東京のはずれの古民家で――その1 【古民家いろり】
2023.09.03
青梅市の北東端に位置する“都内唯一の温泉郷”岩蔵温泉。
ヤマトタケルの開湯伝説が残る古くから知られた存在だが、かつて5軒あったという旅館も現在は1軒を残すのみで往時のにぎわいは失われている。
昔、名栗や秩父に行くのに何度か通り、“東京唯一の”といううたい文句に惹かれいつか泊まりに来てみたいと思いつつ、温泉街の衰退もあり忘却の彼方に。
それがコロナ禍における近場観光というマイブームの中で再びその名が浮上、ときどき周辺スポットなどを調べたりしている。

「岩蔵温泉の古民家に卵買いに行くべ」と言う。
純国産鶏“もみじ”から産まれた“もみじたまご”を売っているという。
カフェもやっていて昼ごはんも食べられるので、念のため予約を入れたという。

「古民家いろり」は岩蔵温泉の南の外れに位置する。
家から行く場合、青梅街道から岩蔵街道に入ってそのまま… という非常にわかりやすい場所にあるが、岩蔵温泉中心部も見ておきたかったので飯能側から大回りのルートをとり、11時前に現地到着。
アザミ類やヤブランと、花は秋模様
11時開店まで少しあるので、目の前のパン屋さんで買い物をしたりして時間をつぶす(次々回掲載)。

パン屋さんの向こうに古民家
ぶらぶらしているとお店のおばちゃんが出てきて幟が立った。
「さっきまで曇ってたのにすっかり晴れて、また暑くなりそう」などと時候のあいさつ。

前庭部分に広めのバーベキューコーナーがつくられている。
以前は駐車場だったもよう。

その脇を抜け母屋に向かうと、右手にちょっとした小屋。
“足湯”と書いてあり、なんと五右衛門風呂で薪が焚かれ、煙突からは煙がたなびいている。

バーベキュー場の炭の準備から戻ってきたさっきのおばちゃんに「写真撮らせてもらっていい?」と聞くと、「足湯、もう温まってるから入れるんじゃないかしら」と。

おばちゃんはてきぱきとタオルやら座布団やらと支度してくれ、そのまま足湯につかることになったのでありました😺


このお風呂はこの家の息子が生まれたときに造ったもので、生まれたといってももう70になるから70年前のもの?(笑)… というようなことをおっしゃっていて、ほかにも岩蔵温泉の源泉を分けてもらおうとしたら… などいろいろ楽しいお話を聞かせてもらった。


「無料開放してますから、いつでも入りに来てください!」
薪の五右衛門風呂が無料って、すごくないですか?
後ろの山はハイキングコースになっており、山歩きのあとなどに超オススメ。

足湯を出たわれわれは、食事処になっている母屋へ。

これが手入れの行き届いた立派な古民家で、満足度抜群なのだが、足湯につい字数を割いて長くなってしまったので、食事編は次記事で。

土間に卵コーナーがあった。
すぐ近所の「すごい賞をとった」という鶏卵農園のもの。

国産鶏のもみじたまごが1個30円。
かつてない卵価格高騰の時代において信じ難い良心価格である。

帰りしな、卵を6個買う。
(つづく)

[DATA]
古民家いろり
東京都青梅市小曽木1-135
https://kominkairori.owst.jp/
[Today's recommendation]

https://youtu.be/caqud0AnhyA?si=HMVrdB6u5wPQ3pNq




次号予告
青梅市の北東端に位置する“都内唯一の温泉郷”岩蔵温泉。
ヤマトタケルの開湯伝説が残る古くから知られた存在だが、かつて5軒あったという旅館も現在は1軒を残すのみで往時のにぎわいは失われている。
昔、名栗や秩父に行くのに何度か通り、“東京唯一の”といううたい文句に惹かれいつか泊まりに来てみたいと思いつつ、温泉街の衰退もあり忘却の彼方に。
それがコロナ禍における近場観光というマイブームの中で再びその名が浮上、ときどき周辺スポットなどを調べたりしている。

「岩蔵温泉の古民家に卵買いに行くべ」と言う。
純国産鶏“もみじ”から産まれた“もみじたまご”を売っているという。
カフェもやっていて昼ごはんも食べられるので、念のため予約を入れたという。

「古民家いろり」は岩蔵温泉の南の外れに位置する。
家から行く場合、青梅街道から岩蔵街道に入ってそのまま… という非常にわかりやすい場所にあるが、岩蔵温泉中心部も見ておきたかったので飯能側から大回りのルートをとり、11時前に現地到着。
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11時開店まで少しあるので、目の前のパン屋さんで買い物をしたりして時間をつぶす(次々回掲載)。

パン屋さんの向こうに古民家
ぶらぶらしているとお店のおばちゃんが出てきて幟が立った。
「さっきまで曇ってたのにすっかり晴れて、また暑くなりそう」などと時候のあいさつ。

前庭部分に広めのバーベキューコーナーがつくられている。
以前は駐車場だったもよう。

その脇を抜け母屋に向かうと、右手にちょっとした小屋。
“足湯”と書いてあり、なんと五右衛門風呂で薪が焚かれ、煙突からは煙がたなびいている。

バーベキュー場の炭の準備から戻ってきたさっきのおばちゃんに「写真撮らせてもらっていい?」と聞くと、「足湯、もう温まってるから入れるんじゃないかしら」と。

おばちゃんはてきぱきとタオルやら座布団やらと支度してくれ、そのまま足湯につかることになったのでありました😺


このお風呂はこの家の息子が生まれたときに造ったもので、生まれたといってももう70になるから70年前のもの?(笑)… というようなことをおっしゃっていて、ほかにも岩蔵温泉の源泉を分けてもらおうとしたら… などいろいろ楽しいお話を聞かせてもらった。


「無料開放してますから、いつでも入りに来てください!」
薪の五右衛門風呂が無料って、すごくないですか?
後ろの山はハイキングコースになっており、山歩きのあとなどに超オススメ。

足湯を出たわれわれは、食事処になっている母屋へ。

これが手入れの行き届いた立派な古民家で、満足度抜群なのだが、足湯につい字数を割いて長くなってしまったので、食事編は次記事で。

土間に卵コーナーがあった。
すぐ近所の「すごい賞をとった」という鶏卵農園のもの。

国産鶏のもみじたまごが1個30円。
かつてない卵価格高騰の時代において信じ難い良心価格である。

帰りしな、卵を6個買う。
(つづく)

[DATA]
古民家いろり
東京都青梅市小曽木1-135

[Today's recommendation]

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