骨董的調度品に囲まれて春の味 【ふじのや】

2017.03.07

 多摩湖自転車道を八坂から小平方面へと走っていると、萩山駅のロータリーの向こうに「お食事処」ののぼり。こんなところに昼にやってる飲食店はなかったはず、と回り込んで確認しようと「ふじのや」の前を通る際、ボードに書かれた季節メニューが目に入った。謎の飲食店の話はまた別の機会に。

菜の花天そばがちょっと気になる。でも初めて入るそば屋ではせいろとかもりとかにしたいところなので、ならば菜の花天ザルもあるな、とよく見ると1300円って、なんでそんなに高いの? 結局、このメニューボードがなんかかわいかったので入ってみることにした。


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戸を開けると、小上がりの端に腰かけていた男性店員がパッと立ち上がった。テレビでも見ていた感じ。12時40分すぎで客はなし。そのことに驚きはないが、意外だったのは店員が若かったこと。ほかに厨房にもう1人、年配女性がちらちら見えるから、母子で切り盛りしているようだ。
ときにこの男性、愛想がない。まあ実際、無愛想な跡取り息子というのもときどきあるパターン。久米川のとんかつ屋とか、一橋学園の天ぷら屋とか。


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店内は相当年季が入っていて、調度品なんかは年代物じゃないだろうか。FAXまで骨董に見えてしまう(笑)。
壁に掛けられた漆塗りの立派なお品書きは文字がかすれてもはや機能していない。だからあちこちに品書きの張り紙がしてある。
興味深いことに、テレビではEテレが流れている。細野晴臣ナレーションの科学実験の番組。お母さんがみるとは思えないから息子さんの趣味なのだろう。


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菜の花天そば800円。菜の花の天ぷらの下には海苔の天ぷらが敷いてある。それにナルト。ちょっと寂しい…。

お勘定のとき、男性は何かギクシャクとおかしな対応をする。愛想がないんじゃなくシャイなだけなのだろうか。いたずらっぽい表情もちらほら浮かべる。Eテレの件といい、彼は話したら案外面白い人なのかもしれない。


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[DATA]
藤迺谷(ふじのや)
東京都東村山市萩山町2-1-14


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