風邪ひきと武蔵野うどんと京都慕情と 【こせがわ】

2018.01.10

 妻が熱を出して会社を休んだ。
内科クリニックで検査したらインフルエンザではなかったと。うちの奥さんは倹約家なので、いつもならそういうオプション的検査はケンヤクするはずだが、受けたということは自覚があったに違いない。陽性じゃなくてよかったが。

インフルでないとはいえ一時38℃超え。
昼ごはんを外に食べに行くわけにはいかないので、病人にも優しいうどんを買いに行く。


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東村山市諏訪町の「こせがわ」は、個人的にはいちばんおいしいうどん屋だと思っている。現時点では。
もともとイートインコーナーはなく持ち帰り専門だった。
いまもテイクアウトでき、たしかゆでうどんもあったはず。

民家の庭先にうどん小屋を建てました、というたたずまい。
向かって左の入り口がもともとの麺販売所、右が増築した食堂。


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店内のお品書きをこそっとのぞいてみる。“茹でめん”確認。
販売所は入っていきなりカウンターで、品書きの短冊の張られたガラスの向こうが作業場になっている。ちょうど店主のおばちゃんがうどんを打っているところ。
「ゆでうどん、大丈夫ですか?」と一応聞いてみる。
「待ってもらえれば大丈夫ですよ」とのお返事。


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茹でめん1玉85円とある。
「えーと、2人分なんですけど…」
「1玉がだいたいこれくらい」と、うどんをこぶし大に丸めてみせる。「2人分は8~10玉ですね」
8玉お願いする。それと肉汁2人分。


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あと、前々から気になっていた食べ物が2つある。
今日は看板を中にしまったままだからやってないのかな?
「カレーパンってありますか?」
「はい。言ってもらえば揚げますから」
カレーパン1個追加。
「ゆでまんぢゅうは?」
「あ、今日はないですね。土曜日だけなんです」
残念。


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待つこと12~13分。
茹でめんとカレーパン、同時にできあがり。
お会計は、茹でめん85円×8、肉汁120円×2、カレーパン160円。しめて1080円。


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持ち帰っても、うどんのコシはしっかり。
小麦の香りが強い。肉汁の豚の脂っぽさとよく合う。
お店でおいしく感じていても、うちに持ち帰ると「…ん?」となる食べ物はよくある。
こちらのうどんは持ち帰っても、つまりゆで上げそのままじゃなくても、すごくおいしいことを確認できた。


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妻は午後の間ずっと、僕が仕事してる横でソファに横になって、とりだめていたBSプレミアム『京都人の密かな愉しみ 1stシーズン』再放送を見ていた。
夕方に熱を測ると39℃。
「薬飲んだの?」
「もらってきてない」

薬までケンヤクするつもりだったらしい。
処方箋をつかんで、慌てて薬局に走った。


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[DATA]
こせがわ
東京都東村山市諏訪町1-23-5


[Today's recommendation]

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◆ 猫写真はこちら


最高規格の武蔵野うどん 【こせがわ】

2017.09.13

 東村山市商工会では、東村山が生んだ厳選された品を“里に八国”ブランドとして認定している。
商工会ホームページには「江戸時代から「麦切り」と呼ばれ食されてきた「うどん」を始めとして、33品目を『里に八国』の名で地域ブランドとして認定」とある(http://www.shoukoukai.or.jp/b.html 更新日:2017/9/7)。


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八国とはいわずと知れた、『となりのトトロ』の舞台の一つ“七国山”のモチーフとされる、東村山のシンボル的存在“八国山”のこと。
その八国山のふもとの住宅街の奥まった場所で営業する手打ちうどん「こせがわ」のうどんも、認定品の一つだ。
上のサイトでは「小島屋」「ますや」「きくや」という武蔵野うどんを代表する老舗と堂々肩を並べて掲載されている。そして、おそらくこの中で最もクォリティの高いうどんを提供するのが、こせがわである。


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このあたりのうどん屋の一つのスタイルである農家のはなれ的な形態で、もともと玉売りの販売所だったところを増築して食堂とした。ネット情報によれば、それが2006年。昔、生うどんを買って家でゆでて食べたことを覚えている。
厳選素材が売りで、粉は長野県の地粉、塩は赤穂の天日干し塩を使用とのこと。


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1時半すぎで先客は3人。イートインスペースは広くはなく、6人用テーブル2つとカウンター3席。テーブルはどちらも2人組および単独客が使っているので、僕はカウンターに。
お品書きには、ざるうどん580円、大盛りうどん730円とある。ちょっと開きが大きいように感じて不安になる。つまり、大盛りにするつもりだったが多すぎないだろうか… とビビってるんだが、たしか以前は問題なく食べられたはず、と大盛りを肉汁(60円増)で。


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店員はおばちゃん2人。それもこのあたりのうどん屋の典型。
ただしそれは時間が遅いからで、ピーク時間にはもっと大人数態勢で男の人もいた気がする。
作業場の奥のほう(販売所側)にゆで釜があり、注文ごとにゆで上げる。提供までに13~14分かかった。


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うどんは灰色がかったやや平たい太麺。武蔵野うどんとしてはよじれは少ない。
ゆで上げ太麺は噛み応えがあって、噛むほどに地粉のよい香りが感じられる。
かつおだしの効いた汁は甘味が少なく、豚肉のコクが生きる味付け。デフォルトの糧はコマツナ、薬味にネギ。

完全ゆで上げというところが老舗の名店との違いで、もちろんそれに越したことはないが、むしろ素朴な味わいの辛口の汁がうどんの香り・甘味の引き立て、全体の質を高めているように思う。


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武蔵野うどんを初めて食べるという人に紹介するとき、個人的には、但し書き付きで「ますや」を挙げたうえで、現時点で総合1位として「こせがわ」を推薦したい。


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[DATA]
こせがわ
東京都東村山市諏訪町1-23-5



[Today's recommendation]

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Excellent model 【こせがわ】

2017.02.11

 ここは農家のはなれタイプのお店で、敷地に入ってまず玉売りの販売所がある。以前はこのスタイルのみの営業だった。
もう10年以上も前の話だが、一度だけここで生麺を買ってゆでて食べたことある。あのころ、この店はまだ始めたばかりだったと記憶している。そして当時は武蔵野うどんブームの走りだったような気がする。

サイドメニューもいい感じの充実ぶりだ。ゆでまんぢゅうやカレーパンはとてもひかれるものがある。


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店内飲食のお店は販売所の右に隣接する。中でつながっているようだ。
店内は満席で、3人掛けのカウンターに無理やり4人座らせてもらっていたら、テーブル席の若い男女が「変わりましょうか?」と声をかけてくれた。こっちはなんとかなりそうだったから丁重にお断りしたが、こういうのはうれしい。とっくに食い終わってるのにいつまでもグダグダしてるガラの悪い連中とは大違いだ。


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私は大もりうどん730円、ほかの3人はざるうどん580円、各肉汁(60円増)でお願いする。
しばらくしてテーブルが空いたので移らせてもらったが、そのあとも続々とお客さんが入ってくる。すっかり繁盛店となっているようだ。

うどんは灰色がかった太ねじれ麺。肉汁の具は豚バラ肉のみ。それに糧のホウレンソウと薬味のネギ。
以前、家で食べたときの記憶はほとんどないけど、少なくとも悪いイメージは刻まれていない。今回初めてお店で食べて、これはうまい! と思いましたね。
地粉が香る適度なコシの太麺、甘さ控えめのかつおだしの汁、肉片パラパラ。このバランスが絶妙。
ワタクシ的に新しいスタンダードとなりそうな予感がする。


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[DATA]
こせがわ
東京都東村山市 諏訪町1-23-5


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