沁みる一杯 【ラーメン 味六】
2018.01.21
昼すぎから降りだしという予報だったが、9時ごろから細かいのが舞い始め、外はみるみる白くなっていった。

昨日、珍しくしっかり雪への備えをしている。
まず、すっかり樹形が乱れ今年切ろうと言っていたコニファーの伐採に、この際取りかかることに。いまやってしまえば、翌月曜午前中、降りだし前にごみ収集車に枝を持っていってもらえるという計算が働いた。
あと、雪が降ると必ず着雪の重みで幹が曲がるナンテン群は窓の面格子にくくりつけた。
同じく常緑で雪をまともに戴く一才柚子(ハナユ)の徒長枝も剪定。
コニファーの高い枝に産み付けられていたハラビロカマキリの卵を鉢植えの梅の木に移動(左)、すっきりしたハナユ(中)、ハナユのとげにモズのはやにえを発見(右)
こんだけ備えて降らんかったら怒るで(笑)。
子どものころの話――沿岸漁師をしていた僕のじいさん、台風が発生したら、まだ小笠原南方で進路予想も定まらぬうちに誰より早く備えをして、船外機付きFRPボートを船曳き場のいちばん上まで引き上げた。早々に直撃コースをそれた台風に文句を言う。
「なんで来ない」

雪が降ると自転車が使えなくなるのが痛い。
予報どおりだとすれば、明日からしばらく遠出はできなくなる。
その前に今日の昼ごはんの心配を。
早めに出かければ降りだし前に帰ってこられるだろうと昨日考えていたが、もくろみが外れた。
家で適当に済まそうかとも思ったが、あまりに寒いのもあって無性にラーメンが食べたくなった。
熱々のラーメン。
近場で熱々ラーメンといって真っ先に思い浮かぶのが「味六」。

家を出るときはたいしたことなかったが、歩いている途中にもどんどん積雪が深くなって、普通のスニーカーが埋もれて染み始めた。
風が強く、傘を差していても雪が吹き込む。
大丈夫か、オレ…?
朝のニュース原稿が頭の中でリフレイン。
「不要不急、不要不急…」

なんとか味六に到着。
店内あったかく生き返ったような心持ちがする。
注文は中華そば700円。

僕のあとに昔なじみ風の年配男性が「よっ、しばらく」と入ってきた。
「引っ越したからねー」と店主。
この店は去年9月に現在地に移転している。

僕は移転後2回目だが、前回もこういった昔なじみが訪ねてきていた。
わざわざこんな天気に来る人もいるくらい、すっかり地域に根差した存在だったんだな、とあらためて感心させられる。

2人で静かにうちとけた会話を交わしている。
昔の一杯飲み屋のよう。

外は雪。
アツアツのラーメンがおなかと心に沁みます。

[DATA]
ラーメン 味六
東京都東村山市本町1-4-5
[Today's recommendation]

https://youtu.be/588tyIbIXSU


昼すぎから降りだしという予報だったが、9時ごろから細かいのが舞い始め、外はみるみる白くなっていった。

昨日、珍しくしっかり雪への備えをしている。
まず、すっかり樹形が乱れ今年切ろうと言っていたコニファーの伐採に、この際取りかかることに。いまやってしまえば、翌月曜午前中、降りだし前にごみ収集車に枝を持っていってもらえるという計算が働いた。
あと、雪が降ると必ず着雪の重みで幹が曲がるナンテン群は窓の面格子にくくりつけた。
同じく常緑で雪をまともに戴く一才柚子(ハナユ)の徒長枝も剪定。
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こんだけ備えて降らんかったら怒るで(笑)。
子どものころの話――沿岸漁師をしていた僕のじいさん、台風が発生したら、まだ小笠原南方で進路予想も定まらぬうちに誰より早く備えをして、船外機付きFRPボートを船曳き場のいちばん上まで引き上げた。早々に直撃コースをそれた台風に文句を言う。
「なんで来ない」

雪が降ると自転車が使えなくなるのが痛い。
予報どおりだとすれば、明日からしばらく遠出はできなくなる。
その前に今日の昼ごはんの心配を。
早めに出かければ降りだし前に帰ってこられるだろうと昨日考えていたが、もくろみが外れた。
家で適当に済まそうかとも思ったが、あまりに寒いのもあって無性にラーメンが食べたくなった。
熱々のラーメン。
近場で熱々ラーメンといって真っ先に思い浮かぶのが「味六」。

家を出るときはたいしたことなかったが、歩いている途中にもどんどん積雪が深くなって、普通のスニーカーが埋もれて染み始めた。
風が強く、傘を差していても雪が吹き込む。
大丈夫か、オレ…?
朝のニュース原稿が頭の中でリフレイン。
「不要不急、不要不急…」

なんとか味六に到着。
店内あったかく生き返ったような心持ちがする。
注文は中華そば700円。

僕のあとに昔なじみ風の年配男性が「よっ、しばらく」と入ってきた。
「引っ越したからねー」と店主。
この店は去年9月に現在地に移転している。

僕は移転後2回目だが、前回もこういった昔なじみが訪ねてきていた。
わざわざこんな天気に来る人もいるくらい、すっかり地域に根差した存在だったんだな、とあらためて感心させられる。

2人で静かにうちとけた会話を交わしている。
昔の一杯飲み屋のよう。

外は雪。
アツアツのラーメンがおなかと心に沁みます。

[DATA]
ラーメン 味六
東京都東村山市本町1-4-5
[Today's recommendation]

https://youtu.be/588tyIbIXSU


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