ワンコインでおいしい洋食 【タニ洋食喫茶】
2017.07.24
街の古い食堂もいろいろなジャンルに分類される。ジャンルというのは和洋中に始まるアレだが、それを少し細分化していったときにいろいろ面白いイメージが浮かび上がってくる。なかでも特にひかれるものに“街の洋食屋”と“喫茶店メシ”がある。
そういう食べ物を自分が特別好きという意味ではなく、存在そのものが昭和を色濃く伝えるという点、いまやその手の店をあまり見なくなったというレア感が、印象度を高めているということである。

この2ジャンルは案外近い位置にあり、イメージ的にもメニュー構成も共通性が少なくない。一例を挙げれば、カレーは両者ともに欠かせない主要レパートリーとなる。
そこのところの際(きわ)の不確かさに付け込んで、堂々と両方を店名に冠する店がある。新青梅街道ドン・キホーテ近くの「タニ洋食喫茶」だ。
存在そのものはだいぶ前から知っていた。店名のインパクトもさることながら、昼時に店頭に出される“日替わりランチ500円”の看板が人目を引くからである。店そのものは奥まっていて目立たないが、その“500円”の文字が新青梅の歩道からもよく見え、それによって店の存在に気づいたという人も少なくないはず。
なぜこんなところに喫茶店? という謎は、昔の街を知らないから想像のしようがない。

本日のランチは、Aポークヒレカツライス500円、Bやきそば半ライス600円。
店内はたしかに昔の喫茶店調である。ろくろ加工の高級感ある木製テーブルセット、同じ意匠の仕切り格子、大きな風景画や風景写真など、当初、内装や調度・装飾にはこだわったという形跡が見て取れる。
店主は70代くらいの、ややいかつい口下手そうなお父さん。これがランニングシャツにねじり鉢巻き姿で、魚屋のおやじか放浪の画家にしか見えない。内装とは裏腹に、かつて喫茶店のマスターだったかもしれない形跡は微塵も感じられない。
ホール係は奥さんかな? 初老の女性で、こちらも大衆食堂のおばちゃん的だ。

入ってすぐに先客の女性が出て、そのあとはずっと僕1人。
正面のテレビはたぶんフジのニュースショー。こういう時間にこういう店に入るからこういう番組をよく見る。最近政治ネタが多いが、ヘーカイチューシンサは流行語に入るだろうか。
壁にはさまぁ~ずと大江麻理子アナの写真。このあたりをぶらぶらしても何もないと思うんだが。こちらのお父さんとお母さんらしき人物が一緒に写っているが、お父さんは白衣にコック帽と、こんなところにシェフの証跡が…。

ポークヒレカツライスは予想外に鉄板プレートでの提供。
カツは一口大が3個で、もちろん揚げたて。洋食屋だけあってドゥミグラスソースがかかっている。僕のイメージどおり肉は繊維質で、厚みがあるから意外にボリューミー。ご飯の量も少なくない。
付け合わせはキャベツとモヤシで、こちらもいま炒めたもの。懐かしのナポリタン添え。
ダイコン、キュウリ、ニンジンのぬか漬けがとてもおいしい。

500円ということで、それ相応のものとの予想は大きく裏切られる。もちろんいい意味で。
シェフのじっくり時間をかけて調理する姿は、格安サービスランチに対する姿勢ではない。
これは当然、ほかの料理も食べてみたくなる。
で、ずっと気になってたんだが、本日のランチのBやきそば半ライス600円。
ヒレカツ定食よりも高い焼きそばって、どんなんだ?

[DATA]
タニ洋食喫茶
東京都東久留米市前沢5-9-3
[Today's recommendation]

https://youtu.be/mkuf0McVBvA
街の古い食堂もいろいろなジャンルに分類される。ジャンルというのは和洋中に始まるアレだが、それを少し細分化していったときにいろいろ面白いイメージが浮かび上がってくる。なかでも特にひかれるものに“街の洋食屋”と“喫茶店メシ”がある。
そういう食べ物を自分が特別好きという意味ではなく、存在そのものが昭和を色濃く伝えるという点、いまやその手の店をあまり見なくなったというレア感が、印象度を高めているということである。

この2ジャンルは案外近い位置にあり、イメージ的にもメニュー構成も共通性が少なくない。一例を挙げれば、カレーは両者ともに欠かせない主要レパートリーとなる。
そこのところの際(きわ)の不確かさに付け込んで、堂々と両方を店名に冠する店がある。新青梅街道ドン・キホーテ近くの「タニ洋食喫茶」だ。
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存在そのものはだいぶ前から知っていた。店名のインパクトもさることながら、昼時に店頭に出される“日替わりランチ500円”の看板が人目を引くからである。店そのものは奥まっていて目立たないが、その“500円”の文字が新青梅の歩道からもよく見え、それによって店の存在に気づいたという人も少なくないはず。
なぜこんなところに喫茶店? という謎は、昔の街を知らないから想像のしようがない。

本日のランチは、Aポークヒレカツライス500円、Bやきそば半ライス600円。
店内はたしかに昔の喫茶店調である。ろくろ加工の高級感ある木製テーブルセット、同じ意匠の仕切り格子、大きな風景画や風景写真など、当初、内装や調度・装飾にはこだわったという形跡が見て取れる。
店主は70代くらいの、ややいかつい口下手そうなお父さん。これがランニングシャツにねじり鉢巻き姿で、魚屋のおやじか放浪の画家にしか見えない。内装とは裏腹に、かつて喫茶店のマスターだったかもしれない形跡は微塵も感じられない。
ホール係は奥さんかな? 初老の女性で、こちらも大衆食堂のおばちゃん的だ。

入ってすぐに先客の女性が出て、そのあとはずっと僕1人。
正面のテレビはたぶんフジのニュースショー。こういう時間にこういう店に入るからこういう番組をよく見る。最近政治ネタが多いが、ヘーカイチューシンサは流行語に入るだろうか。
壁にはさまぁ~ずと大江麻理子アナの写真。このあたりをぶらぶらしても何もないと思うんだが。こちらのお父さんとお母さんらしき人物が一緒に写っているが、お父さんは白衣にコック帽と、こんなところにシェフの証跡が…。

ポークヒレカツライスは予想外に鉄板プレートでの提供。
カツは一口大が3個で、もちろん揚げたて。洋食屋だけあってドゥミグラスソースがかかっている。僕のイメージどおり肉は繊維質で、厚みがあるから意外にボリューミー。ご飯の量も少なくない。
付け合わせはキャベツとモヤシで、こちらもいま炒めたもの。懐かしのナポリタン添え。
ダイコン、キュウリ、ニンジンのぬか漬けがとてもおいしい。

500円ということで、それ相応のものとの予想は大きく裏切られる。もちろんいい意味で。
シェフのじっくり時間をかけて調理する姿は、格安サービスランチに対する姿勢ではない。
これは当然、ほかの料理も食べてみたくなる。
で、ずっと気になってたんだが、本日のランチのBやきそば半ライス600円。
ヒレカツ定食よりも高い焼きそばって、どんなんだ?

[DATA]
タニ洋食喫茶
東京都東久留米市前沢5-9-3
[Today's recommendation]

https://youtu.be/mkuf0McVBvA
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Re: No title
> こんにちは~!!
> これでワンコインはすごいですね!
> しかもヘレですからね^^
しかもデミグラですしねー!
ご覧いただいてありがとうございます!
> これでワンコインはすごいですね!
> しかもヘレですからね^^
しかもデミグラですしねー!
ご覧いただいてありがとうございます!
No title
こんにちは~!!
これでワンコインはすごいですね!
しかもヘレですからね^^
これでワンコインはすごいですね!
しかもヘレですからね^^