使い込まれた厨房のあるパン屋さん 【松屋】
2017.11.30
東村山の本町商店街はよく通るルートでありながらいまだに新しい発見がある。
とっくに畳んでいるようにも見えて入ってみると意外ににぎわっている中華屋とか(「昭和軒」)、夕日が似合う頑固おやじの昔パンがあったり(「木村屋」)、さびれた街外れになぜかオシャレな地下空間が存在したり(「Share」)と、懐かしいだけでなく驚きに満ち、この商店街は衰えているようでフトコロが深く足腰が強靭そうである。

川沿いより一本内側の通りにあるパン屋「松屋」も新しく発見した物件。
この道はよく通るので目に入ってはいるはずだが、最近までまったく認知していなかった。普通のヤマザキのパン屋さん。

つい先日、1人で夕食ということがあって、酒のつまみを調達しに夕暮れの街に出た。
本町の「肉の村田」に入ると鶏唐揚げしか残っていない。
「この時間になると、もうお客さん来ないんだよ」と店主。「日が短くなってきちゃうとさぁ(笑)」
唐揚げだけじゃちょっと寂しい。
ふと隣のパン屋が目に留まった。“お弁当”ののぼりが立っている。
入り口からサンドイッチの並ぶ棚が見え、いかにも手づくりっぽく、いい感じ。
まあ酒のアテとはちょっと違うが、それはともかく驚いたことには、奥に本格的でかなり年季が入った厨房が付いている。
以来、厨房のあるパン屋さんが頭から離れなかった。

本日は仕事がチョー重く、念願の厨房のあるパン屋さんへ。
入って正面にサンドイッチの棚。そのラインアップとホームメイド感は期待以上。

サンドイッチを3袋手に取り右を向くと、壁の小窓の奥が厨房になっている。
正面にはフライパンや調理器具が掛かって、外から見るよりもっと本格的。窓の上には焼そば、焼うどん、日替わり弁当などの張り紙。その下のカウンターには天ぷらの載ったバット。手前のアイスクリームストッカーの上に生卵としょうゆ系タレ。レジの横にはおでん鍋もある。
想像を超える混沌の様相を呈している。
月島のもんじゃ、静岡おでんの駄菓子屋か、というような。
サンドイッチの支払いをして、なお店内の様子が気になってキョロキョロしていると、お店のおかあさんが「ゆっくり見ていってください」と。
おでんの隣にあまり見たことのない形状のたべもの。平べったく丸い磯辺餅のようなものを2つ串刺しにしてある。
「おだんごですよ」とおかあさん。
それも1本購入。
購入品は、サンドイッチ:タマゴ140円、トマト・キュウリ・ゆで卵162円、ハム・キュウリ194。追加:だんご110円(どれも商品名の表示はなし)。
厨房の窓に“HOME MADE SANDWICH cook 33”というロゴマークが貼ってある。これは山崎製パンによる特約店への提案事業のようだ。
――2坪程度の店内厨房でフレッシュサンドイッチを提供するシステムです。 心を込めて作るサンドイッチの美味しさはお客様に大人気、固定客づくりと他店との差別化に最適です。(ヤマザキショップHP)
もともとはメーカー主導としても、山崎パンの営業が「せっかく厨房あるんだから天ぷらでも揚げたらどうです?」となるとも思えない。デイリーヤマザキとの商品の共通性も見いだせない。完全に独り歩きしてる、と思う。

サンドイッチのフレッシュ感がうれしい。
おだんごがおもしろい。焼きだんごと言っていた気がするが、これは油で揚げてある。しょうゆの甘辛味で、ドーナツのような香ばしさ。

ゆっくりどうぞ、と言われたが、実はそれほど観察していない。
ちゃんと見たら、たぶんこの倍ぐらいの不思議が詰まっている。

[DATA]
松屋
東京都東村山市本町4-12-44
[Today's recommendation]

https://youtu.be/3YvHkJtkWiY


◆ 猫写真はこちら ◆
東村山の本町商店街はよく通るルートでありながらいまだに新しい発見がある。
とっくに畳んでいるようにも見えて入ってみると意外ににぎわっている中華屋とか(「昭和軒」)、夕日が似合う頑固おやじの昔パンがあったり(「木村屋」)、さびれた街外れになぜかオシャレな地下空間が存在したり(「Share」)と、懐かしいだけでなく驚きに満ち、この商店街は衰えているようでフトコロが深く足腰が強靭そうである。

川沿いより一本内側の通りにあるパン屋「松屋」も新しく発見した物件。
この道はよく通るので目に入ってはいるはずだが、最近までまったく認知していなかった。普通のヤマザキのパン屋さん。

つい先日、1人で夕食ということがあって、酒のつまみを調達しに夕暮れの街に出た。
本町の「肉の村田」に入ると鶏唐揚げしか残っていない。
「この時間になると、もうお客さん来ないんだよ」と店主。「日が短くなってきちゃうとさぁ(笑)」
唐揚げだけじゃちょっと寂しい。
ふと隣のパン屋が目に留まった。“お弁当”ののぼりが立っている。
入り口からサンドイッチの並ぶ棚が見え、いかにも手づくりっぽく、いい感じ。
まあ酒のアテとはちょっと違うが、それはともかく驚いたことには、奥に本格的でかなり年季が入った厨房が付いている。
以来、厨房のあるパン屋さんが頭から離れなかった。

本日は仕事がチョー重く、念願の厨房のあるパン屋さんへ。
入って正面にサンドイッチの棚。そのラインアップとホームメイド感は期待以上。

サンドイッチを3袋手に取り右を向くと、壁の小窓の奥が厨房になっている。
正面にはフライパンや調理器具が掛かって、外から見るよりもっと本格的。窓の上には焼そば、焼うどん、日替わり弁当などの張り紙。その下のカウンターには天ぷらの載ったバット。手前のアイスクリームストッカーの上に生卵としょうゆ系タレ。レジの横にはおでん鍋もある。
想像を超える混沌の様相を呈している。
月島のもんじゃ、静岡おでんの駄菓子屋か、というような。
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サンドイッチの支払いをして、なお店内の様子が気になってキョロキョロしていると、お店のおかあさんが「ゆっくり見ていってください」と。
おでんの隣にあまり見たことのない形状のたべもの。平べったく丸い磯辺餅のようなものを2つ串刺しにしてある。
「おだんごですよ」とおかあさん。
それも1本購入。
購入品は、サンドイッチ:タマゴ140円、トマト・キュウリ・ゆで卵162円、ハム・キュウリ194。追加:だんご110円(どれも商品名の表示はなし)。
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厨房の窓に“HOME MADE SANDWICH cook 33”というロゴマークが貼ってある。これは山崎製パンによる特約店への提案事業のようだ。
――2坪程度の店内厨房でフレッシュサンドイッチを提供するシステムです。 心を込めて作るサンドイッチの美味しさはお客様に大人気、固定客づくりと他店との差別化に最適です。(ヤマザキショップHP)
もともとはメーカー主導としても、山崎パンの営業が「せっかく厨房あるんだから天ぷらでも揚げたらどうです?」となるとも思えない。デイリーヤマザキとの商品の共通性も見いだせない。完全に独り歩きしてる、と思う。

サンドイッチのフレッシュ感がうれしい。
おだんごがおもしろい。焼きだんごと言っていた気がするが、これは油で揚げてある。しょうゆの甘辛味で、ドーナツのような香ばしさ。

ゆっくりどうぞ、と言われたが、実はそれほど観察していない。
ちゃんと見たら、たぶんこの倍ぐらいの不思議が詰まっている。

[DATA]
松屋
東京都東村山市本町4-12-44
[Today's recommendation]

https://youtu.be/3YvHkJtkWiY


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