“街道の茶屋”の意外な魅力 【さんさろうどん】
2017.11.15
文字どおり三差路にあるうどん・そばの店。
青梅街道小川交差点から西に1.5kmほど、立川通りとの分岐点である小平上宿交差点(小川三差路)のあたり。
街道の辻・二股・峠には茶屋がよく似合う。
昔からそうなんだと思う。
うっかり八兵衛がお団子を食べたと各地に伝えられている \(-.-メ)
交通の要衝であり、旅の休憩ポイントとして自然発生的に飲食店ができていったものと推測される。

僕の故郷にも同じような三差路の股のところに「三角茶屋」というそば屋があった。自分にとっての“三差路=茶屋(そば屋等含む)”イメージの原点である。
なので、欲を言えば股のピンポイントに位置してほしいところだが、局部に立つのは交番。さんさろうどんは左脇腹あたり。表現に品がなくて申し訳ないが。
このポジションは自分にとっても要衝で、この店は昔から認識してはいたが、なぜか自分とは関わりのない存在としてただ素通りしていた。おそらく第一印象がよろしくなくて、ずっとそれを引きずっていたんだと思う。
ぱっと見、いわゆる“路麺”。
昔の自分にとって、それがダメだったのかもしれない。

あてもなく青梅街道を走っていて、何げなく目を走らせた看板の文字に心動かされるものがある。
うどん・そばの下の“カレーライス”。このところずっと「カレー食べたい!」状態だった。看板のデザインにもピンとくるものがあったかもしれない。
それであらためて「さんさろうどん」という存在を根本的に見つめ直してみると、いまの自分にとってネガティブ要素は何もない。むしろ魅力的ですらある。
ちょっとしたきっかけでこうも意識が変わるのかと驚かされる。
交番の先でUターン。

店内は意外に広く、4人掛けテーブル4卓とカウンター8席。
お客さんはいずれも初老の3組5人。
カウンターの奥のほうの席に着く。
各席のメニュースタンドのほかに横の壁にセットメニューなどが張ってあり、意外に品数が多い。
かけ(うどんかそば)+カレー(中)750円というものに強くひかれるが、量的にちょっと怖いかもしれない。
こだいら地粉100%ざるうどん570円、あげたてかきあげざるうどん690円というあたり、油断してると意表を突いてくる。
でもここは初志貫徹というか無難に、カレーライス580円。

お店のお2人はご夫婦だろうか、思っていたより若く60代くらいな感じ。気難しそうなご主人と優しそうなおばちゃん。気難しいというか、生真面目で几帳面に規則正しく仕事をするタイプなのかもしれない。
3Kならぬ、5Sならぬ、5K。
生真面目で、几帳面に、規則正しく、あと2つ…、全面禁煙の、きれいなお店。
こういうところのカレーはただよそうだけのような気がするが、なかなか出てこない。
5分ぐらいたってようやくお盆が用意されたと思ったら、テーブルの3人組のうどんやそば。この人たちはけっこう待たされたんじゃないか?
ということは、路麺のイメージを覆す麺ゆでたてオペレーションということ? それを裏づけるように、汁そばに揚げたて天ぷらをのせるときのジュワーッという音も聞こえてくる。
うれしい驚き。同時に、かけそばセットにしなかったことを悔やむ。

そのあと、カレーの提供はやはり早い。
モタッとして、いかにもそば屋のカレー。小麦粉のとろみより、もっとモタッとしてる気がする。小麦粉・片栗粉配合かもしれない。
欧風カレーでもなくインドカレーでもなく、家庭のカレーでもない、そう、こういうカレーが食べたかった、と思う日が必ずある、というカレー。チープな感じがたまらない。

このカレーでカレーうどん(またはカレーそば)にしたら、かなりうまいんじゃないかな。
なんか気になってメニューを見直すと、カツカレーというものもある。
なんでオレ、無難にいっちゃったんだろう。
壁のセットメニューにはラーメン+カレー(中)880円というものが…。
これはダメだ。近いうちに出直すしかない。

[DATA]
さんさろうどん
東京都小平市小川町1₋685
[Today's recommendation]

https://youtu.be/kfSQkZuIx84


◆ 猫写真はこちら ◆
文字どおり三差路にあるうどん・そばの店。
青梅街道小川交差点から西に1.5kmほど、立川通りとの分岐点である小平上宿交差点(小川三差路)のあたり。
街道の辻・二股・峠には茶屋がよく似合う。
昔からそうなんだと思う。
うっかり八兵衛がお団子を食べたと各地に伝えられている \(-.-メ)
交通の要衝であり、旅の休憩ポイントとして自然発生的に飲食店ができていったものと推測される。

僕の故郷にも同じような三差路の股のところに「三角茶屋」というそば屋があった。自分にとっての“三差路=茶屋(そば屋等含む)”イメージの原点である。
なので、欲を言えば股のピンポイントに位置してほしいところだが、局部に立つのは交番。さんさろうどんは左脇腹あたり。表現に品がなくて申し訳ないが。
このポジションは自分にとっても要衝で、この店は昔から認識してはいたが、なぜか自分とは関わりのない存在としてただ素通りしていた。おそらく第一印象がよろしくなくて、ずっとそれを引きずっていたんだと思う。
ぱっと見、いわゆる“路麺”。
昔の自分にとって、それがダメだったのかもしれない。

あてもなく青梅街道を走っていて、何げなく目を走らせた看板の文字に心動かされるものがある。
うどん・そばの下の“カレーライス”。このところずっと「カレー食べたい!」状態だった。看板のデザインにもピンとくるものがあったかもしれない。
それであらためて「さんさろうどん」という存在を根本的に見つめ直してみると、いまの自分にとってネガティブ要素は何もない。むしろ魅力的ですらある。
ちょっとしたきっかけでこうも意識が変わるのかと驚かされる。
交番の先でUターン。

店内は意外に広く、4人掛けテーブル4卓とカウンター8席。
お客さんはいずれも初老の3組5人。
カウンターの奥のほうの席に着く。
各席のメニュースタンドのほかに横の壁にセットメニューなどが張ってあり、意外に品数が多い。
かけ(うどんかそば)+カレー(中)750円というものに強くひかれるが、量的にちょっと怖いかもしれない。
こだいら地粉100%ざるうどん570円、あげたてかきあげざるうどん690円というあたり、油断してると意表を突いてくる。
でもここは初志貫徹というか無難に、カレーライス580円。

お店のお2人はご夫婦だろうか、思っていたより若く60代くらいな感じ。気難しそうなご主人と優しそうなおばちゃん。気難しいというか、生真面目で几帳面に規則正しく仕事をするタイプなのかもしれない。
3Kならぬ、5Sならぬ、5K。
生真面目で、几帳面に、規則正しく、あと2つ…、全面禁煙の、きれいなお店。
![]() | ![]() |
こういうところのカレーはただよそうだけのような気がするが、なかなか出てこない。
5分ぐらいたってようやくお盆が用意されたと思ったら、テーブルの3人組のうどんやそば。この人たちはけっこう待たされたんじゃないか?
ということは、路麺のイメージを覆す麺ゆでたてオペレーションということ? それを裏づけるように、汁そばに揚げたて天ぷらをのせるときのジュワーッという音も聞こえてくる。
うれしい驚き。同時に、かけそばセットにしなかったことを悔やむ。

そのあと、カレーの提供はやはり早い。
モタッとして、いかにもそば屋のカレー。小麦粉のとろみより、もっとモタッとしてる気がする。小麦粉・片栗粉配合かもしれない。
欧風カレーでもなくインドカレーでもなく、家庭のカレーでもない、そう、こういうカレーが食べたかった、と思う日が必ずある、というカレー。チープな感じがたまらない。

このカレーでカレーうどん(またはカレーそば)にしたら、かなりうまいんじゃないかな。
なんか気になってメニューを見直すと、カツカレーというものもある。
なんでオレ、無難にいっちゃったんだろう。
壁のセットメニューにはラーメン+カレー(中)880円というものが…。
これはダメだ。近いうちに出直すしかない。

[DATA]
さんさろうどん
東京都小平市小川町1₋685
[Today's recommendation]

https://youtu.be/kfSQkZuIx84


◆ 猫写真はこちら ◆
- 関連記事
-
- “街道の茶屋”の意外な魅力 【さんさろうどん】
- 小平産小麦のおいしさを実感 【さんさろうどん】
Sponsored Link