こけしの街のOld fashionedカフェカレー 【まつばや】
2019.11.03
西荻窪の街を歩いていて、ふと気がついたのだが、“こけし”をよく目にする。
こけしの意匠だったり人形玩具そのものだったり、ひらがな3文字だったり。
神田にはこけしに特化した古本屋もあるくらいで、コレクターズアイテムとして根強い人気を持ち、そんな物品を見かける頻度が高いのも骨董の街・西荻ならでは、特に不思議なことではないかもしれない。
ちなみに現在は第三次こけしブームで、女性をターゲットにカワイイこけし関連商品がたくさん販売され、“こけ女”急増中らしい。

一方、西荻でこけしといえばピンとくる人も多いと思うが、洋菓子&フレンチの老舗「こけし屋」の存在。
この街中こけしともいえる現象は「こけし屋」を中心とする仕掛けか何かかと思い、ちょっと調べてみた。
「西荻まち歩きマップ」の作製など西荻に関する情報発信をする「西荻案内所」のサイトに次のような記述がある。
――「なんで最近の西荻はこけしなのか」という質問を何人の方からかいただき、「そりゃあこけし屋もあるしね〜」などと雑な返事をしてしまっていたのですが、これは単純に、第3次こけしブームを支える人と西荻好きな人が重なっているからでしょう。
つまり街の個性でもあり、「こけし屋」の存在も大きいと。違う…?

そんなこんなで西荻チャサンポー。
「昼ごはんは『こけし屋』かなぁ」とか言いながら西荻南中央通りを北上中、Old fashionedな喫茶店を発見。

心をわしづかみにするような外観で、これを横目に素通りできようか。
近寄ってみると“ランチサービス カレーとコーヒー850円”のプレート (ーー;).。oO
こけしに後ろ髪を引かれつつ、入店。
「いらっしゃいまし!」と、年配のおかあさんのお出迎え。

座り心地のよいレザークッションのいすに座って店内を見回すと、一隅にアンティーク調の壁掛け飾り棚があり…。
なんと、ここにもこけし ヾ( ̄0 ̄;ノ オォ…!?
こうなると、もはやブームとか仕掛けとか、関係ないね。

「まつばや」はカウンター6席、テーブル2卓のこぢんまりしたお店。
調度品は相当年季が入っているが、カウンター天板もテーブルも、ブラウンのカウンターチェアもぴかぴかに手入れされている。
注文はランチ×2。

カレーはよく煮込まれて野菜がすっかり溶け込んだもの。業務用をベースに独自にスパイスを配合した感じのソースで、家庭的ながら中央線昭和カフェカレーのおしゃれ感も思い出されるような味わい。

具は豚のバラ肉のスライスが4枚ほど。ゆでてあるものを注文ごとに小鍋でカレーと合わせているようで、厚すぎず薄すぎず、軟らかさもちょうどよく、脂身はカレーとの相性バツグン。

食べ終わるころあいを見てコーヒーを出してくれる。
苦味・酸味のやや強いどっしりしたコーヒー。
行くたびに発見のある西荻窪。
あこがれの「こけし屋」への道は近くないかもしれないぞ。

[DATA]
まつばや
東京都杉並区西荻南2-7-12
[Today's recommendation]



https://youtu.be/1HnvPZQwrXc
西荻窪の街を歩いていて、ふと気がついたのだが、“こけし”をよく目にする。
こけしの意匠だったり人形玩具そのものだったり、ひらがな3文字だったり。
神田にはこけしに特化した古本屋もあるくらいで、コレクターズアイテムとして根強い人気を持ち、そんな物品を見かける頻度が高いのも骨董の街・西荻ならでは、特に不思議なことではないかもしれない。
ちなみに現在は第三次こけしブームで、女性をターゲットにカワイイこけし関連商品がたくさん販売され、“こけ女”急増中らしい。

一方、西荻でこけしといえばピンとくる人も多いと思うが、洋菓子&フレンチの老舗「こけし屋」の存在。
この街中こけしともいえる現象は「こけし屋」を中心とする仕掛けか何かかと思い、ちょっと調べてみた。
「西荻まち歩きマップ」の作製など西荻に関する情報発信をする「西荻案内所」のサイトに次のような記述がある。
――「なんで最近の西荻はこけしなのか」という質問を何人の方からかいただき、「そりゃあこけし屋もあるしね〜」などと雑な返事をしてしまっていたのですが、これは単純に、第3次こけしブームを支える人と西荻好きな人が重なっているからでしょう。
つまり街の個性でもあり、「こけし屋」の存在も大きいと。違う…?

そんなこんなで西荻チャサンポー。
「昼ごはんは『こけし屋』かなぁ」とか言いながら西荻南中央通りを北上中、Old fashionedな喫茶店を発見。

心をわしづかみにするような外観で、これを横目に素通りできようか。
近寄ってみると“ランチサービス カレーとコーヒー850円”のプレート (ーー;).。oO
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こけしに後ろ髪を引かれつつ、入店。
「いらっしゃいまし!」と、年配のおかあさんのお出迎え。

座り心地のよいレザークッションのいすに座って店内を見回すと、一隅にアンティーク調の壁掛け飾り棚があり…。
なんと、ここにもこけし ヾ( ̄0 ̄;ノ オォ…!?
こうなると、もはやブームとか仕掛けとか、関係ないね。

「まつばや」はカウンター6席、テーブル2卓のこぢんまりしたお店。
調度品は相当年季が入っているが、カウンター天板もテーブルも、ブラウンのカウンターチェアもぴかぴかに手入れされている。
注文はランチ×2。

カレーはよく煮込まれて野菜がすっかり溶け込んだもの。業務用をベースに独自にスパイスを配合した感じのソースで、家庭的ながら中央線昭和カフェカレーのおしゃれ感も思い出されるような味わい。

具は豚のバラ肉のスライスが4枚ほど。ゆでてあるものを注文ごとに小鍋でカレーと合わせているようで、厚すぎず薄すぎず、軟らかさもちょうどよく、脂身はカレーとの相性バツグン。

食べ終わるころあいを見てコーヒーを出してくれる。
苦味・酸味のやや強いどっしりしたコーヒー。
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行くたびに発見のある西荻窪。
あこがれの「こけし屋」への道は近くないかもしれないぞ。

[DATA]
まつばや
東京都杉並区西荻南2-7-12
[Today's recommendation]



https://youtu.be/1HnvPZQwrXc