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街中華の法則? 【珍来】

2018.01.19

 個人飲食店の店主(オーナー料理人;男性の場合)の呼称であるが、業種にもよるが、わりと主観的印象で勝手に使い分けている。
大将、マスター、板さん、シェフ、おやじさん、おっちゃん…。


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東久留米・滝山商店街の中華料理店「珍来」の店主は、それら類型表現には収まらない特異なキャラクターの持ち主だ。
最近映画をまったく見ていないのでうまい例えが思い浮かばないが、たとえば『ドラゴン・キングダム』とか『カンフー・パンダ』とか、そういうのに出てきそうな。
僕はこちらの店主をひそかに“老師”と呼ぶ。


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よく不定期に休んでいるので、まだやってるか? とハラハラさせられる存在である。
入ってみれば、懐かしの街の中華屋そのものの店内。

さびれた団地商店街にある街中華とは思えない繁盛ぶりを見せることがある。
かと思うと、まったく閑古鳥だったりする。
自分が入るとき、両極端が、ほぼかわりばんこ。


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今日は閑古鳥のほう。
お店のおばちゃんが客席に座って新聞読んでる。


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注文は、玉子炒飯600円と焼餃子(一皿10ケ)200円…。
タイプミスかと思われそうなので、もう一度入力する。

焼餃子(一皿10ケ)200円。

証拠写真も掲載する。


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安いだけでなく味も一級の餃子ももちろん魅力だが、僕のお目当ては炒飯。
炒飯が食べたくなったとき真っ先に思い浮かぶのが、ここ。
そのボリュームもうれしいが、味が好みのど真ん中。そのつど仕上がりにムラがあるが、おいしいときは感動的においしい。


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僕の位置から老師の姿は見えないが、炒飯を炒める音が聞こえてくる。大きいストロークの鍋振り。混んでるときこのリズムではさばけないだろう、というゆったり感。
何しろ調理関係はほとんど老師1人。いまもおばちゃん、なんにもしない。


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待望の炒飯。まあ普通かな…。
いつものようにチャーシューの塊がごろごろ。
普通においしいが、感動はない。
もしかして鍋振りのリズムに関係してたりして。
混んでる=感動の法則があったりして…。


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妙におとなしい炒飯に対して、餃子はどうか。
ここの餃子は具材の配合や下味など、下ごしらえがていねいという印象だが、今日のは野菜の刻みが雑だったり、合わせ目から具がはみ出していたりと、ずいぶんあらっぽい。
これまでとは違った顔を見せている。
でもアラっぽくても変わらぬおいしさ、という地力を感じる。
もちろん個人的感想。


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老師がレジから小銭をくすねて外出、すぐ袋を提げて戻ってきた。
おばちゃんに飲み物でも買ってきたのか。厨房で世間話してる。
奥義を窮めたかのような風貌の人物も、笑顔を見せれば普通に好々爺である。


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[DATA]
珍来
東京都東久留米市滝山5-12-23





[Today's recommendation]


https://youtu.be/Q4uoNAFfvKg



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