ちゃちゃっとクラシックコンサート!(後編) 【NHKホール】
2023.05.20
前記事からの流れで、2日前に気まぐれにチケットを買い、自転車でフラッと出かけたクラシックコンサート。
何が言いたいかというと、こういうものに肩肘張らず普段着感覚で触れられる、いい時代になったなぁ… と。
僕はどこに行くにもジーンズだが、クラシックはちょっと前まで、ドレスコードとまではいかなくともジーンズでは確実に浮いていたはず。自転車で行く人なんていなかったんじゃないかな…(笑)。
まあ、文化的環境というか、東京圏だからこその地の利あっての行動スタイルではあるんだが。





指揮者も奏者も超一流。
価格(E席1600円)との不釣り合い甚だしい。
パスカル・ロジェは現代フランスを代表するピアニストで、“フレンチ・ピアニズム”の系譜を引き継ぐ名手。
私的な思い出話で恐縮だが、某情報誌編集部に勤めていた30数年前、同じフロアにパーティションなしで映画雑誌の編集部があり、そっちの雑誌にクラシックCD紹介の小さい記事を書いていた。毎月1枚好きなCDを買ってきて原稿を作って領収書と一緒に提出するとCD代が返ってきて、原稿料代わりにそのCDをいただく… といったような取り決めだったと思うが、第1回目に取り上げたのがパスカル・ロジェ『プーランク・ピアノ曲集』。映画雑誌は正確にはフランスの映画雑誌の日本語版で、そんなところにフランス音楽の記事とか、いま思えば冷や汗ものなんだが…。
こうして実演に接するのは、なんだか不思議な感覚。

開演前のホールの様子。※以下の動画はイメージであり、当コンサートとは関係ありません
[開演前の室内楽]N響奏者によるギィ・ロパルツの室内楽曲が素晴らしかった https://youtu.be/1Xi4-3pymqk
パスカル・ロジェによるサン=サーンス5番。N響定期前日(19日)のアンコールはこの動画と同じジムノペディ第1番だったそうだが、20日は同じエリック・サティでもグノシエンヌ第2番だった https://youtu.be/4PS-XWZVJgI
メインプログラムのセザール・フランク 交響曲ニ短調 https://youtu.be/st_D6J1B02Q
その30数年前のCDはいまも手元にあり、引っ張り出してみて驚いたのが価格で、なんと3500円!
今回のコンサート(E席)の約2.2倍もしている。
価格と内容の不釣り合いを感じるゆえんでもある。

ギャラのパスカル・ロジェPf『プーランク/ピアノ曲集』(3500円)と、その3年前に買ったバーンスタイン指揮『フランク/交響曲』(同じく3500円)、合わせて7000円と、今回のコンサート4回聴いてお釣りがくる。今プログラムの5番を含むサン=サーンス/ピアノ協奏曲全集の手持ちCDもパスカル・ロジェだ
そのあたりの感覚も、いい時代といえばいい時代。
3記事前の博物館無料公開もそういうことだと思う。
万人向けということではなく、人それぞれに値ごろ感が得られるというか。

※N響定期公演はカーテンコールの撮影OK
それには情報の取捨選択がますます重要となるが、一方でGoogleの検索がほとんど機能しなくなって久しい。
情報やAIとの距離感しだいで、生きやすくも生きづらくもなる世の中。

[DATA]
NHKホール
東京都渋谷区神南2-2-1
https://www.nhk-fdn.or.jp/nhk_hall/
[Today's recommendation]

https://youtu.be/TqTcG5rIK0s


前記事からの流れで、2日前に気まぐれにチケットを買い、自転車でフラッと出かけたクラシックコンサート。
何が言いたいかというと、こういうものに肩肘張らず普段着感覚で触れられる、いい時代になったなぁ… と。
僕はどこに行くにもジーンズだが、クラシックはちょっと前まで、ドレスコードとまではいかなくともジーンズでは確実に浮いていたはず。自転車で行く人なんていなかったんじゃないかな…(笑)。
まあ、文化的環境というか、東京圏だからこその地の利あっての行動スタイルではあるんだが。





指揮者も奏者も超一流。
価格(E席1600円)との不釣り合い甚だしい。
パスカル・ロジェは現代フランスを代表するピアニストで、“フレンチ・ピアニズム”の系譜を引き継ぐ名手。
私的な思い出話で恐縮だが、某情報誌編集部に勤めていた30数年前、同じフロアにパーティションなしで映画雑誌の編集部があり、そっちの雑誌にクラシックCD紹介の小さい記事を書いていた。毎月1枚好きなCDを買ってきて原稿を作って領収書と一緒に提出するとCD代が返ってきて、原稿料代わりにそのCDをいただく… といったような取り決めだったと思うが、第1回目に取り上げたのがパスカル・ロジェ『プーランク・ピアノ曲集』。映画雑誌は正確にはフランスの映画雑誌の日本語版で、そんなところにフランス音楽の記事とか、いま思えば冷や汗ものなんだが…。
こうして実演に接するのは、なんだか不思議な感覚。

開演前のホールの様子。※以下の動画はイメージであり、当コンサートとは関係ありません
[開演前の室内楽]N響奏者によるギィ・ロパルツの室内楽曲が素晴らしかった https://youtu.be/1Xi4-3pymqk
パスカル・ロジェによるサン=サーンス5番。N響定期前日(19日)のアンコールはこの動画と同じジムノペディ第1番だったそうだが、20日は同じエリック・サティでもグノシエンヌ第2番だった https://youtu.be/4PS-XWZVJgI
メインプログラムのセザール・フランク 交響曲ニ短調 https://youtu.be/st_D6J1B02Q
その30数年前のCDはいまも手元にあり、引っ張り出してみて驚いたのが価格で、なんと3500円!
今回のコンサート(E席)の約2.2倍もしている。
価格と内容の不釣り合いを感じるゆえんでもある。

ギャラのパスカル・ロジェPf『プーランク/ピアノ曲集』(3500円)と、その3年前に買ったバーンスタイン指揮『フランク/交響曲』(同じく3500円)、合わせて7000円と、今回のコンサート4回聴いてお釣りがくる。今プログラムの5番を含むサン=サーンス/ピアノ協奏曲全集の手持ちCDもパスカル・ロジェだ
そのあたりの感覚も、いい時代といえばいい時代。
3記事前の博物館無料公開もそういうことだと思う。
万人向けということではなく、人それぞれに値ごろ感が得られるというか。

※N響定期公演はカーテンコールの撮影OK
それには情報の取捨選択がますます重要となるが、一方でGoogleの検索がほとんど機能しなくなって久しい。
情報やAIとの距離感しだいで、生きやすくも生きづらくもなる世の中。

[DATA]
NHKホール
東京都渋谷区神南2-2-1

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