珈琲の香りの向こうに… 【カフェ・フーガ】
2018.03.04
以前はほとんどコーヒーを飲まなかった相方が、最近目覚めたみたいなのだ。
街を歩いていて見かけたり、ネットや雑誌の記事なども気になるらしく、しばしば情報をもたらす。
つい先日の話。
「久米川のモザーク通りで自家焙煎のコーヒー豆屋さん見つけた」
という。
「『長澤』じゃなくて?」
「もっと手前で、左側」
「じゃ『フーガ』?」
「それ、どのへん?」
「えーと… ほら、『不二家』の向かいあたりに雑貨屋さんあったじゃない。あのへん」
「何だっけ、それ…? でももっと向こうだと思うけどな」
「あれ? そういえばあの雑貨屋、どうなった?」
と、おかしな方向に話が飛んだ。

鷹の台で食事したあと、コーヒーに目覚めた相方はそのお店に寄る、と。
連れてこられたのは、やっぱり「カフェ・フーガ」でした(笑)。
「あれー? こんなにこっちだったかなー?」と。
方角や距離感に不自由な相方は、だいたいこんな感じである。

テーブル3卓、カウンター4席の小さなお店。
店内は全面禁煙。
店主は60手前くらい? の男性。
ブラジルNカルモデオーロ550円とフーガブレンド(中深煎り)500円をオーダー。
壁にはアンリ・ルソーを思わせるエキゾチックな絵画が掛かり、テーブルの天板ガラスにはパリの街角の写真が差し込まれ、エリック・サティ『Je te veux』のギターアレンジヴァージョンが流れ、香り高いコーヒー…。
と、一部フランス度が高いが、といってすごくおしゃれかというと、そうでもない。
ガチガチにつくり込まれておらず自然体で、くつろげる空間になっている。

隅の焙煎機の上に“コーヒー焙煎室”というプレートが掛かっていたり、カウンター左端の席には“ハンドドリップ見学席”と書いてあったりと、遊び心もちらほら。
駅前なのに、時間の流れるのがゆっくりな感じ。

お支払いのとき、「このへんに雑貨屋さんありませんでした?」と聞いてみる。
一拍置いて、「それ、うちです」と店主。
なんでも、以前は雑貨屋とコーヒーショップを別々の場所でやっていて、10年ほど前にそれを一つにして、雑貨屋の場所で喫茶店を始めたそうだ。

「前の喫茶店って、どのへんでやられてたんですか?」
「正丸峠、知ってます?」
「秩父に行く途中の?」
「あの2つ先の峠でやってました(笑)」
ずいぶん変わった場所で商売してたんだ。

昔、雑貨屋さんで買った“ヘンなもの”一例
そうか、カフェ・フーガはあの雑貨屋さんだったのか。
不思議な巡り合わせというか、いろいろ思い出す。
あのころいろいろ弱っていて、その店で変なもの買ったりしてたんだよなぁ…(笑)。

[DATA]
カフェ・フーガ
東京都東村山市栄町2-8-21
[Today's recommendation]

https://youtu.be/JQ1YQFFj0Xw


以前はほとんどコーヒーを飲まなかった相方が、最近目覚めたみたいなのだ。
街を歩いていて見かけたり、ネットや雑誌の記事なども気になるらしく、しばしば情報をもたらす。
つい先日の話。
「久米川のモザーク通りで自家焙煎のコーヒー豆屋さん見つけた」
という。
「『長澤』じゃなくて?」
「もっと手前で、左側」
「じゃ『フーガ』?」
「それ、どのへん?」
「えーと… ほら、『不二家』の向かいあたりに雑貨屋さんあったじゃない。あのへん」
「何だっけ、それ…? でももっと向こうだと思うけどな」
「あれ? そういえばあの雑貨屋、どうなった?」
と、おかしな方向に話が飛んだ。

鷹の台で食事したあと、コーヒーに目覚めた相方はそのお店に寄る、と。
連れてこられたのは、やっぱり「カフェ・フーガ」でした(笑)。
「あれー? こんなにこっちだったかなー?」と。
方角や距離感に不自由な相方は、だいたいこんな感じである。

テーブル3卓、カウンター4席の小さなお店。
店内は全面禁煙。
店主は60手前くらい? の男性。
ブラジルNカルモデオーロ550円とフーガブレンド(中深煎り)500円をオーダー。
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壁にはアンリ・ルソーを思わせるエキゾチックな絵画が掛かり、テーブルの天板ガラスにはパリの街角の写真が差し込まれ、エリック・サティ『Je te veux』のギターアレンジヴァージョンが流れ、香り高いコーヒー…。
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と、一部フランス度が高いが、といってすごくおしゃれかというと、そうでもない。
ガチガチにつくり込まれておらず自然体で、くつろげる空間になっている。

隅の焙煎機の上に“コーヒー焙煎室”というプレートが掛かっていたり、カウンター左端の席には“ハンドドリップ見学席”と書いてあったりと、遊び心もちらほら。
駅前なのに、時間の流れるのがゆっくりな感じ。

お支払いのとき、「このへんに雑貨屋さんありませんでした?」と聞いてみる。
一拍置いて、「それ、うちです」と店主。
なんでも、以前は雑貨屋とコーヒーショップを別々の場所でやっていて、10年ほど前にそれを一つにして、雑貨屋の場所で喫茶店を始めたそうだ。

「前の喫茶店って、どのへんでやられてたんですか?」
「正丸峠、知ってます?」
「秩父に行く途中の?」
「あの2つ先の峠でやってました(笑)」
ずいぶん変わった場所で商売してたんだ。

昔、雑貨屋さんで買った“ヘンなもの”一例
そうか、カフェ・フーガはあの雑貨屋さんだったのか。
不思議な巡り合わせというか、いろいろ思い出す。
あのころいろいろ弱っていて、その店で変なもの買ったりしてたんだよなぁ…(笑)。

[DATA]
カフェ・フーガ
東京都東村山市栄町2-8-21
[Today's recommendation]

https://youtu.be/JQ1YQFFj0Xw


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Re: コーヒー好きです
つかりこさま
僕もここは盲点でした。
で、盲点なぐらいなので、入ってみても駅前とは思えない静寂感があるんですね。
小さいお店なのに不思議…。
> もうちょっと駅寄りの「たぐりや玄治(蕎麦屋)」なら
> 3回くらい行ったことがあるのですが。
↑僕も3回ぐらい行ったことがあります。
東村山市内で1~2番目ぐらいに好きなソバです。
僕は二色せいろしか食べたことありません。せいろ700円と手挽きせいろ800円の重ねなんですが、重ねると900円。
この計算、おかしくないですか(笑)。
ほかも、玄治は手打ちとしては良心的な価格設定ですよね。
ちょっとそれちゃいましたが、「カフェ・フーガ」店内利用もいい感じです。
ぜひどうぞ。
僕もここは盲点でした。
で、盲点なぐらいなので、入ってみても駅前とは思えない静寂感があるんですね。
小さいお店なのに不思議…。
> もうちょっと駅寄りの「たぐりや玄治(蕎麦屋)」なら
> 3回くらい行ったことがあるのですが。
↑僕も3回ぐらい行ったことがあります。
東村山市内で1~2番目ぐらいに好きなソバです。
僕は二色せいろしか食べたことありません。せいろ700円と手挽きせいろ800円の重ねなんですが、重ねると900円。
この計算、おかしくないですか(笑)。
ほかも、玄治は手打ちとしては良心的な価格設定ですよね。
ちょっとそれちゃいましたが、「カフェ・フーガ」店内利用もいい感じです。
ぜひどうぞ。
コーヒー好きです
久米川に、こういう自家焙煎豆の店があるんですね。
あまり行く機会がないので、全然知らなかったりして。
もうちょっと駅寄りの「たぐりや玄治(蕎麦屋)」なら
3回くらい行ったことがあるのですが。
コーヒーは、家ではペーパードリップで飲んでいるんですよ。
いつも高い豆を買うほどリッチではないのですが、
こちら、今度、豆を買いに行ってみようと思います。
ご案内、ありがとうございました!
あまり行く機会がないので、全然知らなかったりして。
もうちょっと駅寄りの「たぐりや玄治(蕎麦屋)」なら
3回くらい行ったことがあるのですが。
コーヒーは、家ではペーパードリップで飲んでいるんですよ。
いつも高い豆を買うほどリッチではないのですが、
こちら、今度、豆を買いに行ってみようと思います。
ご案内、ありがとうございました!