再開発のツインタワーにも負けない… 【セリージュ】
2019.05.29
たとえば10年ちょっと前まで小金井市に住んでいて現在遠隔地在住という人が武蔵小金井の南口に降り立ったら、一歩も動けないんじゃないだろうか…。というくらいにこの街は大変貌を遂げた。
武蔵小金井駅南口第1地区第一種市街地再開発事業として、イトーヨーカドー、超高層マンション「プラウドタワー」、市民交流センターなどのビル群が2011年までに完工し、駅前広場も整備された。引き続き第2地区のツインタワービルの建設プロジェクトが現在進行中である(2020年5月竣工予定)。

武蔵小金井駅南口第2地区第一種市街地再開発事業(武蔵小金井シティクロス)
下層に4階構成の大型複合ショッピングセンターを併設する20階建てツインタワー建設現場の1ブロック西、わずか50mほどのところに、再開発の波を生き抜いたというか取り残されたというか、クラシカルな趣たっぷりな物件がある。

これを見た元小金井市民の浦島太郎は「やっぱりここは元のオラの村だった」と安堵するわけだが、非小金井市民としては「ここはどこ? いまはいつ?」と、逆ウラシマ効果を体験することになる。


「シャトー小金井」は1974年建造。
おもしろいことに建設中の「武蔵小金井シティクロス」とまったく同じといっていい構造で、地上10階建て、1~2階が店舗階と、きっちりハーフサイズなのである。

シャトー小金井の1階には以前古本屋があってときどきのぞいていたが、ユニークなランチを提供する昭和レトロな喫茶店があることに気づいたのは比較的最近のこと。

昨日、気になる喫茶店に入れた余勢を駆って、同じくらい難易度が高そうなこちらも一気にやっつけようと考えたわけである。
で、来てみると…

“今週の日替わりランチ 29(水)海老フライ”
昨日とかぶったー =( ̄▽ ̄;)⇒
まあこれもなにかの思し召し。

1階商店街はL字形通路の両側がテナントになっている。
「喫茶セリージュ」は西側から入って通路の中ほど。商店街入り口に看板類、のぼり、メニュー帳と一式出されていて目立つことは目立つが、普通に通る道ではないので、やはり地元民以外にはあまり知られていない存在だと思う。

ランチメニューのどこがユニークかというと、すべてに刺し身盛り合わせが付くところ。
メインがチーズハンバーグでもビーフシチューでも、副菜に刺し身。
本日の海老フライは一応魚介どうしなので、まだ違和感は小さいほうだ。

外観というかテナント自体の性質から昭和な喫茶店をイメージしていたが、入ってみると喫茶店というより飲み屋。カラオケスナックみたいな。
草野球でもやってそうな普通のおっちゃん的マスターと和装のママさんという、けっこう凸凹な組み合わせ。

ちょうど狭間だったようで、「ちょっとお待ちくださいね」とマスター。海老フライを揚げるのに、実際ちょっと待たされた。
で、出てきた日替わりランチ、すべてにおいて予想を超えるものがあった。

まず海老フライ。思ったより大きく数量も多い。
揚げたてプリプリ。付け合わせにたっぷり野菜とリンゴサラダ。

そして何よりも刺し身。
マグロ2色、カンパチ、サーモン、シメサバ、下に玉子(ギョク)が隠れている。
これは刺し身定食として出されて950円といわれても特に文句はない内容だと思う。

海老フライ定食刺し身付きなのか、刺し身定食海老フライ付きなのか。
この定食、「おかずのツインタワーや~!」
コーヒー付きだし、デコポン丸々1個って… (o ̄∇ ̄)o …!!
こういう場でちまちま皮むいてるのもあれだし、食べきる自信もないので、持ち帰りました(笑)。
このランチの存在意義は、今後ますます大きくなると思う。
再開発のショッピングセンターにこういうお店が入ることは、まずないだろうから。

[DATA]
セリージュ
東京都小金井市本町6-5-3 シャトー小金井
[Today's recommendation]


◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3 ◆

https://youtu.be/gDGfIUgKK_w
たとえば10年ちょっと前まで小金井市に住んでいて現在遠隔地在住という人が武蔵小金井の南口に降り立ったら、一歩も動けないんじゃないだろうか…。というくらいにこの街は大変貌を遂げた。
武蔵小金井駅南口第1地区第一種市街地再開発事業として、イトーヨーカドー、超高層マンション「プラウドタワー」、市民交流センターなどのビル群が2011年までに完工し、駅前広場も整備された。引き続き第2地区のツインタワービルの建設プロジェクトが現在進行中である(2020年5月竣工予定)。

武蔵小金井駅南口第2地区第一種市街地再開発事業(武蔵小金井シティクロス)
下層に4階構成の大型複合ショッピングセンターを併設する20階建てツインタワー建設現場の1ブロック西、わずか50mほどのところに、再開発の波を生き抜いたというか取り残されたというか、クラシカルな趣たっぷりな物件がある。

これを見た元小金井市民の浦島太郎は「やっぱりここは元のオラの村だった」と安堵するわけだが、非小金井市民としては「ここはどこ? いまはいつ?」と、逆ウラシマ効果を体験することになる。

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「シャトー小金井」は1974年建造。
おもしろいことに建設中の「武蔵小金井シティクロス」とまったく同じといっていい構造で、地上10階建て、1~2階が店舗階と、きっちりハーフサイズなのである。

シャトー小金井の1階には以前古本屋があってときどきのぞいていたが、ユニークなランチを提供する昭和レトロな喫茶店があることに気づいたのは比較的最近のこと。

昨日、気になる喫茶店に入れた余勢を駆って、同じくらい難易度が高そうなこちらも一気にやっつけようと考えたわけである。
で、来てみると…

“今週の日替わりランチ 29(水)海老フライ”
昨日とかぶったー =( ̄▽ ̄;)⇒
まあこれもなにかの思し召し。

1階商店街はL字形通路の両側がテナントになっている。
「喫茶セリージュ」は西側から入って通路の中ほど。商店街入り口に看板類、のぼり、メニュー帳と一式出されていて目立つことは目立つが、普通に通る道ではないので、やはり地元民以外にはあまり知られていない存在だと思う。

ランチメニューのどこがユニークかというと、すべてに刺し身盛り合わせが付くところ。
メインがチーズハンバーグでもビーフシチューでも、副菜に刺し身。
本日の海老フライは一応魚介どうしなので、まだ違和感は小さいほうだ。

外観というかテナント自体の性質から昭和な喫茶店をイメージしていたが、入ってみると喫茶店というより飲み屋。カラオケスナックみたいな。
草野球でもやってそうな普通のおっちゃん的マスターと和装のママさんという、けっこう凸凹な組み合わせ。

ちょうど狭間だったようで、「ちょっとお待ちくださいね」とマスター。海老フライを揚げるのに、実際ちょっと待たされた。
で、出てきた日替わりランチ、すべてにおいて予想を超えるものがあった。

まず海老フライ。思ったより大きく数量も多い。
揚げたてプリプリ。付け合わせにたっぷり野菜とリンゴサラダ。

そして何よりも刺し身。
マグロ2色、カンパチ、サーモン、シメサバ、下に玉子(ギョク)が隠れている。
これは刺し身定食として出されて950円といわれても特に文句はない内容だと思う。

海老フライ定食刺し身付きなのか、刺し身定食海老フライ付きなのか。
この定食、「おかずのツインタワーや~!」
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コーヒー付きだし、デコポン丸々1個って… (o ̄∇ ̄)o …!!
こういう場でちまちま皮むいてるのもあれだし、食べきる自信もないので、持ち帰りました(笑)。
このランチの存在意義は、今後ますます大きくなると思う。
再開発のショッピングセンターにこういうお店が入ることは、まずないだろうから。

[DATA]
セリージュ
東京都小金井市本町6-5-3 シャトー小金井
[Today's recommendation]


◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3 ◆

https://youtu.be/gDGfIUgKK_w