春の息吹をいただく 【中国料理 五十番】
2020.03.13
“春の楽しみ”というテーマのアンケート調査データをメタ解析(笑)してみたところ、「お花見」が圧倒的人気で「(国内・海外)旅行」が続く。
ほかの上位項目を列挙すると、「映画」「出会い」「美術館・博物館」「入学式・卒業式」「遊園地」「歓送迎会・お祝い会」……。
一方、新型コロナウイルス対策の専門家会議は、感染リスクを避けるために、①換気の悪い密閉空間、②多くの人の密集、③近距離での会話や発声――の3つの条件が同時に重なるような場所や場面を避ける行動をとるよう呼び掛けている。
“春の楽しみ”はおおむね感染リスク条件の2つ以上を満たしており、この春、国民は楽しみをすべて奪われ… ということが言いたいのかというとそうでもなく。上記ピックアップにはあえて“テンプレ”というバイアスをかけてあり…。

ほかの上位回答項目に、たとえば「春の味覚」がある。
こんなときだからこそ、リスクを回避しつつ、この時期ならではの食材を味わってみては?

立川WINS通りの中国料理店「五十番」の名物料理が“うどラーメン”。

ウドは山菜として知られるが、栽培の歴史も古い数少ない日本原産の野菜である。春の季語にもなっている、まさにこの時期に旬を迎える食材。
なぜ立川でウドか?
実はウドは多摩地域の特産品(東京うど)で、東京都の出荷量は全国第9位、立川市は都内生産量の1/3のトップシェアを誇る。

「五十番」は1963年創業の立川を代表する中華料理店。(たぶん)老舗の責務として地元特産品のPRに一役買おうとメニュー化されたのが、うどラーメンというわけである。
――という、やたら長い前フリになってしまって、もうこれでいいか…(笑)。

うどラーメンは、いわゆる広東麺タイプの五目うま煮そば。
スープは甘辛しょうゆ味。細麺と太麺があり、太麺をチョイス。

ハクサイ、チンゲンサイ、キヌサヤ、ニンジン、タケノコ、キクラゲ、豚肉、ハム、エビ、イカ、薬味ネギ… と、五目うま煮かくあるべきという具材が網羅されており、たとえばエビもイカもごろごろ… というようにそれぞれの量も潤沢。
そこにたっぷりのウドが加わる。

食べ疲れするほどの量の具材の中にあってウドの存在感は際立っており、シャキシャキの歯応えと鮮烈な香りがたまらない。
根元の太いところのスライスから芽先まで、ウドの部位の違いも楽しめる。

一見、高級中華料理店のようだが、これにデザートまで付いて850円という驚異のコスパ。接客も丁寧かつ素晴らしく庶民的。でありながら、やはり味はワンランク上の本格派で、以前食べた鶏の唐揚げはうなるほどおいしかった。
まさに多摩地区を代表する名店である。

春の息吹(=生命力)に満ちる食材には、疫病から身を守る免疫力を高める効果が備わっているように思われるのだが… という結論。

[DATA]
中国料理 五十番
東京都立川市錦町1-4-5
https://www.annex-tachikawa.com/units/tachikawa/gojyuban/
https://www.facebook.com/gojyuban/
https://twitter.com/news_number50
[Today's recommendation]



https://youtu.be/NOTjyCM3Ou4


東京うど(立川市上砂町)
“春の楽しみ”というテーマのアンケート調査データをメタ解析(笑)してみたところ、「お花見」が圧倒的人気で「(国内・海外)旅行」が続く。
ほかの上位項目を列挙すると、「映画」「出会い」「美術館・博物館」「入学式・卒業式」「遊園地」「歓送迎会・お祝い会」……。
一方、新型コロナウイルス対策の専門家会議は、感染リスクを避けるために、①換気の悪い密閉空間、②多くの人の密集、③近距離での会話や発声――の3つの条件が同時に重なるような場所や場面を避ける行動をとるよう呼び掛けている。
“春の楽しみ”はおおむね感染リスク条件の2つ以上を満たしており、この春、国民は楽しみをすべて奪われ… ということが言いたいのかというとそうでもなく。上記ピックアップにはあえて“テンプレ”というバイアスをかけてあり…。

ほかの上位回答項目に、たとえば「春の味覚」がある。
こんなときだからこそ、リスクを回避しつつ、この時期ならではの食材を味わってみては?

立川WINS通りの中国料理店「五十番」の名物料理が“うどラーメン”。

ウドは山菜として知られるが、栽培の歴史も古い数少ない日本原産の野菜である。春の季語にもなっている、まさにこの時期に旬を迎える食材。
なぜ立川でウドか?
実はウドは多摩地域の特産品(東京うど)で、東京都の出荷量は全国第9位、立川市は都内生産量の1/3のトップシェアを誇る。

「五十番」は1963年創業の立川を代表する中華料理店。(たぶん)老舗の責務として地元特産品のPRに一役買おうとメニュー化されたのが、うどラーメンというわけである。
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――という、やたら長い前フリになってしまって、もうこれでいいか…(笑)。

うどラーメンは、いわゆる広東麺タイプの五目うま煮そば。
スープは甘辛しょうゆ味。細麺と太麺があり、太麺をチョイス。

ハクサイ、チンゲンサイ、キヌサヤ、ニンジン、タケノコ、キクラゲ、豚肉、ハム、エビ、イカ、薬味ネギ… と、五目うま煮かくあるべきという具材が網羅されており、たとえばエビもイカもごろごろ… というようにそれぞれの量も潤沢。
そこにたっぷりのウドが加わる。

食べ疲れするほどの量の具材の中にあってウドの存在感は際立っており、シャキシャキの歯応えと鮮烈な香りがたまらない。
根元の太いところのスライスから芽先まで、ウドの部位の違いも楽しめる。

一見、高級中華料理店のようだが、これにデザートまで付いて850円という驚異のコスパ。接客も丁寧かつ素晴らしく庶民的。でありながら、やはり味はワンランク上の本格派で、以前食べた鶏の唐揚げはうなるほどおいしかった。
まさに多摩地区を代表する名店である。

春の息吹(=生命力)に満ちる食材には、疫病から身を守る免疫力を高める効果が備わっているように思われるのだが… という結論。

[DATA]
中国料理 五十番
東京都立川市錦町1-4-5
https://www.annex-tachikawa.com/units/tachikawa/gojyuban/


[Today's recommendation]



https://youtu.be/NOTjyCM3Ou4


東京うど(立川市上砂町)