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地元産にこだわる 【ぎょうざやへいはち】

2021.04.30

 東久留米の住宅街にある餃子店「ぎょうざやへいはち」は気になる存在だった。
自転車で適当に走っていて偶然見つけたのはずいぶん前のことだが、このあたりは道が非常にわかりづらく、その後もお店を目にするのはいつも偶然なのだった。
それでも年季の入った店構えのインパクトは強烈で、忘れえぬ光景となる。


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どこで目にした情報か覚えていないが、こちらは材料に地元・東久留米産野菜を使った真面目なお店ということであり、それも記憶に残っている。

ブログを始めてからは、東久留米在住のブロ友mさんからリクエストいただいていたにもかかわらずずっと訪問できずにいて、それも引っかかっていた。


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満を持して敷居をまたぐ。


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が、ガランとしたたたきの間に人の気配はない。
入り口を間違えたか…? といったん外に出て左側ののれんの掛かる通路をのぞいてみたり、あちこち見回してみても、窓口らしき案内板も呼び出し用のインターホンも見当たらない。たたきの間では無音のテレビがついているから人がいるのは確かなはずだが、建物自体に現役感がなく、どこの戸も近づくのがはばかられるのだ。
再び外に出てぼうぜんと立ち尽くしていると、どこからともなく男性が現れた。


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「やってます?」とおそるおそる声をかける。
「持ち帰りだけですけど」と、店主風の男性。

思ったより若めの方で物腰も柔らかく、ホッとしたのである。
1人前5個の焼き餃子を2パック注文。


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焼き上がる間、丸いすに座って待っていると、ご主人は右の戸口を出たと思ったら左の通路から入ってきたりと、動きが予測不能である。やはりどこからも物音がしない。いきなり背後から声をかけられギョッとさせられたりする。


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餃子を受け取るとき、ずっと興味深かったことを聞いてみた。

「ここ、ヤマザキショップだったんですか?」
「いや、ミニスーパーだったんです」とご主人。


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お父さんの代からミニスーパーをやられていて、当然パンも売っていたからヤマザキの看板が掛かっていたと。
そのころから惣菜も扱っていて、餃子をメインに惣菜・弁当屋さんに業態転換したという。餃子・シュウマイは「ぎょうざやへいはち」、その他の弁当はスーパーの屋号を継承した「お弁当いちかわ」の二枚看板で現在に至る(「いちかわ」部門はコロナ禍につき休業中)。


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うちに帰って袋を開けてアセッた。
で、でかい… w( ̄▽ ̄;)w !!


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写真を見直すと、看板に“1個65g”と書いてある。5個で325g。
2人で1パックでよかったんじゃないかなぁ…。


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見た目だけでなく箸で持ち上げてもずっしりくる。5個食べたら手首が疲れるレベル。
餡がみっしり詰まっているのだ。


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比較対照により餃子のデカさが伝わるだろうか


肉・野菜のバランスがよく、下味が強くないので野菜の自然な甘味をそのまま味わえる感じ。
ニラとショウガの香りが比較的強い。


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厚皮タイプでなくこれだけでかいにもかかわらず、しっかりコシのある皮で崩れることがない。
お店HPによれば、野菜だけでなく皮の小麦粉も東久留米産の柳久保小麦を使っているとのこと。

うどんを打てばその名だけで人を呼べる“幻の小麦”を皮に使った餃子。
うまいはずである。


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[DATA]
ぎょうざやへいはち
東京都東久留米市幸町3-13-1
http://www.giyouzayaheihachi.com
https://www.facebook.com/GyouzayaHeihachi/





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/TTAU7lLDZYU


超絶住宅街に、歴史の詰まった… 【餃子屋さん】

2021.04.14

 「餃子食べたくなったから餃子買ってきた」
「うん。どこの餃子?」
「餃子屋さんの」
「だからどこの餃子屋さんの?」
「だから餃子屋さんの餃子屋さんの…」

国分寺市東恋ケ窪6丁目と東戸倉1丁目、すなわち府中街道恋ヶ窪交差点から北東のひし形のエリアはお店や施設がなく住人以外に足を踏み入れないブラックボックスだが、Google Mapsで偶然餃子屋さんを見つけたのが2年ほど前。
それから現地に探しに出向き、5回目くらいでようやく見つかったというくらいわかりにくい場所にある餃子屋さん(住所は小平市)


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目印は未舗装の私道


えーと、「餃子屋さん」という店名の餃子屋さんです (〃 ̄ω ̄〃ゞ


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小窓を開けてベルを鳴らして注文するシステム。


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「注文してから焼いてもらうって感じですか?」
「はい。焼きたてじゃないとおいしくないですから。それか冷凍か」

この方が店主の住田さんに違いない。
誠実&気さくというツボを押さえた接客をなさる方とお見受けする。


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「じゃ焼いてください。しそとあさりとエビ」
「わかりました。では…」と時計を見て、「3時3分には焼き上がりますので」

几帳面に細かく刻んできたのがおかしくて、「3時3分ですね?」と復唱するワタシ。
自分でもおかしかったようで、はにかむ住田さん (* v v)。

待ち時間が15分ほどあるので、住宅街ではちょっと間がもたない。

「自転車でそのへん一周してきます。えーと、3時3分ですね?」
(* v v)。


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受け取りのとき、「しそ1個サービスしときましたから」と。

人のご厚意に、僕はとても喜ぶ ヾ(〃^∇^)ノわぁい♪

「ザーサイもサービスしときましたから」

わぁいヽ(∇^ヽ)( 〃^∇)ノわぁい♪


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以前は神田(小川町と水道橋と言っていた)でご家族で餃子・ラーメン店を営んでいたそうだ。ご主人を亡くし、この住宅街で餃子店を開いて9年。


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餃子は大きめのサイズで、野菜たっぷりでよく練り込まれた餡がみっしり詰まっている。
エビもアサリも大きめのがゴロッと。コスパがすごくよろしい。


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サービスのザーサイと、エビ餃子断面

自宅型だけにいわゆる家庭料理的なものをイメージするが、お店の味。神田仕込みのプロの味である。
しそ餃子の香りが素晴らしい。香りを飛ばさないように焼き上げるのにも相当な技術が要ると思う。


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神田といえば神保町かいわいは有名餃子専門店の多い街であった。
そんな餃子の街の一翼を担う名店だったのかもしれないなぁ… と、絶品餃子をいただきながら、思いをはせる。


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[DATA]
餃子屋さん
東京都小平市上水本町3-8-13
http://reitougyouza.web.fc2.com/





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/aJOTlE1K90k



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玉川上水緑道


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