きまぐれ松島観光 ――後編 【洗心庵】
2019.09.21
(前記事のつづき)
松島観光編は3回に分けてあって、まるで立派な観光でもしたみたいだが、実のところ半径200mほどのエリアを行ったり来たりしたにすぎない。
その中心に位置するのが食事処「洗心庵」。

五大堂を除き半径200mほどに集中している今回の訪問先。前々記事の「御水主町民家」は「三聖堂」内にある © OpenStreetMap contributors
お店のHPに“瑞巌寺・円通院隣接のお食事とおみやげ処”とあるように、瑞巌寺の拝観受付から60m、円通院山門のすぐ隣という位置関係になる。

記事では時間が前後するが、瑞巌寺参道から円通院に向かう途中で昼ごはんに「洗心庵」に立ち寄ったと。

立地やキャッチコピーから想像がつくように、お店のタイプとしては観光地や門前町によくある食堂併設型土産物屋。

表のスタンド看板や食品サンプルを見ると、かきや穴子という松島らしいメニューをはじめ、牛たん、ずんだ… と、ご当地カラーが前面に打ち出され、土産部門より食事・喫茶部門に力点が置かれている印象。
さっき通った国道沿いにずらっと並ぶ同様のお店に比べて価格もリーズナブルに感じられ、入店を決めた次第である。


店舗正面左が売店で右が食事処入り口と分かれている。
食事処は、通路を挟んで左手にたたきのテーブル席スペース、右手がオープンな和風お休み処風。通路の奥はテーブル数卓と広い座敷スペースとなっている。
奥の座敷席に着く。


注文は、人気No.1の穴子天丼1300円とNo.2のかき丼1100円にすんなり決定。


隅の席で若い僧侶がスイーツっぽいものを召し上がっていて、女性店員と同僚どうしのようなくだけた調子で言葉を交わしているあたりに、お店の由緒のようなものを見て取れる気がするのだが…。


まずかき丼、5分ほどと早い提供である。
かきフライとタマネギの卵とじ、すなわちカツ丼のかきバージョン。
でっかいかきフライが4つ。全国屈指の産地だけに、かきのクォリティは間違いなし。



穴子丼はフタからはみ出す迫力の荷姿。



サイズはでかいが、ふわっと軟らかく揚がっていて、大味な感じはなくおいしい穴子天。
ほかにナス、カボチャ、大葉。

知っているつもりで、実は松島をよく知らなかったということが判明した今回の旅。
名前だけでも前々から知っていたのは「紅蓮屋 心月庵」の“こうれん”くらいだが、それにまつわる印象深いエピソードを、あとで見つけた。

――比翼塚:小太郎が15歳の春、父が西国観音参り旅の途中で象潟の商人と親しくなり、小太郎と商人の娘の結婚を約束したのです。ところが、帰国した父は小太郎が病死したことを知ります。象潟ではこのことを知らず娘を嫁がせてきました。掃部は娘に象潟に帰るよう勧めましたが、娘は嫁として松島に残り、 掃部夫妻につくし、義父母亡き後は髪をおろして紅蓮尼となりました。(松島観光協会HPより、冒頭の地図&前報参照)

[DATA]
洗心庵
宮城県宮城郡松島町松島字町内67
http://www.sensinan.co.jp/
[Today's recommendation]

※旅の間ネコ不在のため猫写真はお休みします

https://youtu.be/2Ios-NT0fNI
“心洗われる”歌声
(前記事のつづき)
松島観光編は3回に分けてあって、まるで立派な観光でもしたみたいだが、実のところ半径200mほどのエリアを行ったり来たりしたにすぎない。
その中心に位置するのが食事処「洗心庵」。

五大堂を除き半径200mほどに集中している今回の訪問先。前々記事の「御水主町民家」は「三聖堂」内にある © OpenStreetMap contributors
お店のHPに“瑞巌寺・円通院隣接のお食事とおみやげ処”とあるように、瑞巌寺の拝観受付から60m、円通院山門のすぐ隣という位置関係になる。

記事では時間が前後するが、瑞巌寺参道から円通院に向かう途中で昼ごはんに「洗心庵」に立ち寄ったと。

立地やキャッチコピーから想像がつくように、お店のタイプとしては観光地や門前町によくある食堂併設型土産物屋。

表のスタンド看板や食品サンプルを見ると、かきや穴子という松島らしいメニューをはじめ、牛たん、ずんだ… と、ご当地カラーが前面に打ち出され、土産部門より食事・喫茶部門に力点が置かれている印象。
さっき通った国道沿いにずらっと並ぶ同様のお店に比べて価格もリーズナブルに感じられ、入店を決めた次第である。


店舗正面左が売店で右が食事処入り口と分かれている。
食事処は、通路を挟んで左手にたたきのテーブル席スペース、右手がオープンな和風お休み処風。通路の奥はテーブル数卓と広い座敷スペースとなっている。
奥の座敷席に着く。


注文は、人気No.1の穴子天丼1300円とNo.2のかき丼1100円にすんなり決定。


隅の席で若い僧侶がスイーツっぽいものを召し上がっていて、女性店員と同僚どうしのようなくだけた調子で言葉を交わしているあたりに、お店の由緒のようなものを見て取れる気がするのだが…。


まずかき丼、5分ほどと早い提供である。
かきフライとタマネギの卵とじ、すなわちカツ丼のかきバージョン。
でっかいかきフライが4つ。全国屈指の産地だけに、かきのクォリティは間違いなし。



穴子丼はフタからはみ出す迫力の荷姿。



サイズはでかいが、ふわっと軟らかく揚がっていて、大味な感じはなくおいしい穴子天。
ほかにナス、カボチャ、大葉。

知っているつもりで、実は松島をよく知らなかったということが判明した今回の旅。
名前だけでも前々から知っていたのは「紅蓮屋 心月庵」の“こうれん”くらいだが、それにまつわる印象深いエピソードを、あとで見つけた。

――比翼塚:小太郎が15歳の春、父が西国観音参り旅の途中で象潟の商人と親しくなり、小太郎と商人の娘の結婚を約束したのです。ところが、帰国した父は小太郎が病死したことを知ります。象潟ではこのことを知らず娘を嫁がせてきました。掃部は娘に象潟に帰るよう勧めましたが、娘は嫁として松島に残り、 掃部夫妻につくし、義父母亡き後は髪をおろして紅蓮尼となりました。(松島観光協会HPより、冒頭の地図&前報参照)

[DATA]
洗心庵
宮城県宮城郡松島町松島字町内67
http://www.sensinan.co.jp/
[Today's recommendation]

※旅の間ネコ不在のため猫写真はお休みします

https://youtu.be/2Ios-NT0fNI
“心洗われる”歌声