。
こんちはー★日本、コロンビアに勝ちましたねー!!
近くに住んでいたことがあるので、 小平団地のこの商店街の存在は知っていましたが、 このアーケードの部分に入ったことはなかったです。 おお、なかなかの昭和感ですねー。 昭和の商店街といえば、アーケードですよねー。 旧住宅公団の建てた団地には、よく こういう施設が併設されていますよね。 商店街や公園、集会所、幼稚園、葬祭場・・・・ 元々野原や森みたいな何にもない所に団地を建てるので、 住居だけでなく、街を作ろうという発想だったんでしょうね。 いまはリニューアルしてしまいましたが、 日野の多摩平団地にもあちらこちらにこういうのがありました。 豊田駅前の一角は、商業ビルを複数建てて1~2階にショップ、 3階以上は住居なんていう公団団地もあります。 新所沢駅前には、3回建てくらいの小さな団地を「コ」の字か 「口」の字に建ってて、その内側がパティオになっていて パティオを囲むように古いショップが並んでいるところがあって、 日本じゃないみたいな雰囲気を醸していました。(笑) (近年リニューアルしてしまって、いまはないです) 値段がごリッパだと思ったら、カレーもサンドイッチもごリッパ! 昭和の喫茶店のインスタントな感じが微塵もない しっかり手作りのお店ですね。 とてもおいしそう! 創業36年?案外新しいんですね。 1982年ということは、景気が盛り上がりつつある頃ですから いい時期に開業はかったんですね。 「ブー・フー・ウー」(三匹の子豚)の名前を冠している ところからすると、小平団地ができた頃からやっているのかと 思いました。(汗)
Re: No titleツキさま
ハイハイセンターっていうんですね。 そういう地元やゆかりの人じゃないと知らない情報というのはうれしいです。 でもハイハイの語源は何でしょうね(笑)。 おもちゃ屋というのは子どもがたくさんいた証しでしょうから、やはり時代ですよね。 でもいまも、たしかベビー用品? のお店が残ってたような気がしますよ。謎の案件です。 このあたりとか「日乃出」や「ぺこぺこ」の通りなんかがにぎわっていた時代を想像すると、胸が締め付けられるような、甘酸っぱいようなほろ苦いような感覚になるんです。 ブログをやっている原動力なのかもしれません。
Re: No titlecarmencさま
このお店以外はみんなくたびれてますが、ずいぶん残ってるほうだと思います。 すし屋が2軒もあるし。 サンドイッチは種類豊富でパンもおいしく安い。 いいお店でした。 そういえば以前おっしゃっていた園芸店、週末のみみたいな変則スタイルですが、まだやられているようです。 今度のぞいてみようと思ってます。
No titleかつてのハイハイセンターですね(笑)
50年前に遡れば、中におもちゃ屋さんも二軒あったほど。時代ですね。
No titleあの辺は通り過ぎるだけでしたがこんなに充実してる商店街があったんですね
サンドイッチおいしそうで色々あってお安いですね 某K屋パンの約半額ほどかな サンドイッチ好きにはたまりません こちらも近くにあったら、、、 羨ましいです〜
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