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ハレの日のごちそう感 【うどん弥 根古坂】

2019.11.27

 小平市の「うどん弥 根古坂」は、武蔵野うどんのお店としてたいへん好印象を抱いているにもかかわらず、このブログを始めて3年近く、一度も行っていない。そう気安いお店というわけでもないからだ。


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場所は青梅街道・小川町交差点の南120m。いわゆる自宅開放型のお店である。
自宅といってもリビングやキッチンに通されるわけではなくちゃんと専用のうどん部屋が造り付けてあるが、スペースが小さく、店主との距離感が近い。
その距離感が、気安くない。


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断っておくが、こちらのご主人はたいへん好人物であり、おそらく名士でありながら人を和ませる雰囲気を持ち、話術にも長けている。
ただ、そういうのに遠慮を感じてしまうという、ひとえに当方の問題であり、いい悪いではなく単純に得手不得手の話だ。


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大きいお屋敷の門戸をくぐる。“うどん屋”ではなく“うどん弥”としているのは、ご主人のお名前の文字をとっていることが、表札を見てわかる。
“根古坂(ねっこざか)”とはこのあたりの古い地名で、近くの児童公園に名前が残っている。
自宅玄関ではなく、左奥の暖簾のかかったところがお店入り口。


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2時半近くになってしまい、たしかここは昼の遅い時間までやっていたはず… と来てみたわけだが、営業時間11:30~14:30と書いてあり、ぎりぎりセーフ。
驚くことに、その時間で先客が2人。ご主人を含め3人それぞれ緩い地元付き合いというような関係性の感じられる会話が交わされている。


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カウンター5席と、学校机のような席が2つ。
うどんの量、温・冷、肉のありなし、ゆで時間などていねいな説明を受け、糧(かて)うどん(つゆ温・麺冷)600円と、ちくわの天ぷら100円を注文。


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先客の1人はまもなく食べ終えて出ていったが、もう1人のうどんがぜんぜん減らないと思って見てみると、熱燗ひっかけてる。うどんをアテに(笑)。

そこへ閉店ギリギリで年配女性2人組が来店。
おばちゃんだけに、ごく自然に店主との会話が始まる。


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「糧うどんっていうんですか?」とおばさまA。
「キャベツとニンジンが糧です」とご主人。「ゆでた野菜のことをいうんです」
「でも酒のつまみのこと、アテっていうわよね」とおばさまB。
「いやいや、これはカテです、カテ σ(^_^;)」と、隣のおっさん。

笑わせていただきました ヾ(^o^;)


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注文から配膳まで約17分を要した。
うどんは非常にコシが強く、地粉のよい香りがする。いわゆる“耳”がのっているのもうれしい。つゆは甘すぎず、ドンピシャの好みの味だ。


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糧はさっと火を通した程度でシャキシャキの食感が残る。薬味はネギとおろしショウガ。小口ネギというのは武蔵野系では珍しい。
糧のほかに小鉢が2つも付く。懐かしい感じの菜っ葉のおひたしとコンニャクとレンコンの煮物。


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武蔵野うどん(糧うどん)はハレの日のたべものとよくいわれるが、そんなごちそう感いっぱいな一膳。


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前に入ったときに伺った話では、ご主人は栄養専門学校で先生をされていた方で、地元の食文化を残したくてうどん屋を始めたとのこと。
あと、“東村山しあわせ大使”の女優・竹下景子さんとは多摩みどり幼稚園の同年とか。みどり幼稚園はもともと小川にあり、ブリヂストンの工場建設に伴って野口橋近くの現在地に移転したそうだ。

そんないろんなお話を伺いながらおいしいうどんをいただいて、ほっこりとなるお店である。


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都市計画道路3・2・8号線建設予定地の根古坂児童公園。「うどん弥 根古坂」は左前方に位置する


[DATA]
うどん弥 根古坂(ねっこざか)
東京都小平市小川町1-1104-1



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