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お値打ちの迫力あなご丼 【幸喜寿し】

2017.03.16

 正月に立川高島屋で川瀬巴水展があった。
明治~昭和期の画家で、日本中を旅して浮世絵の技法(大正新版画という)で多く風景画を残した。新聞広告で、井の頭公園の弁財天とか芝の増上寺といったなじみの題材が浮世絵調で描かれている作風に目を奪われた。
開催概要を調べてみると、着物の人は入場無料とのこと。妻が着付けを習っているからこれはちょうどいい、と1月7日に訪れた。

そのときに、昼ごはんをどうしよう、と調べた中でいちばん魅力的だったのがここ「幸喜寿し」。
残念ながら昼営業は平日のみでそのときは入れなかったが、近いうちにとリストアップした。


kokizushi33.jpg


とはいえ、さすがにすし屋は敷居が高い。
1人ではなかなか入りづらいものがあるが、この日は前日までに気の重い案件が片付いたことによる解放感に後押しされ、思い切って出かけてみた。


kokizushi35.jpg


1時すぎでは混んでいるかと思ったが、客は1人のみ。入って正面のL字カウンター真ん中に座る。
左斜め前の端の席でお父さんが食事をしている。客ではなく、どうやら店主らしい。しきりに目が合って、なんだか居心地が悪い。
カウンターの中には2代目とおぼしき壮年の職人。この人が調理するかと思いきや、そういうわけでもなさそうだ。奥の調理場におかあさんが陣取って、昼の主戦場はそちらになるもよう。


kokizushi34.jpg


奥であぶった煮あなごを目の前で2代目が盛り付ける。
カウンター越しに提供されたあなご丼は、迫力満点の2段重ね。ネット情報の写真の印象よりもはるかにボリューミーなのだ。
ツメはかなり甘めたっぷりめだが、ご飯がすし飯なので甘さを抑えてくれる。もちろんすし屋のあなごがおいしくないわけがない。これに小鉢2、香の物、みそ汁付きで800円と、信じ難い価格設定だ。
ちなみにみそ汁のアサリの量がすごい。小ぶりだが30、いや50個は入ってた(笑)。食べきるのに苦労したし。


kokizushi31.jpg


僕の前の客はからあげ定食、後の客はフライ定食ご飯大盛りで、どちらもすごいボリューム。
おっさん的には次はちらし寿司だな。

途中、店主は食事を終えて、仕事するかと思ったらフラッと出ていって、そのまま戻ってこなかった。不思議なオペレーションの店なのだった。


kokizushi32.jpg


[DATA]
幸喜寿し
東京都立川市曙町2-30-1







https://www.youtube.com/watch?v=WK4jGxXf8is


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