RWC直前! ラグビータウンの洋食店ともう一つの国際大会 【アオヤギ】
2019.09.08
ラグビーワールドカップ2019日本大会(RWC 2019)がまもなく開幕する。
が、個人的にはいまひとつ盛り上がりに欠けるというかピンとこないので、盛り上がっていそうな現場に行ってみることにした。
関東で“ラグビータウン”といえば熊谷だが、もっと間近なところで、いつも使う路線にもラグビーの街がある。西武新宿線の上井草駅である。

上井草の商店街の街路灯には“WASEDA RUGBY”のフラッグが掛かっている。近くに早大ラグビー部のグラウンドがあり、商店会を上げてプッシュしているということ。

いまは“Rugby World Cup 2019, Japan”のフラッグが掛かる上井草商店街
電車からも見える上井草と上石神井の間のゴルフ練習場のようなネットの張られた施設がそれで、去年初めてそのことを知りちょっと驚いた。早稲田ラグビーといえば東伏見グラウンドとずっと思い込んでいたからだ。
そして僕は東伏見のグラウンドでも、たぶんその上井草のグラウンドでも、ラグビーをやったことがある。

“早稲田ラグビー_飲食店”で検索。
上井草駅前の洋食店「アオヤギ」にやってまいりました。

接近中の台風15号の影響で湿度100%状態。僕のメガネもサンプルケースもたちまち曇る
昔の洋食レストランのような店構えで、入ってみると奥行きがあって外観以上に広く感じられる。
個人経営型ファミレスといったところ。

あらかじめ調べてあって安くないことは知っているので、メニューを見てもビビることはない。

驚くのはいまの体育会系大学生の財力だ。
この“ラグビー部御用達”レストランの価格設定は、僕の価値観とは倍ほどの隔たりがある。

ライスプレートセットの“生姜焼&カニコロッケ”(ドリンクはオレンジジュース)1200円と、カツカレー1280円をオーダー。

奥の一角は貸し切り用? に仕切りドアが付いていて、大型モニター完備。まさにワールドカップのテレビ観戦にもってこいである。
触れ込みと違って学生の姿はなく年配客が多いので(日曜だから?)、サッカー系のスポーツバーは苦手というアナタ、案外穴場かもよ。

ライスプレートセットのプレートが、巨大 (・ω・ノ)ノ …!
デカすぎて縮尺がおかしくなるが、これでご飯はけっこう多い。ラグビー部の学生からも文句はこないだろう… というくらいに多い。

しょうが焼きやみそ汁の味付けは濃いめかつシンプル。やはりご飯をたくさん食べる人向けに作ってある感じがする。僕はこういう味付けが大好き。

カツカレーはさらにボリューミーだ。
カツが厚く重い。某チェーンの5倍くらい重い… ように感じる (・・;)
カレーは具がたっぷりで、洋食屋としては気取りのない素朴さが好ましい。

値段は高いが、どちらの皿も満足度的に、わりと見合っていると思う。

レジの横にラグビーボールが2つ飾ってある。
支払いのときガラスケースに入ったほうの写真を撮らせてもらっていると、
「あれから17年になるんですね…」とお店のおばさま。「こけら落としの試合球です」
――2002年9月15日、イギリスの名門オックスフォード大学を迎えて、早稲田大学上井草グラウンドのオープニングゲームが開催された。(お店のプレートより。ちょっと不鮮明ですが、続きは写真↓↓をご覧ください)

逆に言うと、まだ17年。
「もともと早稲田じゃなく、民間か何かのグラウンドでしたよね?」と聞いてみる。
「はい。金融機関でした」と、おばさまの答えは明快。
僕の疑問は一挙に解消した。
僕はちょこっとラグビー経験がある。ちょこっとというくらいだからそれは挫折経験にほかならず、引きずるものがあって、大学1年のときラグビーサークルに体験入部したことがあった。おぼろげな記憶だが、それがどう考えてもこの上井草のグラウンドで、大学の施設ではないと聞かされたことを覚えていたわけである。

もう一つのボールには“Tokyo - 東京 - 2019”と印字してある。ワールドカップの公式球かと思ったが、そうじゃない。
「ワールドカップに合わせて世界の大学がやって来るんです」とおばさま。
World University Rugby Invitation Tournament 2019は、ラグビーを通じて未来のグローバル・リーダーを育成するとともに、各国学生間の交流によってスポーツ教育の本質的な価値を世界に発信することを目的に開催される学生版ラグビー国際大会。2015年、ラグビーワールドカップ・イングランド大会に合わせて初開催されたのに続き、2回目の開催となる。
日程は9月16~23日、会場は早大上井草グラウンドほか(観戦無料)。

ワールドカップ見に行く人、チケットとれなかった人、高くて買えなかった人(←わし)、どなたであれ、ラグビー精神の本質的価値に接する格好の機会である。ぜひ行ってみては。

早稲田大学上井草グラウンド
ラグビータウンの発信源は、ワールドカップ直前盛り上げ情報満載だった。おかげで思いのほか記事が長くなり、東伏見グラウンド時代に触れる余裕がなくなった。
ワールドカップ招致の重責をも担った日本ラグビー界のレジェンドにまつわる個人的エピソードも、なんとか書き留めておきたいのだが…。
(つづく?)

[DATA]
アオヤギ(AOYAGI)
東京都杉並区上井草2-35-7
http://www.kami-igusa.com/shop/aoyagi
[Today's recommendation]


◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3 ◆

https://youtu.be/Pnz8gkSAMi8
https://youtu.be/A1zyvlkhROU
ラグビーワールドカップ2019日本大会(RWC 2019)がまもなく開幕する。
が、個人的にはいまひとつ盛り上がりに欠けるというかピンとこないので、盛り上がっていそうな現場に行ってみることにした。
関東で“ラグビータウン”といえば熊谷だが、もっと間近なところで、いつも使う路線にもラグビーの街がある。西武新宿線の上井草駅である。

上井草の商店街の街路灯には“WASEDA RUGBY”のフラッグが掛かっている。近くに早大ラグビー部のグラウンドがあり、商店会を上げてプッシュしているということ。

いまは“Rugby World Cup 2019, Japan”のフラッグが掛かる上井草商店街
電車からも見える上井草と上石神井の間のゴルフ練習場のようなネットの張られた施設がそれで、去年初めてそのことを知りちょっと驚いた。早稲田ラグビーといえば東伏見グラウンドとずっと思い込んでいたからだ。
そして僕は東伏見のグラウンドでも、たぶんその上井草のグラウンドでも、ラグビーをやったことがある。

“早稲田ラグビー_飲食店”で検索。
上井草駅前の洋食店「アオヤギ」にやってまいりました。
![]() | ![]() |

接近中の台風15号の影響で湿度100%状態。僕のメガネもサンプルケースもたちまち曇る
昔の洋食レストランのような店構えで、入ってみると奥行きがあって外観以上に広く感じられる。
個人経営型ファミレスといったところ。

あらかじめ調べてあって安くないことは知っているので、メニューを見てもビビることはない。

驚くのはいまの体育会系大学生の財力だ。
この“ラグビー部御用達”レストランの価格設定は、僕の価値観とは倍ほどの隔たりがある。

ライスプレートセットの“生姜焼&カニコロッケ”(ドリンクはオレンジジュース)1200円と、カツカレー1280円をオーダー。

奥の一角は貸し切り用? に仕切りドアが付いていて、大型モニター完備。まさにワールドカップのテレビ観戦にもってこいである。
触れ込みと違って学生の姿はなく年配客が多いので(日曜だから?)、サッカー系のスポーツバーは苦手というアナタ、案外穴場かもよ。

ライスプレートセットのプレートが、巨大 (・ω・ノ)ノ …!
デカすぎて縮尺がおかしくなるが、これでご飯はけっこう多い。ラグビー部の学生からも文句はこないだろう… というくらいに多い。

しょうが焼きやみそ汁の味付けは濃いめかつシンプル。やはりご飯をたくさん食べる人向けに作ってある感じがする。僕はこういう味付けが大好き。

カツカレーはさらにボリューミーだ。
カツが厚く重い。某チェーンの5倍くらい重い… ように感じる (・・;)
カレーは具がたっぷりで、洋食屋としては気取りのない素朴さが好ましい。

値段は高いが、どちらの皿も満足度的に、わりと見合っていると思う。

レジの横にラグビーボールが2つ飾ってある。
支払いのときガラスケースに入ったほうの写真を撮らせてもらっていると、
「あれから17年になるんですね…」とお店のおばさま。「こけら落としの試合球です」
――2002年9月15日、イギリスの名門オックスフォード大学を迎えて、早稲田大学上井草グラウンドのオープニングゲームが開催された。(お店のプレートより。ちょっと不鮮明ですが、続きは写真↓↓をご覧ください)

逆に言うと、まだ17年。
「もともと早稲田じゃなく、民間か何かのグラウンドでしたよね?」と聞いてみる。
「はい。金融機関でした」と、おばさまの答えは明快。
僕の疑問は一挙に解消した。
僕はちょこっとラグビー経験がある。ちょこっとというくらいだからそれは挫折経験にほかならず、引きずるものがあって、大学1年のときラグビーサークルに体験入部したことがあった。おぼろげな記憶だが、それがどう考えてもこの上井草のグラウンドで、大学の施設ではないと聞かされたことを覚えていたわけである。

もう一つのボールには“Tokyo - 東京 - 2019”と印字してある。ワールドカップの公式球かと思ったが、そうじゃない。
「ワールドカップに合わせて世界の大学がやって来るんです」とおばさま。
World University Rugby Invitation Tournament 2019は、ラグビーを通じて未来のグローバル・リーダーを育成するとともに、各国学生間の交流によってスポーツ教育の本質的な価値を世界に発信することを目的に開催される学生版ラグビー国際大会。2015年、ラグビーワールドカップ・イングランド大会に合わせて初開催されたのに続き、2回目の開催となる。
日程は9月16~23日、会場は早大上井草グラウンドほか(観戦無料)。

ワールドカップ見に行く人、チケットとれなかった人、高くて買えなかった人(←わし)、どなたであれ、ラグビー精神の本質的価値に接する格好の機会である。ぜひ行ってみては。

早稲田大学上井草グラウンド
ラグビータウンの発信源は、ワールドカップ直前盛り上げ情報満載だった。おかげで思いのほか記事が長くなり、東伏見グラウンド時代に触れる余裕がなくなった。
ワールドカップ招致の重責をも担った日本ラグビー界のレジェンドにまつわる個人的エピソードも、なんとか書き留めておきたいのだが…。
(つづく?)

[DATA]
アオヤギ(AOYAGI)
東京都杉並区上井草2-35-7
http://www.kami-igusa.com/shop/aoyagi
[Today's recommendation]


◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3 ◆

https://youtu.be/Pnz8gkSAMi8
https://youtu.be/A1zyvlkhROU