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暑気払いの和菓子 【福栄堂】

2021.07.30

 一橋学園駅近くの「福栄堂」で暑気払いの和菓子を求める。
水まんじゅう、麩饅頭、くず桜。


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和菓子は小さい中に日本の美意識や自然を表現する芸術作品であるといわれる。

――旬の素材を使うことはもちろんですが、菓子そのものの中に季節感があるという点で、和菓子に並ぶ食べ物はありません。~~夏になると葛を使った和菓子がつくられます。透き通った質感が水を思わせ、見るからに涼しげです。~~葛の和菓子には、風鈴や打ち水と同じ、涼感を演出する感性が込められています。全国和菓子協会HPより)


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葛を使った夏の和菓子の代表がくず桜。
透明のくず餅を塩漬けの桜の葉で巻いたもので、中にはこし餡や桜餡が入る。


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ここでは前記事に引き続き機能性の面から、上記3種はもちろん和菓子に欠かせない素材である小豆に着目してみた。


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小豆は低脂質・高タンパクで食物繊維の豊富な健康食品で、漢方的には赤小豆(セキショウズ)と呼ばれる生薬素材である。
東洋医学では季節の気候そのものが病気を引き起こす原因となる“邪気”であると考える。梅雨のころの高い湿度を“湿邪”、盛夏の高温による邪気を“暑邪”と呼ぶ。


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赤小豆は清熱利湿薬として使われる生薬。清熱とは熱冷まし、利湿とは体の余計な水分を排出する作用であり、夏の邪気である暑邪と湿邪を払うのに最適である。
一例として、暑気払いの行事である夏越しの祓に食される菓子“水無月”は、小豆に夏バテ防止の意味が込められているともいわれる。


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くず桜

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麩饅頭

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水まんじゅう


7月終わりのささやかな暑気払い。


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[DATA]
福栄堂
東京都小平市学園西町1-26-35





[Today's recommendation]

wachat210730.jpg




https://youtu.be/NxV9VytEm9c



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