団地横のパーコーならぬロース麺 【欅菜館】
2017.11.05
本日の主目的は、ツレの要望により、立川若葉町団地付近の住宅街に最近できたコーヒー豆店「一福」をチェックすること。
なので、そっち方面でまず昼食をとることにしたのだが、それがなかなか苦労した。
日曜定休、本日臨時休業、そもそもやっているかどうか怪しい… とそれぞれに異なる事情ではあったが、行く店行く店、みんな閉まってる。
鷹の台~立川幸町団地~けやき台団地とさまよった末に、ようやく開いていたのが団地北の古い商店街にある中華料理屋「欅菜館」。

開いているのはいいんだが、店の外にはたくさんのリュックやスポーツバッグが投げ出してある。これは高校か大学の運動部の団体さんだったりしたらちょっと嫌だぞ、とおそるおそるのぞいてみると、団体さんは野球おやじであった。
おやじなら年代も近いので少しホッとしつつ入店。
しかしおやじの生態的特徴を侮ってはならず、入ったとたんモーモーたる煙幕に包まれてしまった。
草野球の団体7~8人のほか、高齢男性3人組、高齢夫婦と、計10人以上もの意外な繁盛ぶりだが、客の多くが喫煙者である。この環境は久しぶりだったこともあり、気分の悪さは最後まで消えなかった。

ここは前から気になっていた店だが、その理由は、このきわめて昭和的な団地商店街の一角を占めるという立ち位置のほかに、中華屋の同業組合か何かのホームページで見たメニューに、僕の好きな麺料理である豚肉の唐揚げがのるラーメン、いわゆるパーコー麺が載っていたこと。
メニュー表を見ると、ロースめんというものがある。パーコーでもチャップでも骨付でもなく、こちらでの呼称は東村山の「すぱいす」同様“ロース”のようだ。
ということで、注文はロースめん1000円と焼きそば700円。

店内ホールは、2人サイズのテーブルをくっつけて4人掛けとしたものが3つずつ、縦に2列並ぶといった収容数。厨房は奥まっていて様子がわからないが、オーナー料理人風初老男性が立ち回っている姿がちらほら。ホール係は奥さんとみられる女性。

少し落ち着いて、あらためて店内の様子をうかがってみれば、客の平均年齢、僕らを除けば70を超えてるんじゃないか? 野球おやじどころか野球じじいである。まあ、その年で草野球はアッパレだとは思う。

まず焼きそばがやって来る。
ちゃんと取り皿を2枚付けてくれる。こちらの奥さんは一瞬怖そうな印象であるが、実はとても丁寧で親切である。
焼きそばの具は、キャベツ、モヤシ、青菜、ニンジン、キクラゲ、豚肉。もちもちの中細ゆで麺を使用。オイリーで炒め香が香ばしく、食欲中枢を直撃する。

ロースめんは予想と違って上品な見た目である。具はロースのほかにメンマ、チンゲン菜、斜め切りのネギ。
ロースは僕の好きなカレー風味タイプではないが、しっかり味付けがなされ、香ばしく揚がって衣の付きもよく、すっきりした鶏がらスープにとてもよく合う。

最近食べたパーコー麺系では、武蔵村山の「弘華飯店」に並ぶ満足度の高さといえる。
正直、それほど期待していたわけではなかったので、思わぬめっけものだった。

店の外で電動カートを降りたおじいさんが、つえを突きつつヨヨヨ… と入ってきた。付き添いのおばあさんもかなりのご高齢。
注文をとりに来たお店の奥さん、「いつもタンメンだから今日は違うものにしようか。五目そばなんかいいんじゃない?」と。ほとんど栄養指導である。
時代に取り残されたような衰退商店街にたたずむお店にも、それなればこその大きな役割を与えられている。

[DATA]
欅菜館
東京都立川市若葉町1-12-4
http://www.cyukaryouri-tokyo.or.jp/shops/west/tachikawa/keyakisaikan/index.html
[Today's recommendation]

https://youtu.be/2Z-sfo3qbUE


◆ 猫写真はこちら ◆
本日の主目的は、ツレの要望により、立川若葉町団地付近の住宅街に最近できたコーヒー豆店「一福」をチェックすること。
なので、そっち方面でまず昼食をとることにしたのだが、それがなかなか苦労した。
日曜定休、本日臨時休業、そもそもやっているかどうか怪しい… とそれぞれに異なる事情ではあったが、行く店行く店、みんな閉まってる。
鷹の台~立川幸町団地~けやき台団地とさまよった末に、ようやく開いていたのが団地北の古い商店街にある中華料理屋「欅菜館」。

開いているのはいいんだが、店の外にはたくさんのリュックやスポーツバッグが投げ出してある。これは高校か大学の運動部の団体さんだったりしたらちょっと嫌だぞ、とおそるおそるのぞいてみると、団体さんは野球おやじであった。
おやじなら年代も近いので少しホッとしつつ入店。
しかしおやじの生態的特徴を侮ってはならず、入ったとたんモーモーたる煙幕に包まれてしまった。
草野球の団体7~8人のほか、高齢男性3人組、高齢夫婦と、計10人以上もの意外な繁盛ぶりだが、客の多くが喫煙者である。この環境は久しぶりだったこともあり、気分の悪さは最後まで消えなかった。

ここは前から気になっていた店だが、その理由は、このきわめて昭和的な団地商店街の一角を占めるという立ち位置のほかに、中華屋の同業組合か何かのホームページで見たメニューに、僕の好きな麺料理である豚肉の唐揚げがのるラーメン、いわゆるパーコー麺が載っていたこと。
![]() | ![]() |
メニュー表を見ると、ロースめんというものがある。パーコーでもチャップでも骨付でもなく、こちらでの呼称は東村山の「すぱいす」同様“ロース”のようだ。
ということで、注文はロースめん1000円と焼きそば700円。

店内ホールは、2人サイズのテーブルをくっつけて4人掛けとしたものが3つずつ、縦に2列並ぶといった収容数。厨房は奥まっていて様子がわからないが、オーナー料理人風初老男性が立ち回っている姿がちらほら。ホール係は奥さんとみられる女性。

少し落ち着いて、あらためて店内の様子をうかがってみれば、客の平均年齢、僕らを除けば70を超えてるんじゃないか? 野球おやじどころか野球じじいである。まあ、その年で草野球はアッパレだとは思う。

まず焼きそばがやって来る。
ちゃんと取り皿を2枚付けてくれる。こちらの奥さんは一瞬怖そうな印象であるが、実はとても丁寧で親切である。
焼きそばの具は、キャベツ、モヤシ、青菜、ニンジン、キクラゲ、豚肉。もちもちの中細ゆで麺を使用。オイリーで炒め香が香ばしく、食欲中枢を直撃する。

ロースめんは予想と違って上品な見た目である。具はロースのほかにメンマ、チンゲン菜、斜め切りのネギ。
ロースは僕の好きなカレー風味タイプではないが、しっかり味付けがなされ、香ばしく揚がって衣の付きもよく、すっきりした鶏がらスープにとてもよく合う。

最近食べたパーコー麺系では、武蔵村山の「弘華飯店」に並ぶ満足度の高さといえる。
正直、それほど期待していたわけではなかったので、思わぬめっけものだった。

店の外で電動カートを降りたおじいさんが、つえを突きつつヨヨヨ… と入ってきた。付き添いのおばあさんもかなりのご高齢。
注文をとりに来たお店の奥さん、「いつもタンメンだから今日は違うものにしようか。五目そばなんかいいんじゃない?」と。ほとんど栄養指導である。
時代に取り残されたような衰退商店街にたたずむお店にも、それなればこその大きな役割を与えられている。

[DATA]
欅菜館
東京都立川市若葉町1-12-4
http://www.cyukaryouri-tokyo.or.jp/shops/west/tachikawa/keyakisaikan/index.html
[Today's recommendation]

https://youtu.be/2Z-sfo3qbUE


◆ 猫写真はこちら ◆
- 関連記事
-
- 600円で本格焼きそば! 【欅菜館】
- 団地横のパーコーならぬロース麺 【欅菜館】
Sponsored Link