こんなラーメン屋さん、懐かしい 【ラーメンショップまるよし】
2021.09.17
先月、「ジョイフル本田 瑞穂店」フードコートのお店を取り上げた。そのラーメン店「来良哲」の運営会社が大手チェーンではなく地元ラーメン店というので興味をひかれたと。
「来良哲」には僕なりに好印象が残っている。ならばその“本店”を素通りのままというわけにもいくまい。

フードコートの店舗名は「まるよしファミリー 来良哲」となっている。
その「まるよし」こそ、来良哲運営元の街のラーメン屋さん。
ジョイフル本田から1.2kmの江戸街道沿いに、お店はある。
ジョイフル本田ができたばかりのころ、買い物に行くとき通るのはこっちの道(江戸街道)だったのだ。いまは狭山丘陵の麓を通ることが多く、新青梅街道の南側の事情に疎い。当時の記憶も薄れている。
江戸街道のイオンモールとジョイフル本田の間には当時ラーメン店が2~3軒あって、「一二三」は吉祥寺の人気店と同名だったので覚えているが、言われてみればこういう位置にこういう店あったかも… というのが「まるよし」。

街のラーメン屋さんといっても、フードコートに出店するくらいだし、商売っ気というかギスギス感はあるのかもと身構えるところはあったが、拍子抜けするくらいにほのぼのした、昭和遺産的な街のラーメン屋さんであった。

店内はカウンター5席、2人テーブル×2、小上がりに座卓×2と、こじんまりしたつくり。
スタッフはおかみさん風と若い男性の2人体制。
ほのぼの感は丁寧で優しく茶目っ気も備えた、おかみさんの接客によるところが大きい。
パッと手にとった品書き(↑上)にある、お得ならーめんセットAセット(らーめん+半チャーハン)を注文すると、「この時間、ランチサービスでお安くなってるんです」とおかみさん。ランチの品書き(↑下)を示しつつ、「Aセット、醤油でよろしいですか?」と。
それで100円安くなる。
「来良哲」のときの逆をいっているようでおもしろかった。
「味玉、一緒にどうです?」と、おかみさんはよどみなく。「いまお安くなってますが」
断れる流れではないのである。
Aセット来る。
写真を撮らせてもらっていると、「じゃ、きれいにしなくちゃね」とチャーハンの八角皿をお点前のような手付きで回すおかみさん。
皿の辺の角度を整えたのか? だとすれば、スマホのシャッターをただ押すだけの人間としてはとても参考になる。
ラーメンスープは口の中をやけどするほど熱々の油膜が表面を覆う。
鶏ガラベースに魚介系の香りが加わる昔懐かしい味わい。

こういうセットでは作り置きのところも散見される半チャーハンだが、おかみさんがしっかりていねいに鍋振りをしている気配が厨房から伝わってきている。
チャーシュー、卵、ネギの基本の具材3種でシンプルに仕上がったチャーハンも、しみじみおいしい。

僕らが若いころ、こういうお店は最も普通に存在していたんじゃないだろうか。
いわゆる街中華ほど歴史を感じさせないため忘れられがちだが、同じくらいに絶滅が危ぶまれる。
元気いっぱいな営業姿勢、頼もしい限り。
[DATA]
ラーメンショップまるよし
東京都武蔵村山市中原4-7-26
[Today's recommendation]



https://youtu.be/UhWi2ukHT8Q


一昨日のはやぶさ車窓写真 つづき
先月、「ジョイフル本田 瑞穂店」フードコートのお店を取り上げた。そのラーメン店「来良哲」の運営会社が大手チェーンではなく地元ラーメン店というので興味をひかれたと。
「来良哲」には僕なりに好印象が残っている。ならばその“本店”を素通りのままというわけにもいくまい。

フードコートの店舗名は「まるよしファミリー 来良哲」となっている。
その「まるよし」こそ、来良哲運営元の街のラーメン屋さん。
ジョイフル本田から1.2kmの江戸街道沿いに、お店はある。
![]() | ![]() |
ジョイフル本田ができたばかりのころ、買い物に行くとき通るのはこっちの道(江戸街道)だったのだ。いまは狭山丘陵の麓を通ることが多く、新青梅街道の南側の事情に疎い。当時の記憶も薄れている。
江戸街道のイオンモールとジョイフル本田の間には当時ラーメン店が2~3軒あって、「一二三」は吉祥寺の人気店と同名だったので覚えているが、言われてみればこういう位置にこういう店あったかも… というのが「まるよし」。

街のラーメン屋さんといっても、フードコートに出店するくらいだし、商売っ気というかギスギス感はあるのかもと身構えるところはあったが、拍子抜けするくらいにほのぼのした、昭和遺産的な街のラーメン屋さんであった。

店内はカウンター5席、2人テーブル×2、小上がりに座卓×2と、こじんまりしたつくり。
スタッフはおかみさん風と若い男性の2人体制。
ほのぼの感は丁寧で優しく茶目っ気も備えた、おかみさんの接客によるところが大きい。
![]() | ![]() |
![]() | ![]() |
パッと手にとった品書き(↑上)にある、お得ならーめんセットAセット(らーめん+半チャーハン)を注文すると、「この時間、ランチサービスでお安くなってるんです」とおかみさん。ランチの品書き(↑下)を示しつつ、「Aセット、醤油でよろしいですか?」と。
それで100円安くなる。
「来良哲」のときの逆をいっているようでおもしろかった。
![]() | ![]() |
「味玉、一緒にどうです?」と、おかみさんはよどみなく。「いまお安くなってますが」
断れる流れではないのである。
![]() | ![]() |
Aセット来る。
写真を撮らせてもらっていると、「じゃ、きれいにしなくちゃね」とチャーハンの八角皿をお点前のような手付きで回すおかみさん。
皿の辺の角度を整えたのか? だとすれば、スマホのシャッターをただ押すだけの人間としてはとても参考になる。
![]() | ![]() |
ラーメンスープは口の中をやけどするほど熱々の油膜が表面を覆う。
鶏ガラベースに魚介系の香りが加わる昔懐かしい味わい。

こういうセットでは作り置きのところも散見される半チャーハンだが、おかみさんがしっかりていねいに鍋振りをしている気配が厨房から伝わってきている。
チャーシュー、卵、ネギの基本の具材3種でシンプルに仕上がったチャーハンも、しみじみおいしい。

僕らが若いころ、こういうお店は最も普通に存在していたんじゃないだろうか。
いわゆる街中華ほど歴史を感じさせないため忘れられがちだが、同じくらいに絶滅が危ぶまれる。
元気いっぱいな営業姿勢、頼もしい限り。
![]() | ![]() |
[DATA]
ラーメンショップまるよし
東京都武蔵村山市中原4-7-26
[Today's recommendation]



https://youtu.be/UhWi2ukHT8Q


一昨日のはやぶさ車窓写真 つづき