クーポンの効能? 呪縛? 【ぼん天】
2017.11.08
所沢街道沿いの「ぼん天」は、このあたりでも優良な中華料理店という印象がある。このあたりというのは北多摩北部、だいたい東京19・20区あたり。
優良なだけに、昼ごはんの候補として常に意識下の中層を漂っていて、ときどき浮上する。どういうときに浮上するかというと、めざした店が閉まっていたり、どこも決められなかったりしてさまよっているようなとき。
大きい店だからいっぱいで入れないということはまずなさそうで、午後休憩もとらなさそうな感じで、かつメニューに安定感がありそうと、まあそのあたりも優良イメージに結び付くわけだが、代替案としては最適の存在である。

しかし、そのように次善手として浮上することはこの半年ほどの間にも何度かあったが、入ってはいない。
なぜ入らないか。
それはクーポンのせいである。

前回入ったのが2月で、そのときレジで100円10枚つづりの金券をもらった。それをリビングのマグネットボードに留めてあるのだが、持ち歩くことはない。だから第2候補として思い浮かんだときに、「あ、でもクーポン持ってないや…」となる。
せっかくクーポンがあるのだから、それを使わないのはもったいない、損をこく、と考えてしまう。
100円ぐらい、とケチくさい話で恐縮だが、貧乏性だからしょうがない。
ならば持ち歩くようにしたらいいのでは? と思われるかもしれないが、それはそれで貧乏くさくてイヤだ。
いろいろめんどくさいのである。
本日は、満を持してというか、はじめからぼん天と決めて出かけるので、クーポン券をしっかり持参する。
客足の引ける1時ごろ到着をめざす。カウンター席は目の前が開けていて居心地悪そうなので、なるべく隅っこのテーブル席を狙う。と、珍しく計画性をもって臨み、実際12時55分にホールいちばん奥の4人掛けテーブルに着く。

食べるものも決まっていて、五目あんかけ焼そば850円(-100円予定)。
決まっていてというか、ここではそれしか食べたことがない。むしろ、五目焼きそばが食べたくなって、「そうだ、ぼん天に行こう!」となったと言ったほうが正しい。
五目あんかけ焼そばの具は、ハクサイ、青菜、ニンジン、タケノコ、キクラゲ、豚肉、エビ、ウズラの卵。全8品、と思ったら意表をついて鶏肉も入っていて、ほかにも何か見落としているかもしれない。それほど量がものすごいのである。麺も多いが、具の量がすごい。
僕はどんな麺料理でもいちばん好きなのは麺。糖質オフなんて考えられない。麺類を食べていて、麺がなくなって具だけが残ってしまうと寂しい気持ちになる。
いま、そういう状況になりそうになって、慌てて具をワシワシ食べてフィニッシュを微調整。
いや、でもやっぱり麺もかなーり多い。最後いっぱいいっぱいになった。

お会計にて、うやうやしく金券1枚ちぎって差し出す。
レジ係のおじさん、一瞥して、
「あっ… いやー、これはちょっと…」
ん? なになに?
…あ、そうか。こういうものには有効期限というものがあるのかも…。
ほかに一緒に貼ってある「みゆき食堂」とかのクーポンには期限がないから、よく見もしなかった。
どれどれ、とのぞき込む。
“2017年3月末日まで有効”
笑ってしまった。図々しいにもほどがある。
7カ月以上過ぎてる。お菓子とかならカビが生える。
ああハズカシイ。恥ずかしいけど笑える。
「10月ぐらいのやつならなんとかなるんですけど、決算もありますからねー」
そりゃそうだ。
すごすごと850円お支払い。

でも、10月ぐらいなら、というおじさんのユルさ、サービス精神はうれしい。新しい金券もくれた。有効期限は2018年1月末日。ちょっと微妙な感じ。
ずっととらわれていたクーポンの呪縛から解放されたことは間違いないようだ。

[DATA]
ぼん天
東京都東村山市久米川町1-37-30
[Today's recommendation]


Katy Perry
『Witness』
https://www.youtube.com/watch?v=iGk5fR-t5AU


◆ 猫写真はこちら ◆
所沢街道沿いの「ぼん天」は、このあたりでも優良な中華料理店という印象がある。このあたりというのは北多摩北部、だいたい東京19・20区あたり。
優良なだけに、昼ごはんの候補として常に意識下の中層を漂っていて、ときどき浮上する。どういうときに浮上するかというと、めざした店が閉まっていたり、どこも決められなかったりしてさまよっているようなとき。
大きい店だからいっぱいで入れないということはまずなさそうで、午後休憩もとらなさそうな感じで、かつメニューに安定感がありそうと、まあそのあたりも優良イメージに結び付くわけだが、代替案としては最適の存在である。

しかし、そのように次善手として浮上することはこの半年ほどの間にも何度かあったが、入ってはいない。
なぜ入らないか。
それはクーポンのせいである。

前回入ったのが2月で、そのときレジで100円10枚つづりの金券をもらった。それをリビングのマグネットボードに留めてあるのだが、持ち歩くことはない。だから第2候補として思い浮かんだときに、「あ、でもクーポン持ってないや…」となる。
せっかくクーポンがあるのだから、それを使わないのはもったいない、損をこく、と考えてしまう。
100円ぐらい、とケチくさい話で恐縮だが、貧乏性だからしょうがない。
ならば持ち歩くようにしたらいいのでは? と思われるかもしれないが、それはそれで貧乏くさくてイヤだ。
いろいろめんどくさいのである。
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本日は、満を持してというか、はじめからぼん天と決めて出かけるので、クーポン券をしっかり持参する。
客足の引ける1時ごろ到着をめざす。カウンター席は目の前が開けていて居心地悪そうなので、なるべく隅っこのテーブル席を狙う。と、珍しく計画性をもって臨み、実際12時55分にホールいちばん奥の4人掛けテーブルに着く。

食べるものも決まっていて、五目あんかけ焼そば850円(-100円予定)。
決まっていてというか、ここではそれしか食べたことがない。むしろ、五目焼きそばが食べたくなって、「そうだ、ぼん天に行こう!」となったと言ったほうが正しい。
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五目あんかけ焼そばの具は、ハクサイ、青菜、ニンジン、タケノコ、キクラゲ、豚肉、エビ、ウズラの卵。全8品、と思ったら意表をついて鶏肉も入っていて、ほかにも何か見落としているかもしれない。それほど量がものすごいのである。麺も多いが、具の量がすごい。
僕はどんな麺料理でもいちばん好きなのは麺。糖質オフなんて考えられない。麺類を食べていて、麺がなくなって具だけが残ってしまうと寂しい気持ちになる。
いま、そういう状況になりそうになって、慌てて具をワシワシ食べてフィニッシュを微調整。
いや、でもやっぱり麺もかなーり多い。最後いっぱいいっぱいになった。

お会計にて、うやうやしく金券1枚ちぎって差し出す。
レジ係のおじさん、一瞥して、
「あっ… いやー、これはちょっと…」
ん? なになに?
…あ、そうか。こういうものには有効期限というものがあるのかも…。
ほかに一緒に貼ってある「みゆき食堂」とかのクーポンには期限がないから、よく見もしなかった。
どれどれ、とのぞき込む。
“2017年3月末日まで有効”
笑ってしまった。図々しいにもほどがある。
7カ月以上過ぎてる。お菓子とかならカビが生える。
ああハズカシイ。恥ずかしいけど笑える。
「10月ぐらいのやつならなんとかなるんですけど、決算もありますからねー」
そりゃそうだ。
すごすごと850円お支払い。

でも、10月ぐらいなら、というおじさんのユルさ、サービス精神はうれしい。新しい金券もくれた。有効期限は2018年1月末日。ちょっと微妙な感じ。
ずっととらわれていたクーポンの呪縛から解放されたことは間違いないようだ。

[DATA]
ぼん天
東京都東村山市久米川町1-37-30
[Today's recommendation]


Katy Perry
『Witness』
https://www.youtube.com/watch?v=iGk5fR-t5AU


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コメントの投稿
Re: No title
自分の行動パターンに問題があるんでしょうね、きっと。
でも100円って、けっこう悔しいですからね(笑)。
でも100円って、けっこう悔しいですからね(笑)。
No title
せっかくのサービスのクーポンも案外煩わしいことがあるものですね。