絶品餃子の罠 【九州ラーメン いし】
2017.06.26
昼ごはんにはいろいろな店を利用しようと心がけているのだが、それは昼食を新しい物事に接する機会と位置づけているからだ。ある意味、冒険心を満たそうとしているのである。まあ、新しい物事とか言いながら古い店にばっかり行っているという矛盾はおいといて。
冒険の目的の一つに刺激を求めることが挙げられると思うが、毎日のように刺激を受けているとさすがに疲れてくる。そんなときになじみの店に入るとホッとする。
そう多くないなじみの店の一つ「いし」に1カ月ぶりに来店。
ただ、このところの傾向で、ポジティブシンキングというのか、なじみではあるがここでもまた新しいことに挑んでみたくなる。もう何年になるか覚えていないが、この店に長く通っていながら一度も食べたことのないメニュー、餃子へのチャレンジである。

大将がいつものように「大盛りにする?」と聞いてきたので、僕は少しもったいぶって「…餃子セット!」。やや意表を突かれた様子の大将が「いいよ」とおっしゃる。
いいよって…? じゃあ、よくない場合もあったんだろうか?
なんだかよくわからないが、すぐに餃子のタレの入った小皿を渡される。これに好みで卓上のラー油を使用するということのようだ

壁の短冊はぼろぼろで判読不能だが、餃子セット(餃子+ラーメン)は900円(餃子+高菜チャーハンも可)。
まずラーメンができあがる。僕はいつも大盛りだからそうじゃないが、ラーメン普通盛りはどんぶりをベコベコのアルマイトの皿に載せて提供される。
具は変わらず、チャーシュー2枚、スライスゆで卵、小口ネギ、紅ショウガ。
麺はいつもより硬めのゆで加減。そうすると、とんこつスープに硬麺で、ああ、やっぱり九州だな… と妙に納得する。

ラーメンを半分ほど食べたところで餃子が焼き上がる。
どこか形がかわいらしい。よく見ると、この餃子は包み方が変わっていて、左右均等に畳んで中央で合わせてある。合わせ目を寝かせない。左右対称で、焼き目が付く底面は紡錘形、上面では合わせ目が船の竜骨のように中央に走る。
具はキャベツなど野菜が主体で、ピリッとするほどニンニクが効いている。外見はかわいいが、中身はガツンと男らしい。皮は薄いがコシのあるタイプ。
とてもおいしい餃子である。これまで食べてこなかったことを悔やみつつも、うれしい気持ちにさせられる。

さて、なんかやばい感じがするんだが、この餃子はビールに誘導するための罠なんじゃないか? だからこの店ではビールを飲んでいる客が多いんじゃないのか?
今日も、いつも見かけるおじさんと、見たことはないが常連風のおじさんが、カウンターの端っこで昼間から大いに盛り上がってる。僕も“そっち側”に片足突っ込んでしまった気がするんだが…。

[DATA]
九州ラーメン いし
東京都小平市小川西町3-18-10
[Today's recommendation]



https://youtu.be/0gDvR1sZ6I4
昼ごはんにはいろいろな店を利用しようと心がけているのだが、それは昼食を新しい物事に接する機会と位置づけているからだ。ある意味、冒険心を満たそうとしているのである。まあ、新しい物事とか言いながら古い店にばっかり行っているという矛盾はおいといて。
冒険の目的の一つに刺激を求めることが挙げられると思うが、毎日のように刺激を受けているとさすがに疲れてくる。そんなときになじみの店に入るとホッとする。
そう多くないなじみの店の一つ「いし」に1カ月ぶりに来店。
ただ、このところの傾向で、ポジティブシンキングというのか、なじみではあるがここでもまた新しいことに挑んでみたくなる。もう何年になるか覚えていないが、この店に長く通っていながら一度も食べたことのないメニュー、餃子へのチャレンジである。

大将がいつものように「大盛りにする?」と聞いてきたので、僕は少しもったいぶって「…餃子セット!」。やや意表を突かれた様子の大将が「いいよ」とおっしゃる。
いいよって…? じゃあ、よくない場合もあったんだろうか?
なんだかよくわからないが、すぐに餃子のタレの入った小皿を渡される。これに好みで卓上のラー油を使用するということのようだ

壁の短冊はぼろぼろで判読不能だが、餃子セット(餃子+ラーメン)は900円(餃子+高菜チャーハンも可)。
まずラーメンができあがる。僕はいつも大盛りだからそうじゃないが、ラーメン普通盛りはどんぶりをベコベコのアルマイトの皿に載せて提供される。
具は変わらず、チャーシュー2枚、スライスゆで卵、小口ネギ、紅ショウガ。
麺はいつもより硬めのゆで加減。そうすると、とんこつスープに硬麺で、ああ、やっぱり九州だな… と妙に納得する。

ラーメンを半分ほど食べたところで餃子が焼き上がる。
どこか形がかわいらしい。よく見ると、この餃子は包み方が変わっていて、左右均等に畳んで中央で合わせてある。合わせ目を寝かせない。左右対称で、焼き目が付く底面は紡錘形、上面では合わせ目が船の竜骨のように中央に走る。
具はキャベツなど野菜が主体で、ピリッとするほどニンニクが効いている。外見はかわいいが、中身はガツンと男らしい。皮は薄いがコシのあるタイプ。
とてもおいしい餃子である。これまで食べてこなかったことを悔やみつつも、うれしい気持ちにさせられる。

さて、なんかやばい感じがするんだが、この餃子はビールに誘導するための罠なんじゃないか? だからこの店ではビールを飲んでいる客が多いんじゃないのか?
今日も、いつも見かけるおじさんと、見たことはないが常連風のおじさんが、カウンターの端っこで昼間から大いに盛り上がってる。僕も“そっち側”に片足突っ込んでしまった気がするんだが…。

[DATA]
九州ラーメン いし
東京都小平市小川西町3-18-10
[Today's recommendation]



https://youtu.be/0gDvR1sZ6I4
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