fc2ブログ

都内唯一の 【清水屋】

2021.11.03

 東村山市野口町にある臨済宗建長寺派の禅宗寺院・正福寺。
その地蔵堂は室町期の1407(応永14)年建立で、同時代の鎌倉・円覚寺舎利殿と並ぶ禅宗様仏殿の代表作とされる。
1952年、国宝に指定。

「東京唯一」の国宝建造物として市民の誇りであったが、2009年に旧東宮御所(迎賓館赤坂離宮)が国宝に指定され、唯一ではなくなった。
ところが当局は都内唯一を返上するつもりはさらさらないらしい。市のHPで「都内唯一の国宝“木造”建造物」となっていて笑った (^○^)

ちなみにテレビ東京『出没! アド街ック天国~東村山』では2006年、2021年とも第1位は正福寺地蔵堂である。


20211103 shofukuji-1120211103 shofukuji-12


正福寺地蔵堂は年3回一般公開が行われるが、そのうち11月3日は“地蔵まつり”として各種イベントが催される。


20211103 shofukuji-1320211103 shofukuji-14


市民にとって文化の日は御開帳の日(※ほかの一般公開日は8/8、9/24)


20211103 shofukuji-15


コロナ禍のなか、今年の地蔵まつりは去年に続いて縮小開催。
厄除小地蔵の有料頒布・お納めのみの実施となった。


20211103 shofukuji-1620211103 shofukuji-17


東村山に住んで四半世紀になるが、地蔵堂御開帳を見たことがないもぐり市民である。
以前、地蔵まつりを見に行ったことはあるが、あまりの人の多さに参道途中で引き返した。


20211103 shofukuji-18
正福寺地蔵堂本尊 地蔵菩薩立像

20211103 shofukuji-1920211103 shofukuji-20
千体小地蔵尊像

20211103 shofukuji-21
地蔵菩薩像真上の鏡天井


縮小開催ということで人出も少ないことを期待して行ってみると、本当に少なかった。
年にたった3回の国宝の御開帳がこんなことでいいのか…? と思わなくもないが、写真も余裕で撮れたし、係のおっちゃんに話を聞くこともできた。
素直に、ラッキー! (>▽<)b


20211103 shofukuji-24-220211103 shofukuji-25


帰り、参道を出たところにある和菓子店「清水屋」に。


20211103 shimizuya-1120211103 shimizuya-12


“門前の茶屋”的存在で、厄除小地蔵事前申し込み受け付け取扱店である。


20211103 shimizuya-13


江戸時代、願掛けに堂内の小地蔵を一体借りて家に持ち帰り、願いが成就すればもう一体添えて奉納する風習があり、その小地蔵尊像が少しずつ集まり千体地蔵が形成されたとされる。


20211103 shimizuya-1420211103 shimizuya-15


それにちなんで行われるのが厄除小地蔵の奉納。
正福寺地蔵堂は、地元では“千体地蔵堂”と呼ばれ親しまれている。


20211103 shimizuya-1620211103 shimizuya-17


20211103 shimizuya-1820211103 shimizuya-19


名物の千体地蔵最中3個パックを買う。
映画『あん』のレシピを再現したという“東村山塩どら”と並ぶ看板商品。


20211103 shimizuya-20


千体地蔵最中は真四角のフォルムに求肥入り。
東村山市の食の地域ブランド「里に八国」認定商品。


20211103 shimizuya-2120211103 shimizuya-22


大粒の小豆と求肥の取り合わせが楽しいもなか。


20211103 shimizuya-23


「雨が降ったことは一度もないんですよ」と、お店のおばさま。
たしかに地蔵堂の反りの強い特徴的な屋根は、秋空によく映えると思ったのだ。


20211103 shofukuji-26


[DATA]
清水屋
東京都東村山市野口町2-4-1





[Today's recommendation]

wachat211103.jpg




https://youtu.be/iMq3_GpIHew



20211103 sayakapark-22
狭山公園


地域の歴史と誇りを伝える 【清水屋】

2020.12.11

 散歩で東村山第2号踏切から諏訪神社の先を下って前川を渡り、正福寺通りの北山公園へ下る十字路を反対に折れ、弁天池公園裏手から大善院の前を抜けてバス通りへ。

「ちょっと清水屋さんに寄っていく」と相方。
明日のコーヒー請けを見繕うと。
毎朝のコーヒーに和菓子を合わせるのが秋冬シーズンのトレンドらしい。わが家的に。


20201211 shimizuya-20


西口バス通りの和菓子店「清水屋」は、お店自体オープンな感じで入りやすいのと、イベント出店も多いので、これまでちゃんと記事にしたことはなかったが実はいろんなシーンで利用させてもらっているインスタ投稿ブログ記事を参照ください)


20201211 shimizuya-33


映画『あん』のレシピを再現したという“東村山塩どら”など、いろいろ銘菓を取りそろえるが、今日の気分はドラヤキよりモナカ。


20201211 shimizuya-31


千体地蔵最中は、お店のイチオシ商品。
真四角のフォルムに求肥入りの個性派もなかで、東村山市の食の地域ブランド「里に八国」認定商品である。


20201211 shimizuya-2320201211 shimizuya-24


もう1品、季節の和菓子部門から、おさつ饅頭。
東村山産のサツマイモ使用とのこと。


20201211 shimizuya-2920201211 shimizuya-27
20201211 shimizuya-25
国宝正福寺地蔵堂(下)

20201211 shimizuya-26
正福寺参道


千体地蔵とは近くの正福寺地蔵堂に祀られた地蔵群で、「都内唯一の国宝建造物『正福寺千体地蔵堂』郷土の歴史にちなみ、小倉あんとぎゅうひ餅を使用した最中を心を込めて創製致しました」お店HP


20201211 shimizuya-35


「清水屋」は正福寺参道入り口近くに位置する、いわば門前の茶屋。
いま使えるかどうかわからないがイートインスペースも備える。


20201211 shimizuya-2120201211 shimizuya-22


“門前の茶屋”は自分の中で急浮上しているキーワード。
研究テーマというものは上から降ってくるという。3回重なって、意識的にアプローチするようになる。


20201211 shimizuya-34


茶屋めぐりをしたいところだが、この状況ではなかなか。
せめて季節ごとのお菓子を楽しみたいものだ。


20201211 shimizuya-32


[DATA]
清水屋
東京都東村山市野口町2-4-1





[Today's recommendation]

wachat20201211.jpg




https://youtu.be/ihx5LCF1yJY


https://youtu.be/a2b_bwZPqcs
Latest Articles
日本橋グルメのいま 【日本橋 玉ゐ コレド室町店】 Nov 29, 2023
本日戌の日 【三原堂本店】 Nov 28, 2023
あらためてお参り 【水天宮】 Nov 27, 2023
勝負は紙一重 【国立競技場】 Nov 26, 2023
国立観戦の定番 【ホープ軒 千駄ヶ谷店】 Nov 25, 2023
イチョウ並木は今年も… 【明治神宮外苑】 Nov 24, 2023
何か常なる… 【菊富】 Nov 22, 2023
タンメン究極形 【うな瀧】 Nov 21, 2023
タンメンのエビデンス 【南京亭 新所沢店】 Nov 20, 2023
得難いしっぽり感 【きやり 神田明神前店】 Nov 19, 2023
将門印のお土産処 【神田明神文化交流館 EDOCCO】 Nov 18, 2023
北斗信仰をめぐる ――平将門北斗七星めぐり Nov 17, 2023
Ranking
          
          
Category
Category-2