郊外型レトロ中華の優しい味わい 【中華料理 わかまつ】
2017.08.06
車の夏季遠乗り前無料点検というありがたいサービスの案内があって、本日午前に予約してあった。そのまま昼ごはんという流れで、せっかく車なのでと普段とは違う距離感で店を探すが、なかなか決まらない。車で食事に行く習慣がないからいろいろ状況をイメージできないのだ。
ネッツトヨタの待ち時間にああでもないこうでもないとやったあと、妻がスマートフォンで提示したのが武蔵村山の中華屋「わかまつ」。年季の入った店構えでいかにも僕が好きそうというのが目に留まった理由らしいが、これはいい選択だ。
この店は車のルートがわかりやすく、駐車場も広い。チェーン店以外でそういう条件を備えているところはそう多くない。偶然だが、僕が前々から気になっていた店でもある。

ルートはごく単純で、青梅街道をひたすら下って武蔵村山市役所の手前を左折、新青梅街道をちょっと戻る。
新青梅を使うドライバー相手の商売と思われ、ロードサイドという用語が使われる以前の郊外型レストランのたたずまいを残す。
ほぼ12時に到着。駐車場に車が2台と、意外なことに自転車が数台止まっている。

店内はけっこう広い、というか席の配置がゆったりしていて、4人掛けテーブル5卓とカウンター8席。
昭和レトロの赤いビニール張りパイプいすがいい感じである。

カウンターの向こうの真面目そうなおとうさんが調理担当、ホール係は腰の曲がったおかあさん。
五目ソバ725円(僕)とチャーハン630円(妻)を注文。

お客さんは目に付くのは1組だが、正面のふすまの向こうがざわついている。おかあさんがチャーハン2皿運んできてふすまを開けると、けっこうな人数での宴会の最中だ。
地元の草野球チームの打ち上げ的な雰囲気で、だから足は自転車だったのだ。そりゃ自転車でも飲酒運転はダメだけど、押して帰れば問題ないから。

まずチャーハン。
見た目は全体にやや茶色がかって、ちりばめられた具材の配色がよく、グリーンピースが頂上に律儀に飾られているのも好印象。

炒め具合はパラパラでアツアツ。しっかり塩味がついている。
具はチャーシュー、卵、ナルト、ネギに、変わったところで干しシイタケ。これが風味に変な癖を与えることなく優しいうま味を加えている感じ。

五目ソバは思った以上に具だくさん。
ハクサイ、キャベツ、コマツナ、ネギ、ニラ、ニンジン、タケノコ、キクラゲ、豚コマを炒めたものに、トッピングとしてチャーシュー、エビ、カマボコ、干しシイタケ、ゆで卵、グリーンピース。実に15種類も使われている。
こちらも懐かし系の優しい塩味で、いつまでも熱々だ。
練り物が少なく、この料理としてはB級度は低い。

おとうさんは黙々と中華鍋を振り続ける炎の料理人。チャーハンも五目ソバも鍋から移った鉄の香りが風味の決め手となり、大いに食欲をそそる。セントラルキッチン製ではこうはいかない。
おかあさんは一見無愛想だが、人は悪くはなさそう。チャーハンは無言でドンだったが、続いて「五目ソバ、はいよっ!」と、その場のノリのままに行動している感じ。

ちなみに、近くの人気うどん店「満月うどん」のブログにこの店が紹介されていて、店主ご夫妻について“寡黙なご主人と媚びない女将さん”とある。秀逸な表現で、個人的に満月うどんの好感度が一気に上がったという。
記事によると、わかまつのチャンポンは絶品とのこと。これは気になるぞ。

[DATA]
中華料理 わかまつ
東京都武蔵村山市中央114-1
[Today's recommendation]

https://youtu.be/t3W3IzQ5sDM


車の夏季遠乗り前無料点検というありがたいサービスの案内があって、本日午前に予約してあった。そのまま昼ごはんという流れで、せっかく車なのでと普段とは違う距離感で店を探すが、なかなか決まらない。車で食事に行く習慣がないからいろいろ状況をイメージできないのだ。
ネッツトヨタの待ち時間にああでもないこうでもないとやったあと、妻がスマートフォンで提示したのが武蔵村山の中華屋「わかまつ」。年季の入った店構えでいかにも僕が好きそうというのが目に留まった理由らしいが、これはいい選択だ。
この店は車のルートがわかりやすく、駐車場も広い。チェーン店以外でそういう条件を備えているところはそう多くない。偶然だが、僕が前々から気になっていた店でもある。

ルートはごく単純で、青梅街道をひたすら下って武蔵村山市役所の手前を左折、新青梅街道をちょっと戻る。
新青梅を使うドライバー相手の商売と思われ、ロードサイドという用語が使われる以前の郊外型レストランのたたずまいを残す。
ほぼ12時に到着。駐車場に車が2台と、意外なことに自転車が数台止まっている。

店内はけっこう広い、というか席の配置がゆったりしていて、4人掛けテーブル5卓とカウンター8席。
昭和レトロの赤いビニール張りパイプいすがいい感じである。

カウンターの向こうの真面目そうなおとうさんが調理担当、ホール係は腰の曲がったおかあさん。
五目ソバ725円(僕)とチャーハン630円(妻)を注文。

お客さんは目に付くのは1組だが、正面のふすまの向こうがざわついている。おかあさんがチャーハン2皿運んできてふすまを開けると、けっこうな人数での宴会の最中だ。
地元の草野球チームの打ち上げ的な雰囲気で、だから足は自転車だったのだ。そりゃ自転車でも飲酒運転はダメだけど、押して帰れば問題ないから。

まずチャーハン。
見た目は全体にやや茶色がかって、ちりばめられた具材の配色がよく、グリーンピースが頂上に律儀に飾られているのも好印象。

炒め具合はパラパラでアツアツ。しっかり塩味がついている。
具はチャーシュー、卵、ナルト、ネギに、変わったところで干しシイタケ。これが風味に変な癖を与えることなく優しいうま味を加えている感じ。

五目ソバは思った以上に具だくさん。
ハクサイ、キャベツ、コマツナ、ネギ、ニラ、ニンジン、タケノコ、キクラゲ、豚コマを炒めたものに、トッピングとしてチャーシュー、エビ、カマボコ、干しシイタケ、ゆで卵、グリーンピース。実に15種類も使われている。
こちらも懐かし系の優しい塩味で、いつまでも熱々だ。
練り物が少なく、この料理としてはB級度は低い。

おとうさんは黙々と中華鍋を振り続ける炎の料理人。チャーハンも五目ソバも鍋から移った鉄の香りが風味の決め手となり、大いに食欲をそそる。セントラルキッチン製ではこうはいかない。
おかあさんは一見無愛想だが、人は悪くはなさそう。チャーハンは無言でドンだったが、続いて「五目ソバ、はいよっ!」と、その場のノリのままに行動している感じ。

ちなみに、近くの人気うどん店「満月うどん」のブログにこの店が紹介されていて、店主ご夫妻について“寡黙なご主人と媚びない女将さん”とある。秀逸な表現で、個人的に満月うどんの好感度が一気に上がったという。
記事によると、わかまつのチャンポンは絶品とのこと。これは気になるぞ。

[DATA]
中華料理 わかまつ
東京都武蔵村山市中央114-1
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https://youtu.be/t3W3IzQ5sDM


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