ウワサの〇〇カツ丼を食べに 【八海食堂】
2018.04.21
カツ丼といえば、最も一般的なアタマのスタイルは、トンカツとタマネギをしょうゆ味の割り下で煮込んで卵とじにしたものであり、早稲田の馬場下町交差点にある老舗そば屋「三朝庵」が発祥の店といわれる。
これに対し、ご当地B級グルメブームを受け、上記以外のスタイルのさまざまなカツ丼が知られるようになった。
ウスターソースで味付けをする“ソースカツ丼”(福井県、長野県駒ケ根市/伊那市など)、ドゥミグラスソースをかける“デミカツ丼”(岡山市など)、八丁味噌の名古屋の“みそカツ丼”などが有名。

元祖カツ丼の「三朝庵」(左下)
僕の行動範囲では、東村山市青葉町のそば店「滝乃家」で、店主出身地・福井のソースカツ丼を提供している。同市萩山町のそば店「しなの」もメニューにソースカツ丼があり、店名からしてこちらは駒ケ根スタイルかもしれない。
ほかにちょっと変わったところで、個人的に近年最も強い感銘を受けたのが、小平市学園西町の中華店「松華」の“あんかけカツ丼”。カツライスの上から中華系の野菜の餡がかかったもの。
左:ミニソースカツ丼(「滝乃家」)、右:あんかけカツ丼(「松華」)
都内でチェーン展開する専門店の登場もあり、この10年ほどの間に一気に知名度がアップしているご当地カツ丼が、“新潟タレカツ丼”である。

新潟タレカツ丼(「八海食堂」)
――一般的な卵とじタイプではなく、揚げたてのトンカツを醤油ベースのタレにくぐらせ、ごはんの上に乗せるというもの。タレかつ丼が新潟市で誕生したのは、昭和初期のこと。当時、市内中心部には堀があり、その堀端に出ていた洋食屋台の一つが提供したのが始まり。(新潟県公式観光情報サイト にいがた観光ナビ)

この新潟タレカツ丼が食べられるお店が東村山市内にある。
駅西口ワンズタワー前を鷹の道に抜ける細い道沿いにある「八海食堂」。
店名からして新潟にゆかりがありそうだ。

2014年12月オープンの新しめのお店だが、ランチタイムも夜の居酒屋営業もしっかりお客さんが入っていて、人気店としてすっかり定着している印象。
本日は12時半で先客が2組3名、われわれのあとに3組6名。僕ら以外、全員若いお客さん。
テーブル席がゆったりめに8ブロック配置してあり、間口の感じよりも店内は広い。
BGMは、エミネム~ダニエル・パウター~P!nk~ミシェル・ブランチ~シャキーラ… という流れの15年くらい前の洋楽。

注文は、新潟タレカツ丼セット3枚790円と、もう1品は豚しょうが焼き定食690円に。
ほかに、たとえば鶏から揚げ定食とチキンカツ定食が590円と、おそろしくコスパがよい。
念のため書き添えるが、以前食べた鶏から揚げ定食、この値段でしっかりボリュームがあった。しかもご飯大盛り無料。

僕はメニュー表をよく見ないという欠点があって、この大盛り無料にあとで写真を見て気づいた。このように損をこいている場面が多々ある。
もう一つ、あとで気づいたことがあって、“お冷、お茶はセルフサービスでお願いします“とメニュー表に書いてある。
でもお店のおねえさんは普通にお水を持ってきてくれたし、料理提供時にお水をつぎ足してもくれた。
おそらくホール係は1人で、すごく忙しそうだが、接客は非常にていねいで気持ちよい。

新潟タレカツ丼は、カツは小ぶりだが3枚で十分ボリューム感がある。
カツの下にはキャベツの千切りが敷いてあり、ビジュアル的にはソースカツ丼とよく似ている。

しょうゆベースのタレは優しい味わいで、当たり前だがスパイシーなソースカツ丼とはまったく別物。天丼のつゆのような程よい甘さでご飯によく合う。
ただ、筋や脂の多い部位が使われているため、肉の味は濃いと思うが食べづらい。せっかくおいしいので、もうちょっと筋切り、お願い。

しょうが焼きはタマネギたっぷり、肉は細かく刻まれ、一体化している。
ショウガはかなり効いているが、肉タマネギ炒めといったほうが正しい気がする。濃いめの味付けでご飯が進む。

みそ汁は、調味料でなくちゃんとだしをとったようなまじめな味わい。
小鉢はこんにゃくの甘辛ごま油炒め、お新香は自家製ぬか漬け。

メニュー表には、以前はなかったチキンタレカツ丼というたいへん気になる品が載っている。
牛すじトマトカレーというものにカツを追加すればカツカレーになるというシステムも。
ランチ利用だけでもいろいろ楽しめそうなお店である。

[DATA]
八海食堂
東京都東村山市野口町1-23-35
https://www.facebook.com/hakkaishokudo/
[Today's recommendation]

https://www.youtube.com/watch?v=HLCasyAh7ic


カツ丼といえば、最も一般的なアタマのスタイルは、トンカツとタマネギをしょうゆ味の割り下で煮込んで卵とじにしたものであり、早稲田の馬場下町交差点にある老舗そば屋「三朝庵」が発祥の店といわれる。
これに対し、ご当地B級グルメブームを受け、上記以外のスタイルのさまざまなカツ丼が知られるようになった。
ウスターソースで味付けをする“ソースカツ丼”(福井県、長野県駒ケ根市/伊那市など)、ドゥミグラスソースをかける“デミカツ丼”(岡山市など)、八丁味噌の名古屋の“みそカツ丼”などが有名。

元祖カツ丼の「三朝庵」(左下)
僕の行動範囲では、東村山市青葉町のそば店「滝乃家」で、店主出身地・福井のソースカツ丼を提供している。同市萩山町のそば店「しなの」もメニューにソースカツ丼があり、店名からしてこちらは駒ケ根スタイルかもしれない。
ほかにちょっと変わったところで、個人的に近年最も強い感銘を受けたのが、小平市学園西町の中華店「松華」の“あんかけカツ丼”。カツライスの上から中華系の野菜の餡がかかったもの。
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都内でチェーン展開する専門店の登場もあり、この10年ほどの間に一気に知名度がアップしているご当地カツ丼が、“新潟タレカツ丼”である。

新潟タレカツ丼(「八海食堂」)
――一般的な卵とじタイプではなく、揚げたてのトンカツを醤油ベースのタレにくぐらせ、ごはんの上に乗せるというもの。タレかつ丼が新潟市で誕生したのは、昭和初期のこと。当時、市内中心部には堀があり、その堀端に出ていた洋食屋台の一つが提供したのが始まり。(新潟県公式観光情報サイト にいがた観光ナビ)

この新潟タレカツ丼が食べられるお店が東村山市内にある。
駅西口ワンズタワー前を鷹の道に抜ける細い道沿いにある「八海食堂」。
店名からして新潟にゆかりがありそうだ。

2014年12月オープンの新しめのお店だが、ランチタイムも夜の居酒屋営業もしっかりお客さんが入っていて、人気店としてすっかり定着している印象。
本日は12時半で先客が2組3名、われわれのあとに3組6名。僕ら以外、全員若いお客さん。
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テーブル席がゆったりめに8ブロック配置してあり、間口の感じよりも店内は広い。
BGMは、エミネム~ダニエル・パウター~P!nk~ミシェル・ブランチ~シャキーラ… という流れの15年くらい前の洋楽。

注文は、新潟タレカツ丼セット3枚790円と、もう1品は豚しょうが焼き定食690円に。
ほかに、たとえば鶏から揚げ定食とチキンカツ定食が590円と、おそろしくコスパがよい。
念のため書き添えるが、以前食べた鶏から揚げ定食、この値段でしっかりボリュームがあった。しかもご飯大盛り無料。

僕はメニュー表をよく見ないという欠点があって、この大盛り無料にあとで写真を見て気づいた。このように損をこいている場面が多々ある。
もう一つ、あとで気づいたことがあって、“お冷、お茶はセルフサービスでお願いします“とメニュー表に書いてある。
でもお店のおねえさんは普通にお水を持ってきてくれたし、料理提供時にお水をつぎ足してもくれた。
おそらくホール係は1人で、すごく忙しそうだが、接客は非常にていねいで気持ちよい。

新潟タレカツ丼は、カツは小ぶりだが3枚で十分ボリューム感がある。
カツの下にはキャベツの千切りが敷いてあり、ビジュアル的にはソースカツ丼とよく似ている。

しょうゆベースのタレは優しい味わいで、当たり前だがスパイシーなソースカツ丼とはまったく別物。天丼のつゆのような程よい甘さでご飯によく合う。
ただ、筋や脂の多い部位が使われているため、肉の味は濃いと思うが食べづらい。せっかくおいしいので、もうちょっと筋切り、お願い。

しょうが焼きはタマネギたっぷり、肉は細かく刻まれ、一体化している。
ショウガはかなり効いているが、肉タマネギ炒めといったほうが正しい気がする。濃いめの味付けでご飯が進む。

みそ汁は、調味料でなくちゃんとだしをとったようなまじめな味わい。
小鉢はこんにゃくの甘辛ごま油炒め、お新香は自家製ぬか漬け。

メニュー表には、以前はなかったチキンタレカツ丼というたいへん気になる品が載っている。
牛すじトマトカレーというものにカツを追加すればカツカレーになるというシステムも。
ランチ利用だけでもいろいろ楽しめそうなお店である。

[DATA]
八海食堂
東京都東村山市野口町1-23-35

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