価格も素晴らしく昭和な街の中華屋さん 【双葉食堂】
2019.12.05
直近2本、1CL(ワンコインランチ)の記事が続いていることにお気づきの方もおられるかもしれないが、年末年始はなんだかんだ出費がかさむものの特別会計予算を組む余裕のない家計の人は一般会計でやりくりしなければならず、そろそろ節制モードに入っていると。
秋に1CLシリーズを集中掲載しているときに候補に考えていたが回りきれなかったお店や新たに見つけたお店なんかも早めにチェックしておきたいと思っているので、しばらくは1CL多めの展開になるかも。

JR路線は立川駅より西で青梅線と中央線に分岐し、その股の部分は線路に挟まれた三角地帯になっている。
都会の死角的なこのエリアにある中華料理店「双葉食堂」は、外観が昭和なら値段のほうもおそろしく昭和のままな、時をかける食堂である。

外壁に掛かっているメニュー看板に載っている代表料理10品目のうち6品がワンコイン(+税)… というのが5月に入ったときの価格帯であるが、はたして増税後、その状況に変化はあるのか?
えー、まったく変わってませんでした (^-^)ゝオーケ!

それどころか、内税価格が変わっていないので税率変更に伴い新たに1品(550円のオムライス)1CL圏内に500円+税までを1CLと定義)。

値段にかかわらずぜひ食べてみたいと思っていたのがタンメン。
まあ、値段も450円と、素晴らしく昭和路線なのである。
これを今回、1CLシリーズカタログにラインアップしたいと思う。

13時40分で、お客さんはなし。
お店の人もなし(笑)。

来客チャイムに奥から店員さんが出てくる。前回の3人体制のうち高齢のご夫婦ではなく若いほうの女の人だ。
そのまま調理・接客一切、1人で切り盛りされているので、あるいは世代交代したのかも。

6分後、タンメン来る。
なみなみのスープがうれしい (^。^) ゥィゥィ♪

具材はハクサイ、キャベツ、モヤシ、ニンジン、ニラ、豚肉。
麺は中太の縮れ麺。値段のわりにボリューム感がある。

で、これが昔懐かしのタンメンかというと、個人的にはちょっと違うかな。
僕はタンメンといえば透き通った清湯スープをイメージするが、これは白湯に近いとろっとした乳化感がある。だしに魚介系の風味が感じられるような気もする。
なので、エビの1匹ものせればチャンポンになるというようなタンメンだと思う。
そういう感想はきわめて個人的な体験に基づいているものなので、これが懐かしの味という人はもちろんたくさんいるはずだ。
要はおいしければいいのであって、こういうタンメンもありだと思う。
あと、タンメンにはゴマ油の風味が必須と考えるので、卓上のラー油を多めに垂らせば、もうバッチリ♪

おそろしく静かな店内。
自分の咀嚼する音が食堂いっぱいに響き渡っているような錯覚を起こす、地球の午後2時。

[DATA]
双葉食堂
東京都立川市曙町1-10-6
[Today's recommendation]



https://youtu.be/Hsg55q2F9MU
直近2本、1CL(ワンコインランチ)の記事が続いていることにお気づきの方もおられるかもしれないが、年末年始はなんだかんだ出費がかさむものの特別会計予算を組む余裕のない家計の人は一般会計でやりくりしなければならず、そろそろ節制モードに入っていると。
秋に1CLシリーズを集中掲載しているときに候補に考えていたが回りきれなかったお店や新たに見つけたお店なんかも早めにチェックしておきたいと思っているので、しばらくは1CL多めの展開になるかも。

JR路線は立川駅より西で青梅線と中央線に分岐し、その股の部分は線路に挟まれた三角地帯になっている。
都会の死角的なこのエリアにある中華料理店「双葉食堂」は、外観が昭和なら値段のほうもおそろしく昭和のままな、時をかける食堂である。

外壁に掛かっているメニュー看板に載っている代表料理10品目のうち6品がワンコイン(+税)… というのが5月に入ったときの価格帯であるが、はたして増税後、その状況に変化はあるのか?
えー、まったく変わってませんでした (^-^)ゝオーケ!

それどころか、内税価格が変わっていないので税率変更に伴い新たに1品(550円のオムライス)1CL圏内に500円+税までを1CLと定義)。

値段にかかわらずぜひ食べてみたいと思っていたのがタンメン。
まあ、値段も450円と、素晴らしく昭和路線なのである。
これを今回、1CLシリーズカタログにラインアップしたいと思う。

13時40分で、お客さんはなし。
お店の人もなし(笑)。

来客チャイムに奥から店員さんが出てくる。前回の3人体制のうち高齢のご夫婦ではなく若いほうの女の人だ。
そのまま調理・接客一切、1人で切り盛りされているので、あるいは世代交代したのかも。

6分後、タンメン来る。
なみなみのスープがうれしい (^。^) ゥィゥィ♪

具材はハクサイ、キャベツ、モヤシ、ニンジン、ニラ、豚肉。
麺は中太の縮れ麺。値段のわりにボリューム感がある。

で、これが昔懐かしのタンメンかというと、個人的にはちょっと違うかな。
僕はタンメンといえば透き通った清湯スープをイメージするが、これは白湯に近いとろっとした乳化感がある。だしに魚介系の風味が感じられるような気もする。
なので、エビの1匹ものせればチャンポンになるというようなタンメンだと思う。
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そういう感想はきわめて個人的な体験に基づいているものなので、これが懐かしの味という人はもちろんたくさんいるはずだ。
要はおいしければいいのであって、こういうタンメンもありだと思う。
あと、タンメンにはゴマ油の風味が必須と考えるので、卓上のラー油を多めに垂らせば、もうバッチリ♪

おそろしく静かな店内。
自分の咀嚼する音が食堂いっぱいに響き渡っているような錯覚を起こす、地球の午後2時。

[DATA]
双葉食堂
東京都立川市曙町1-10-6
[Today's recommendation]



https://youtu.be/Hsg55q2F9MU
曙町一丁目の夕日 【双葉食堂】
2019.05.19
立川駅北口ロータリーから昭和記念公園通り(立川タクロス沿いの道)を西に400mほど進んで左の路地をのぞき込むと、JR青梅線の踏切。

その結界を通り抜け70m先を右折、150m進んだ先に「双葉食堂」がある。

駅からわずか650mで体験できるタイムスリップ。

『三丁目の夕日』という言葉がぴったりくる。
あくまでも主観であり、その漫画も映画も知らないので、言葉のイメージだ。
自分の町から見ればここは西の果て、日沈む国。

JR中央線と青梅線、緑川通りに囲まれた三角地帯であり、その閉塞感がイマジネーションを刺激するわけだが、たとえば向かいのうなぎ店「しら澤」はかなりの有名店で、なぜこんなところに…? と、この土地のバックグラウンドを想像したりするのである。


店内は奥行きがなく横に広い。テーブル20席とカウンター5席。
高齢のたぶんご夫婦とその下の世代の女性の3人体制。

麺類とチャーハンと餃子の基本3種でいきたいが、麺はラーメンにするかタンメンにするかで議論があり、ラーメン系のワンタンメンになった。

強い南風が表の暖簾をはためかせる音を除き、驚くほど静か。
この空間は外の世界とは時の刻み方が違うようだ。
静寂を破って中華鍋をあおる音。
記憶中枢がうずくような感覚。
壁のコーナーのテレビが付いていないのは幸い。

まず餃子がユニークな配膳スタイルで出される。

この荷姿でやって来た
1皿7個というのも珍しいかも。鍋の鉄気が移ったようなくすんだ皮色に安心感がある。
皮は薄すぎず餡はジューシーでとてもおいしい餃子だ。

チャーハンはかなりていねいに炒めている気配があり、予想どおりというか米がやや糊化しちゃっているが、しっかりした塩加減で味は悪くない。オイリーなところも僕の好み。

一転、ワンタンメンはあっさり味。いまのラーメンはみな濃すぎ、と言っている僕があっさりというくらいあっさり薄味。香味野菜の風味がやや強い。


麺は中くらいの太さの縮れ麺だが、ねじりコイルのような異様な縮れ方をしている部分があったりと、いろいろおもしろい。チャーシューの懐かし味が全体をまとめてくれる感じかな…。

店を出て、踏切を渡れば、多摩随一の商都・立川の喧騒が聞こえてくる。

[DATA]
双葉食堂
東京都立川市曙町1-10-6
[Today's recommendation]


◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3 ◆

https://youtu.be/HtP137xWIoI
立川駅北口ロータリーから昭和記念公園通り(立川タクロス沿いの道)を西に400mほど進んで左の路地をのぞき込むと、JR青梅線の踏切。

その結界を通り抜け70m先を右折、150m進んだ先に「双葉食堂」がある。

駅からわずか650mで体験できるタイムスリップ。

『三丁目の夕日』という言葉がぴったりくる。
あくまでも主観であり、その漫画も映画も知らないので、言葉のイメージだ。
自分の町から見ればここは西の果て、日沈む国。

JR中央線と青梅線、緑川通りに囲まれた三角地帯であり、その閉塞感がイマジネーションを刺激するわけだが、たとえば向かいのうなぎ店「しら澤」はかなりの有名店で、なぜこんなところに…? と、この土地のバックグラウンドを想像したりするのである。



店内は奥行きがなく横に広い。テーブル20席とカウンター5席。
高齢のたぶんご夫婦とその下の世代の女性の3人体制。

麺類とチャーハンと餃子の基本3種でいきたいが、麺はラーメンにするかタンメンにするかで議論があり、ラーメン系のワンタンメンになった。

強い南風が表の暖簾をはためかせる音を除き、驚くほど静か。
この空間は外の世界とは時の刻み方が違うようだ。
静寂を破って中華鍋をあおる音。
記憶中枢がうずくような感覚。
壁のコーナーのテレビが付いていないのは幸い。

まず餃子がユニークな配膳スタイルで出される。

この荷姿でやって来た
1皿7個というのも珍しいかも。鍋の鉄気が移ったようなくすんだ皮色に安心感がある。
皮は薄すぎず餡はジューシーでとてもおいしい餃子だ。

チャーハンはかなりていねいに炒めている気配があり、予想どおりというか米がやや糊化しちゃっているが、しっかりした塩加減で味は悪くない。オイリーなところも僕の好み。

一転、ワンタンメンはあっさり味。いまのラーメンはみな濃すぎ、と言っている僕があっさりというくらいあっさり薄味。香味野菜の風味がやや強い。



麺は中くらいの太さの縮れ麺だが、ねじりコイルのような異様な縮れ方をしている部分があったりと、いろいろおもしろい。チャーシューの懐かし味が全体をまとめてくれる感じかな…。

店を出て、踏切を渡れば、多摩随一の商都・立川の喧騒が聞こえてくる。

[DATA]
双葉食堂
東京都立川市曙町1-10-6
[Today's recommendation]


◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3 ◆

https://youtu.be/HtP137xWIoI