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ときどきリトルフクオカ? 【九州ラーメン いし】

2017.10.11

 10月のとある日曜日。遅い昼食に小川のラーメン屋「いし」に行った。満席で、しかも大いに盛り上がっている。
そういうことはあまりなく、時間が遅かったこともあって、まったく予想していなかった事態に呆然と立ちすくんでいると、ちょうど僕が入った位置に座っていた女の人が横のいすの上の荷物をどかして席をつくってくれる。
そうなってしまったら、いくらオヨビでないのがわかっていても、もうそこに座るしかない。


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そのあとすぐに気づいたのだが、そこは荷物が載っていたというより食べ終わっていま外で遊んでいる小さい子どもの席だったらしい。恐縮してますます縮こまりつつも周りの状況に耳をそばだてていると、どうやら店内10名強の一個団体はそれぞれ別個の4~5グループからなるようなのだ。


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この人々に統一感を持たせ、僕に強烈な疎外感を覚えさせる原因は、言語にあるようだ。
特に会話がよく聞こえる両隣の2グループ。明らかに九州方面の言葉で話している。

古い常連っぽいお母さんを中心に、娘さんと孫2人という構成の左の家族は、大将にずっと話しかけているから事情がつかみやすい。
娘一家が今度東京勤務になった、とお母さんは言う。だからこの店にこの子らを連れてくるために私も久々に東京に出てきた、と。


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この事態はブリヂストンの久留米工場と東京工場間の人事異動に関連するものと思われる。こちらは親子2代で工場勤務ということだろうか。
そう考えると、ほかのグループも年齢層や人員構成こそ違うが同じような事情で、普段それほど混むことのないこの店を変な時間帯ににぎわせているのかもしれない。


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あちこちから替え玉コールがかかる。この店は替え玉システムではないが、「はいよっ」と大将は当たり前のように応じている。
非九州人の僕は「ラーメン大盛り」とコール。

なんと、テレビの女子駅伝まで会場は福岡だ。
若い女性たちがテレビを見ながら「宗像大社たい!」とか盛り上がってる。
ここはどこ…?


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例の家族が帰ったあと、大将が片づけに出てきた。「なんすか、これ。びっくり」と言いそうになったが、混んでびっくり、じゃ失礼にあたるので言葉を変える。
「にぎやかでいいですね」
「にぎやかって、なんだかなぁ…。でもびっくりしたろう?」
「びっくりしたー(笑)」

ちょうど1年前の話。
この店では人事の季節、いつもこんな光景が繰り広げられているんだろうか?


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それから1年たって――

本日は僕の前に男性客が1人。
やはりというか、古いローカルネタで大将と盛り上がっているもよう。
僕が入ったところで大将が、「でもそれって、またずいぶん古いねー」と締めくくる。
で、こっちに向かって「大盛り?」

「大盛り」と答えざるを得なかったりもする。


ishi7-51.jpg


[DATA]
九州ラーメン いし
東京都小平市小川西町3-18-10





[Today's recommendation]


https://youtu.be/d27gTrPPAyk



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Re: No title

いい音楽だったりおいしい食べ物だったりという広がりっていいかも、という思い付きからこういう構成になっていったんですが、実際にコメントを寄せていただくとうれしいですね。
こちらこそありがとうございます。

No title

ブログ内容と関係ないのですが、
この記事でレコメンドされてるSTINGの曲すごい大好きです。

久しぶりに聞いてうっとりしました。ありがとうございます。

ガラケーの時には着うたにしてましたね~

Re: No title

情報、ありがとうございます。

「いし」は以前、東口のブリヂストンマーケットのビルに入ってましたが、そのビルが取り壊しになって10年ちょっと前に移転しました。
おそらくご指摘の踏切に近い店からは一ブロック西という位置に当たります。
この一帯はいろいろ哀感が漂っていて好きな場所です。

No title

ここはいつ頃からあるのでしょうか
知らなかったです
この通りでは2軒のラーメン屋さんを覚えてます
踏切に近い方のお店で炒めた茄子の定食がおいしかったです
どら一は行かれましたか?
イチオシオススメです
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