豚骨しょうゆの元祖的な 【ホープ軒本舗】
2018.01.15
吉祥寺の老舗ラーメン店「ホープ軒本舗」は、われわれの世代にとっては東京を代表するラーメン店の一つ。
東京とんこつしょうゆラーメンの元祖であり、各ホープ軒はじめ、恵比寿の「らーめん香月」、堀切菖蒲園「らーめん弁慶」、環七「土佐っ子ラーメン」など伝説のツワモノたちの総本山的存在だ。

一部のサイトに、(前身のホームラン軒撤退後)1978年にホープ軒本舗として“いまの場所で”営業再開という情報があるが、それは間違い。
僕自身、1980年代前半に、いまとは違う場所で営業していたホープ軒で何度か食べている。
その証拠に、こちらのサイトに1982(昭和57)年のホープ軒の写真が載っている。
82年といえばまさに自分が吉祥寺に住んでいた時期と重なる。おっちゃんの後ろ歩いてるの、オレじゃね?(笑)
👇 これと比べれば、明らかに違う場所であることがわかる。

当時はサンロード入り口を挟んでハモニカ横丁の反対側にも闇市の名残が広がっていて、ホープ軒はそこで営業していた。
いまの三菱東京UFJ銀行と駅の間。1986年に完成した駅前広場整備事業に伴い、ホープ軒は現在地に移転した。
上のサイトの82年の写真は、いまであれば 👇 このアングルが近いんじゃないかな。

僕らはその後しばらく縁遠くなったが、20年ほど前にいまの町に引っ越してきてまた吉祥寺に行きやすくなり、昔なじみの店を巡り始めた。ホープ軒には一時、月イチペースで通っていた。

ところがブログなどで去年の動向をチェックしてみると、1回しか行っていない。
不義理はよくないな。
ただし、一度意識に上れば、この系統は中毒性が強いので食べずには収まらない、という因果のめぐりになっている。

2時ちょうどの来店。
この時間ならそれほど混まない。混む時間帯でも回転が速いので、入りにくいイメージはない。
「もやし」と注文。
中華そば650円+もやし増量100円という意味。
昔と比べて味が濃くなってる気がしていて、大量のもやしで薄まることで個人的にはちょうどいい味になるということで、この組み合わせがいちばん多い。
前金システムなので、このタイミングでお支払い。

しばらく来ない間に唐辛子調味料「唐華」の容器が変わった。スプーンですくう式から振りかけ式に変わっているが、僕はトシのせいかよく手が震えるので(笑)使いやすくなった。
それと、軟めの縮れ麺、こんなに細かったかな…?
チャーシューは変わらず、しっかりした歯応えで、かみしめると肉のよい香りが広がる昔のチャーシューの味。

近年、上書きを重ねているので、懐かしいという感じはしない。
でも、共通理解的に古くさく昭和的であることには違いない。

[DATA]
ホープ軒本舗
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-14-12
[Today's recommendation]

https://youtu.be/omYKI8RJaIg


吉祥寺の老舗ラーメン店「ホープ軒本舗」は、われわれの世代にとっては東京を代表するラーメン店の一つ。
東京とんこつしょうゆラーメンの元祖であり、各ホープ軒はじめ、恵比寿の「らーめん香月」、堀切菖蒲園「らーめん弁慶」、環七「土佐っ子ラーメン」など伝説のツワモノたちの総本山的存在だ。

一部のサイトに、(前身のホームラン軒撤退後)1978年にホープ軒本舗として“いまの場所で”営業再開という情報があるが、それは間違い。
僕自身、1980年代前半に、いまとは違う場所で営業していたホープ軒で何度か食べている。
その証拠に、こちらのサイトに1982(昭和57)年のホープ軒の写真が載っている。
82年といえばまさに自分が吉祥寺に住んでいた時期と重なる。おっちゃんの後ろ歩いてるの、オレじゃね?(笑)
👇 これと比べれば、明らかに違う場所であることがわかる。

当時はサンロード入り口を挟んでハモニカ横丁の反対側にも闇市の名残が広がっていて、ホープ軒はそこで営業していた。
いまの三菱東京UFJ銀行と駅の間。1986年に完成した駅前広場整備事業に伴い、ホープ軒は現在地に移転した。
上のサイトの82年の写真は、いまであれば 👇 このアングルが近いんじゃないかな。

僕らはその後しばらく縁遠くなったが、20年ほど前にいまの町に引っ越してきてまた吉祥寺に行きやすくなり、昔なじみの店を巡り始めた。ホープ軒には一時、月イチペースで通っていた。

ところがブログなどで去年の動向をチェックしてみると、1回しか行っていない。
不義理はよくないな。
ただし、一度意識に上れば、この系統は中毒性が強いので食べずには収まらない、という因果のめぐりになっている。

2時ちょうどの来店。
この時間ならそれほど混まない。混む時間帯でも回転が速いので、入りにくいイメージはない。
「もやし」と注文。
中華そば650円+もやし増量100円という意味。
昔と比べて味が濃くなってる気がしていて、大量のもやしで薄まることで個人的にはちょうどいい味になるということで、この組み合わせがいちばん多い。
前金システムなので、このタイミングでお支払い。

しばらく来ない間に唐辛子調味料「唐華」の容器が変わった。スプーンですくう式から振りかけ式に変わっているが、僕はトシのせいかよく手が震えるので(笑)使いやすくなった。
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それと、軟めの縮れ麺、こんなに細かったかな…?
チャーシューは変わらず、しっかりした歯応えで、かみしめると肉のよい香りが広がる昔のチャーシューの味。

近年、上書きを重ねているので、懐かしいという感じはしない。
でも、共通理解的に古くさく昭和的であることには違いない。

[DATA]
ホープ軒本舗
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-14-12
[Today's recommendation]

https://youtu.be/omYKI8RJaIg


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Re: おばんです
つかりこ さま
アラフィフ以上の人間にとって、とんこつラーメンといえばまずこの系統が思い浮かぶんじゃないでしょうか。
> そういえば、客席の背が鏡張りになっていて、
> 外に並んだ客と鏡を使って話したりしてましたねー。
↑あ、そうそう。
鏡の向こうから注文聞いてくるという(笑)。
千駄ヶ谷も懐かしいです。
国立で天皇杯決勝を見たあとに入った15年前ぐらいの元日が最後でしょうかね…。
アラフィフ以上の人間にとって、とんこつラーメンといえばまずこの系統が思い浮かぶんじゃないでしょうか。
> そういえば、客席の背が鏡張りになっていて、
> 外に並んだ客と鏡を使って話したりしてましたねー。
↑あ、そうそう。
鏡の向こうから注文聞いてくるという(笑)。
千駄ヶ谷も懐かしいです。
国立で天皇杯決勝を見たあとに入った15年前ぐらいの元日が最後でしょうかね…。
Re: No title
carmencさま
そうなんですよね。
あのころ、ああいうタイプは珍しかったので、醤油でもなく塩でもなく… と言っていたのを思い出します。
この場合、「ハモニカ横丁」とかいうから認識がずれるので、僕らは一緒くたに「闇市」と呼んでましたけどね…
そうなんですよね。
あのころ、ああいうタイプは珍しかったので、醤油でもなく塩でもなく… と言っていたのを思い出します。
この場合、「ハモニカ横丁」とかいうから認識がずれるので、僕らは一緒くたに「闇市」と呼んでましたけどね…
Re: No title
カノッチさま
言われてみればそうですね。
昔、東京でとんこつといえばこの系統だった気がします。
「軒」という字そのものがノスタルジックですよね。
阿佐ヶ谷とか高円寺のホープ軒も行きたくなってきました。
言われてみればそうですね。
昔、東京でとんこつといえばこの系統だった気がします。
「軒」という字そのものがノスタルジックですよね。
阿佐ヶ谷とか高円寺のホープ軒も行きたくなってきました。
おばんです
ホープ軒の前身ホームラン軒は、
戦後の東京とんこつラーメンの元祖的存在ですよね。
何十回も行きましたよ、吉祥寺ホープ軒。
微妙に関係ありながら、味がだいぶん違う野方や千駄ヶ谷、
村山などへもよく行きました。
吉祥寺は麺が補足て柔らかくて小麦が香ばしくて好きです。
そういえば、客席の背が鏡張りになっていて、
外に並んだ客と鏡を使って話したりしてましたねー。
やー、久しぶりに食べたくなってきました。
戦後の東京とんこつラーメンの元祖的存在ですよね。
何十回も行きましたよ、吉祥寺ホープ軒。
微妙に関係ありながら、味がだいぶん違う野方や千駄ヶ谷、
村山などへもよく行きました。
吉祥寺は麺が補足て柔らかくて小麦が香ばしくて好きです。
そういえば、客席の背が鏡張りになっていて、
外に並んだ客と鏡を使って話したりしてましたねー。
やー、久しぶりに食べたくなってきました。
No title
70年代後半から80年前半吉祥寺の隣りに住み、
吉祥寺に週1のレギュラーの仕事で行っておりましたが、
仰る通りの路地にありました
いつだったか、ホープ軒が見あたらないなあと思ったのを思い出しました
移転してたんですね
吉祥寺に週1のレギュラーの仕事で行っておりましたが、
仰る通りの路地にありました
いつだったか、ホープ軒が見あたらないなあと思ったのを思い出しました
移転してたんですね
No title
昨今は家系ってのが幅を利かせてますが、言わば軒系が東京のラーメンを席捲していた時代があったんですね。今もそれらのラーメン店は健在ですから、東京の人達に愛され続けている味なんですね。