汗だく担々麺の至福 【笑顔】
2017.06.02
今年一番かもしれない暑さのなか、担々麺に挑んだ。
担々麺に限らず、暑いときほど発汗必至のものが食べたくなる。そうは言っても汗だくで食事をしている姿を人前にさらしたくはない。軽く汗ばむ程度にとどめたい。
これは賭けなのだが、冷房が効いてくれていることに期待をかける。というのも、高級店やオシャレなお店と違って、街の食堂の冷房システムははなはだ頼りない。機械の能力もそうだが、店主の電源投入基準も疑わしい。
たとえば梅雨時のぐずついた日、前日より気温が低いから冷房を入れないということはよくある。低いといっても夏日くらいにはなるわけで、湿度はむしろ高い。中華屋で炒め物一つ作っただけで店内は蒸し風呂状態になってしまう。

っていうか、“たとえば”もなにも、それは毎年のようにここ「笑顔(にこ)」でわしが経験している実話なんだが(笑)。
ということで、確実に冷房が入っているであろう今日くらい暑い日のほうが快適に担々麺をいただける可能性が高いというわけである。
予想どおり心地よく冷やされた店内。四川担々麺900円をオーダー。
たっぷりの黒ゴマペーストとひき肉に、花椒と唐辛子による麻辣味、刻みニンニクの隠し味という複雑な味わいが癖になる担々麺。

この店では担々麺の客には辛み・香り・しびれ追加用に数種類の乾燥山椒を用意してくれる。本日は店主直々に2種類の山椒を持ってきてくれた。一つは粉末の四川山椒で、もう一つはペッパーミルに入った国産のホール山椒。

「これ、すごく香りいいですよ」と国産を勧められる。
試してみると、たしかにとても香り高い。ここの担々麺はもともと花椒が強めに効いているが、この繊細な香りはその場挽きじゃないと飛んで消えてしまう。
ギャバンの「高知県産・仁淀川山椒」というもので、2年ほど前にラインアップされたものをいち早く取り入れているとのこと。
「鰻屋では使われてるけど、高いからラーメン屋なんかじゃとても使えない(笑)」
調べてみると、業務用20gが866円もする(ケンコーコム)。
せっかくだからもう2回、“追い山椒”をさせてもらった。
この担々麺は料理としての格が高いように感じられるからスープを残す気になれない。僕は麺類の汁は残すほうなのだが。
ここで、やはり担々麺の先客が「すみません、半ライス」とコール。この店では担々麺の残ったスープにご飯を投入する客が非常に多いのである。
「皆さんやってますから、試しにどうですか?」と、以前半ライスをサービスしてもらってやってみたことがある。それはもう、禁断の味。
しかしお行儀を気にして、そこまで踏ん切りがつかない。まだまだ修行が足りないようだ。
そうやってスープはやっぱり飲み干すから、結局は汗だくになっている。冷房うんぬんというより、一心不乱にさせられる味の魔力のせいなのだ。

[DATA]
笑顔
東京都東村山市栄町2-10-9
https://www.facebook.com/menhannico/
[Today's recommendation]



https://youtu.be/v_ZnJCMQqwo
今年一番かもしれない暑さのなか、担々麺に挑んだ。
担々麺に限らず、暑いときほど発汗必至のものが食べたくなる。そうは言っても汗だくで食事をしている姿を人前にさらしたくはない。軽く汗ばむ程度にとどめたい。
これは賭けなのだが、冷房が効いてくれていることに期待をかける。というのも、高級店やオシャレなお店と違って、街の食堂の冷房システムははなはだ頼りない。機械の能力もそうだが、店主の電源投入基準も疑わしい。
たとえば梅雨時のぐずついた日、前日より気温が低いから冷房を入れないということはよくある。低いといっても夏日くらいにはなるわけで、湿度はむしろ高い。中華屋で炒め物一つ作っただけで店内は蒸し風呂状態になってしまう。

っていうか、“たとえば”もなにも、それは毎年のようにここ「笑顔(にこ)」でわしが経験している実話なんだが(笑)。
ということで、確実に冷房が入っているであろう今日くらい暑い日のほうが快適に担々麺をいただける可能性が高いというわけである。
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予想どおり心地よく冷やされた店内。四川担々麺900円をオーダー。
たっぷりの黒ゴマペーストとひき肉に、花椒と唐辛子による麻辣味、刻みニンニクの隠し味という複雑な味わいが癖になる担々麺。

この店では担々麺の客には辛み・香り・しびれ追加用に数種類の乾燥山椒を用意してくれる。本日は店主直々に2種類の山椒を持ってきてくれた。一つは粉末の四川山椒で、もう一つはペッパーミルに入った国産のホール山椒。

「これ、すごく香りいいですよ」と国産を勧められる。
試してみると、たしかにとても香り高い。ここの担々麺はもともと花椒が強めに効いているが、この繊細な香りはその場挽きじゃないと飛んで消えてしまう。
ギャバンの「高知県産・仁淀川山椒」というもので、2年ほど前にラインアップされたものをいち早く取り入れているとのこと。
「鰻屋では使われてるけど、高いからラーメン屋なんかじゃとても使えない(笑)」
調べてみると、業務用20gが866円もする(ケンコーコム)。
せっかくだからもう2回、“追い山椒”をさせてもらった。
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この担々麺は料理としての格が高いように感じられるからスープを残す気になれない。僕は麺類の汁は残すほうなのだが。
ここで、やはり担々麺の先客が「すみません、半ライス」とコール。この店では担々麺の残ったスープにご飯を投入する客が非常に多いのである。
「皆さんやってますから、試しにどうですか?」と、以前半ライスをサービスしてもらってやってみたことがある。それはもう、禁断の味。
しかしお行儀を気にして、そこまで踏ん切りがつかない。まだまだ修行が足りないようだ。
そうやってスープはやっぱり飲み干すから、結局は汗だくになっている。冷房うんぬんというより、一心不乱にさせられる味の魔力のせいなのだ。

[DATA]
笑顔
東京都東村山市栄町2-10-9

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