“映える”冷やし中華 はじめました? 【なにや】
2018.06.03
当たり前の話だけど、ブログは遊びというか趣味みたいなものである。
毎日ちゃんと仕事をしつつ、合間にブログの原稿を書いたりしている。当たり前だけど。
ワタクシのブログはたべものの話なので、行動としては、当然のことながら食事をおいしくいただくことが第一義である。
それをブログに載せるのは第二義以下、ついでの所作である。
食事のついでの所作を仕事の合間になす程度の重みづけであることを忘れてはならない。

あくまでも“ついで”ですよ、ということを自分自身に納得させる手助けというか、ポーズに使っているのが撮影機器。
食事が出てきたときに「なんかおいしそうだから、ついでに撮っとくか…」みたいな顔してスマホを手に取る。
これがデジカメだといかにも用意周到のようで言い訳にならない。
だから僕は、iPhone 一枚のほか何も携行しない。

と、すでにお気づきの方もいらっしゃるかと思うが、これは当ブログの写真が雑であることの言い訳である。
本当のこと言うと、デジカメ買って使いこなそうと努力するのがめんどくさい。ただシャッターを切る、以上のスキルが身に付かないのは知っている。

なぜこんな言い訳を繰り返すかというと、いわゆる“バエる”が本日のテーマだから。
バエるべきものがバエてなかったら、それはiPhoneのせいであると(笑)。
去年の夏はノスタルジーをテーマに(たぶん…)冷やし中華に取り組んだが、今年はバエる路線に徹しようと考えている。
ビジュアル重視で味は二の次、と。もちろん、うまいに越したことはないが。
昼ごろに国分寺のイベントに向かう途中、相方が、現地まで持ちそうにない、と。ハラ減って。
最寄りの飲食店を思い浮かべ、ちょうどよさそうに思えたのが中国麺の「なにや」。
その理由は2つあって、一つは、なにやの麺が相方の好きそうなタイプなので次は一緒に入ろうと考えていたこと、もう一つは、いかにも映えそうな冷やし中華を出していたのを思い出したこと。

なにやの麺は、中国紫禁城で500年にわたり代々の皇帝に食されたという、約700年前の翡翠麺を再現したもの。
いくぶん芝居がかっているが、僕が入るときは必ず中国人留学生風のお客さんがいて、説得力が高いようなそうでもないような、妙な雰囲気なのである。
一方、店内には地場野菜などまじめな食材の販売コーナーもあり、スケールの大きい麺の由来設定と地道な食材へのこだわりのギャップがおもしろかったりする。

さて、冷やし中華。
スイカを器にしたものの写真をネットで見たことがある。
ありました、すいか冷やし。メロン冷やしもある。
要予約、時価。
そりゃそうだろうな(笑)。

ならば、普通の器の冷やし中華は? …1800円。
いかに映えようと、麺1食にその値段は出せない。
なおも壁の品書きを探り、サラダ冷やし麺というものを発見。
950円。それでいいか。
もう1品はベーシックな中国麺850円。

正直言うと、冷やし中華のほぼ半値のサラダ冷やし麺にそれほどの期待感はなかった。
ところが、出てきたものはなかなか立派なのである。
サラダというだけあってダイコン、ニンジン、レタス、トマトと野菜がたっぷり。甘酸っぱいゴマだれが食欲をそそる。
ほかに厚みのあるチャーシュー、ゆで卵、食べる順番として最後にスイカ。
ちなみにこちらのチャーシュー、バカうま。
「なにや」の代名詞の翡翠麺は、ホウレンソウを練り込んだ無かん水麺。
個人的感想だが、小麦の風味が強くボソッとした食感は武蔵野うどんを思わせる。
冷水でシメたものは今回初めて食べた。ものすごくコシが強い。
無かん水でこのコシというのは、やはりうどんのように生地をよくこねるのかな?

もう一品の中国麺は、このお店のまじめさが凝縮したようなたべもの。
たとえば具の細切りコンブは、だしをとったあとのコンブを煮つけたものと思われる。
シメて強烈なコシを出してあるより、かみしめられる硬さの温麺のほうが、麺の真価がわかりやすいかもしれない。武蔵野うどんへの向き合い方と共通するものがある。

映えるかどうかビジュアル的に今日食べたものは微妙だが、冷やし中華というたべものでこれだけ味のよいものは、実はなかなかないんじゃないだろうか。
遅ればせながら、冷やし中華(食べ)はじめました。

[DATA]
なにや
東京都小平市学園西町1-26-25
[Today's recommendation]

https://www.youtube.com/watch?v=Ee_uujKuJMI


当たり前の話だけど、ブログは遊びというか趣味みたいなものである。
毎日ちゃんと仕事をしつつ、合間にブログの原稿を書いたりしている。当たり前だけど。
ワタクシのブログはたべものの話なので、行動としては、当然のことながら食事をおいしくいただくことが第一義である。
それをブログに載せるのは第二義以下、ついでの所作である。
食事のついでの所作を仕事の合間になす程度の重みづけであることを忘れてはならない。

あくまでも“ついで”ですよ、ということを自分自身に納得させる手助けというか、ポーズに使っているのが撮影機器。
食事が出てきたときに「なんかおいしそうだから、ついでに撮っとくか…」みたいな顔してスマホを手に取る。
これがデジカメだといかにも用意周到のようで言い訳にならない。
だから僕は、iPhone 一枚のほか何も携行しない。

と、すでにお気づきの方もいらっしゃるかと思うが、これは当ブログの写真が雑であることの言い訳である。
本当のこと言うと、デジカメ買って使いこなそうと努力するのがめんどくさい。ただシャッターを切る、以上のスキルが身に付かないのは知っている。

なぜこんな言い訳を繰り返すかというと、いわゆる“バエる”が本日のテーマだから。
バエるべきものがバエてなかったら、それはiPhoneのせいであると(笑)。
去年の夏はノスタルジーをテーマに(たぶん…)冷やし中華に取り組んだが、今年はバエる路線に徹しようと考えている。
ビジュアル重視で味は二の次、と。もちろん、うまいに越したことはないが。
![]() | ![]() |
昼ごろに国分寺のイベントに向かう途中、相方が、現地まで持ちそうにない、と。ハラ減って。
最寄りの飲食店を思い浮かべ、ちょうどよさそうに思えたのが中国麺の「なにや」。
その理由は2つあって、一つは、なにやの麺が相方の好きそうなタイプなので次は一緒に入ろうと考えていたこと、もう一つは、いかにも映えそうな冷やし中華を出していたのを思い出したこと。

なにやの麺は、中国紫禁城で500年にわたり代々の皇帝に食されたという、約700年前の翡翠麺を再現したもの。
いくぶん芝居がかっているが、僕が入るときは必ず中国人留学生風のお客さんがいて、説得力が高いようなそうでもないような、妙な雰囲気なのである。
一方、店内には地場野菜などまじめな食材の販売コーナーもあり、スケールの大きい麺の由来設定と地道な食材へのこだわりのギャップがおもしろかったりする。

さて、冷やし中華。
スイカを器にしたものの写真をネットで見たことがある。
ありました、すいか冷やし。メロン冷やしもある。
要予約、時価。
そりゃそうだろうな(笑)。

ならば、普通の器の冷やし中華は? …1800円。
いかに映えようと、麺1食にその値段は出せない。
なおも壁の品書きを探り、サラダ冷やし麺というものを発見。
950円。それでいいか。
もう1品はベーシックな中国麺850円。

正直言うと、冷やし中華のほぼ半値のサラダ冷やし麺にそれほどの期待感はなかった。
ところが、出てきたものはなかなか立派なのである。
サラダというだけあってダイコン、ニンジン、レタス、トマトと野菜がたっぷり。甘酸っぱいゴマだれが食欲をそそる。
ほかに厚みのあるチャーシュー、ゆで卵、食べる順番として最後にスイカ。
ちなみにこちらのチャーシュー、バカうま。
![]() | ![]() |
「なにや」の代名詞の翡翠麺は、ホウレンソウを練り込んだ無かん水麺。
個人的感想だが、小麦の風味が強くボソッとした食感は武蔵野うどんを思わせる。
冷水でシメたものは今回初めて食べた。ものすごくコシが強い。
無かん水でこのコシというのは、やはりうどんのように生地をよくこねるのかな?

もう一品の中国麺は、このお店のまじめさが凝縮したようなたべもの。
たとえば具の細切りコンブは、だしをとったあとのコンブを煮つけたものと思われる。
シメて強烈なコシを出してあるより、かみしめられる硬さの温麺のほうが、麺の真価がわかりやすいかもしれない。武蔵野うどんへの向き合い方と共通するものがある。

映えるかどうかビジュアル的に今日食べたものは微妙だが、冷やし中華というたべものでこれだけ味のよいものは、実はなかなかないんじゃないだろうか。
遅ればせながら、冷やし中華(食べ)はじめました。

[DATA]
なにや
東京都小平市学園西町1-26-25
[Today's recommendation]

https://www.youtube.com/watch?v=Ee_uujKuJMI


- 関連記事
-
- 中国皇帝が食したという宮廷麺 【なにや】
- “映える”冷やし中華 はじめました? 【なにや】
Sponsored Link
コメントの投稿
Re: No title
KUONさま
コメントありがとうございます。
「ばえて」ますか?
そう言っていただけてとてもうれしいですし、ホッとしてもいます。
あのように書いてはいますが、もちろんきれいに撮りたいという気持ちはありますし。
以前、料理屋の店主に、こうやったら上手に撮れるとアドバイスされたことがありまして、きれいに、おいしそうに撮ってほしいといちばん願っているのは料理人なんだなぁと…。
なので、機材はちょっとアレですけど、そのなかで精いっぱい…。
これからもよろしくお願いいたします。
コメントありがとうございます。
「ばえて」ますか?
そう言っていただけてとてもうれしいですし、ホッとしてもいます。
あのように書いてはいますが、もちろんきれいに撮りたいという気持ちはありますし。
以前、料理屋の店主に、こうやったら上手に撮れるとアドバイスされたことがありまして、きれいに、おいしそうに撮ってほしいといちばん願っているのは料理人なんだなぁと…。
なので、機材はちょっとアレですけど、そのなかで精いっぱい…。
これからもよろしくお願いいたします。
No title
こんにちは。
あれこれ書き始めましたが、恥ずかしくなって消してしまいました(笑)。いつも楽しく訪問させていただいております。
で。ほんま、「ばえて」おられますね、と、申し上げたく。
「はえて」「ばえて」おられます、美味しそう、綺麗です~、と。
どうも失礼いたしました。
町の素描のようなお写真も好きです。
あれこれ書き始めましたが、恥ずかしくなって消してしまいました(笑)。いつも楽しく訪問させていただいております。
で。ほんま、「ばえて」おられますね、と、申し上げたく。
「はえて」「ばえて」おられます、美味しそう、綺麗です~、と。
どうも失礼いたしました。
町の素描のようなお写真も好きです。