チェーン店にあらず? 【ラーメンショップ 小川店】
2017.08.23
昨日の流れというか、きっぱりワンコインでいってみようとなったとき思い浮かぶのは、やっぱりラーメンである。
街の古い中華屋さんでラーメンは400~500円といったところ。350円という店もこのあたりには数軒ある。しかし、たいがいが膨大なメニューを掲げるそういうお店で「ラーメン一丁」というのはいかにも寂しい。
そこで浮かんでくるのがラーメン専門店だが、専門店では激安チェーンを除いてワンコイン以下というところはなかなか存在しない。できればチェーン店は使いたくない。

以上のような過程をたどって達した結論がラーメンショップ、いわゆるラーショである。
チェーン店じゃないか、と言われそうだが、僕の中でラーショはそうはなっていない。だってどう見ても個人店である。
――加盟店間における統一への意志はさほど強くなく、個人経営店の緩やかな連合体といった性格を持つ。事実、出されるラーメンは豚骨醤油系のスープをベースとしている点は共通しているものの、スープの濃さや味、麺などについては各店舗の裁量に任されており、それぞれの店舗でまったく別の味といっていいほどである。(Wikipedia)
昔、こんなことがあった。
志木街道沿いの「ラーメンショップ 秋津店」に、まだ小学校低学年だった長女と行ったときのこと、おやじ的女子小学生がネギラーメンを頼む。僕は普通のラーメン。店主が何の疑いもなく僕の前にネギラーメンを置こうとするので娘のほうを示すと、「あれ、こっちなの? てっきりお父さんがネギだと思って麺多くしちゃったよ」
こんなチェーン店、ない。
青梅街道沿いの「ラーメンショップ 小川店」は、壁付の電飾看板はすっかり色あせ、軒先テントも薄汚れている。
店内は薄暗く、壁一面に黄色地に赤文字のお品書き。それもだいぶくすんでいる。
こんなチェーン店、ない。
ここは一度入ったことがあって、ラーメン並が500円ということを知っていた。流れ的にちょうどいい気がする。
2時近くでもちゃんとお客さんが入っていて、僕の前に1人、あとに2人。やはりというかラーメン好きっぽい若い男性ばかりで、僕のほかに並という人はおらず、中か大である。ネギラーメンの人もいる。
時間が遅いからか、おやじさん1人での運用で、しばしば仕込みか何かで厨房の奥に消える。

ここはラーメン提供時に支払うという前払いというか中払いシステム。
ラーメンは背脂多め、具はチャーシュー、ホウレンソウ、ノリ、ネギ。
チャーシューは2枚でそれぞれ厚みがある。トロトロとまではいかないが、けっこう煮込んであってしっかりした味。
こういうグジャッとしたホウレンソウってなんか懐かしいんだが、どういう系統で使われていたんだろう? いや、懐かしいからといって肯定するものではないが。

途中、豆板醤を投入して味に変化をつける。とんこつラーメンに唐辛子系は鉄則だ。調子に乗って、めったに使わないおろしニンニクも入れて、いまさら夏バテ対策を図る。
ラーメンは普通においしい。だって、小金井の「椿」や西国分寺の「とんとんラーメン」といった人気店と本質的には変わらないわけだから。僕は椿よりこっちのほうがおいしいとさえ思う。
個人経営のラーメン店が姿を消していくなか、穴場的昭和のラーメン屋なのである。

[DATA]
ラーメンショップ 小川店
東京都小平市小川町2-1290
[Today's recommendation]

https://youtu.be/M9hcAA93N8c


昨日の流れというか、きっぱりワンコインでいってみようとなったとき思い浮かぶのは、やっぱりラーメンである。
街の古い中華屋さんでラーメンは400~500円といったところ。350円という店もこのあたりには数軒ある。しかし、たいがいが膨大なメニューを掲げるそういうお店で「ラーメン一丁」というのはいかにも寂しい。
そこで浮かんでくるのがラーメン専門店だが、専門店では激安チェーンを除いてワンコイン以下というところはなかなか存在しない。できればチェーン店は使いたくない。

以上のような過程をたどって達した結論がラーメンショップ、いわゆるラーショである。
チェーン店じゃないか、と言われそうだが、僕の中でラーショはそうはなっていない。だってどう見ても個人店である。
――加盟店間における統一への意志はさほど強くなく、個人経営店の緩やかな連合体といった性格を持つ。事実、出されるラーメンは豚骨醤油系のスープをベースとしている点は共通しているものの、スープの濃さや味、麺などについては各店舗の裁量に任されており、それぞれの店舗でまったく別の味といっていいほどである。(Wikipedia)
昔、こんなことがあった。
志木街道沿いの「ラーメンショップ 秋津店」に、まだ小学校低学年だった長女と行ったときのこと、おやじ的女子小学生がネギラーメンを頼む。僕は普通のラーメン。店主が何の疑いもなく僕の前にネギラーメンを置こうとするので娘のほうを示すと、「あれ、こっちなの? てっきりお父さんがネギだと思って麺多くしちゃったよ」
こんなチェーン店、ない。
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青梅街道沿いの「ラーメンショップ 小川店」は、壁付の電飾看板はすっかり色あせ、軒先テントも薄汚れている。
店内は薄暗く、壁一面に黄色地に赤文字のお品書き。それもだいぶくすんでいる。
こんなチェーン店、ない。
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ここは一度入ったことがあって、ラーメン並が500円ということを知っていた。流れ的にちょうどいい気がする。
2時近くでもちゃんとお客さんが入っていて、僕の前に1人、あとに2人。やはりというかラーメン好きっぽい若い男性ばかりで、僕のほかに並という人はおらず、中か大である。ネギラーメンの人もいる。
時間が遅いからか、おやじさん1人での運用で、しばしば仕込みか何かで厨房の奥に消える。

ここはラーメン提供時に支払うという前払いというか中払いシステム。
ラーメンは背脂多め、具はチャーシュー、ホウレンソウ、ノリ、ネギ。
チャーシューは2枚でそれぞれ厚みがある。トロトロとまではいかないが、けっこう煮込んであってしっかりした味。
こういうグジャッとしたホウレンソウってなんか懐かしいんだが、どういう系統で使われていたんだろう? いや、懐かしいからといって肯定するものではないが。

途中、豆板醤を投入して味に変化をつける。とんこつラーメンに唐辛子系は鉄則だ。調子に乗って、めったに使わないおろしニンニクも入れて、いまさら夏バテ対策を図る。
ラーメンは普通においしい。だって、小金井の「椿」や西国分寺の「とんとんラーメン」といった人気店と本質的には変わらないわけだから。僕は椿よりこっちのほうがおいしいとさえ思う。
個人経営のラーメン店が姿を消していくなか、穴場的昭和のラーメン屋なのである。

[DATA]
ラーメンショップ 小川店
東京都小平市小川町2-1290
[Today's recommendation]

https://youtu.be/M9hcAA93N8c


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