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記憶の問題とは… 【長崎ちゃんぽん・皿うどん 球磨】

2022.12.04

 前記事に引き続き“昔よく入った店の名前を忘れてしまってる件”――シリーズ。


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前記事の「キッチンブン」は名前を忘れても場所は覚えていたが、今回の案件「球磨」は移転していて(2008年)、より同定が困難である。
しかし食べログ等ネット上に旧住所が残されており、位置的に自分の記憶と合致する。


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問題は年代だが、自分がその土地に住んでいたのが1986-87年で、前回入ったとき創業年を聞いたところ「覚えていないぐらい昔から」という返事。


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まあ、こんな場所にチャンポン屋さんが2軒も3軒もあるとも思えないし、間違いないんじゃないかな。
若いころからチャンポン好きで、チャンポン屋の所在は(交通会館地下など)広域に把握していたつもりである。


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注文は前回と同じ太麺チャンポン。

…と書いているが、確認のため前報を読み返してそれを知った。
実は前回と違うものを選んだつもりでいたのである。


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ほかにも、ここまでの文章の多くが前回の記事をなぞっているということに、読み返すまで気づいていない。
30~40年前の記憶というテーマが、3~4年スパンのより深刻な問題に (〃 ̄ω ̄〃ゞ


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チャンポンの具は、ハクサイ、キャベツ、モヤシ、インゲン、コーン、キクラゲ、かまぼこ、ちくわ、揚げかまぼこ、カタはんぺん、肉団子、豚肉、エビ、イカゲソ…。


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太麺はコシが強すぎずスープとよくなじみ、チャンポンとしての渾然一体感が表現されていて好ましい。


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おいしいものはいつまでも覚えているものだ… とかと締めたいところだが ( ̄- ̄;)ンー


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[DATA]
長崎ちゃんぽん・皿うどん 球磨
東京都中野区本町6-14-11





[Today's recommendation]


https://youtu.be/zpzdgmqIHOQ



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追憶のチャンポンを求め… 【長崎ちゃんぽん・皿うどん 球磨】

2019.12.12

 マイベストちゃんぽんだった立川若葉町の「大龍軒」が9月に閉店してしまったのは大きな打撃だった。
その穴埋めというわけじゃないが、気になるちゃんぽん屋のチェックに中野に遠征。
なぜ気になるかというと……


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話は去年の7月にさかのぼる。
ちょっとややこしいのでいきさつは省略するが、地下鉄新中野駅近くの知らないお宅のリビングでビールを飲んでいたワタシ。昔近所に住んでいたことがあって、同家の当主に古い飲食店についてあれこれ伺っているうちに、いま杉山公園近くで営業する人気のちゃんぽん店は鍋横商店街にあった店が移転したもの、という話になった。鍋横のちゃんぽん屋ならよく覚えている。


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昔あったお店の名前は覚えていないが、いまあるお店「球磨」について食べログで調べてみると、備考欄に「2008年4月中野区本町4-36-7より移転」とある。
その住所は、まさに自分が記憶しているちゃんぽん屋があったあたり。


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はたして、この店は、あの店か…? というのが今回のテーマである。
結論から言うと、よくわかりませーん… ┐(;・・)┌


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場所はほぼ一致しているので、年代さえ合えば同定できるはず。
僕らがいまのお店から400mほどのところに住んでいたのは30数年前。


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「移転前、何年ぐらいやられてたんです?」と聞いてみた。
店員さん4人協議の結果、答えは「覚えていないぐらい昔から」と… `s(・'・;) エート…


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えー… 注文は、食べログ等で人気メニューらしい太麺チャンポン900円。
うどんのように太い麺だが、パツッとした食感はチャンポンそのものだ。


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具材はキャベツ、モヤシ主体の野菜がたっぷり。でも細目を見ると、キャベツ、モヤシ、インゲン、キクラゲと野菜きのこ類4種に対し、かまぼこ、さつま揚げ、ちくわ、赤はんぺん、肉団子と、練り物のほうが種類が多いというバランス感覚が独特。
ほかに、エビ、イカ、豚肉。
あっさりながら太麺に負けないしっかりした味わいのスープ。


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で、同定の話だが、“覚えていないぐらい昔”に対して自分は“覚えているぐらい昔”に入っていると主張できる。
普通に考えればこっちの年代が新しく、僕らがこのへんに住んでいたときにはすでにこのお店は存在しており、くだんのちゃんぽん屋はこのお店だったというロンポウが成り立つと思うのだ。


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でも、こんな店名だったかなぁ…。
なぜ熊本でチャンポン…? と、誰もが抱くであろう疑問とともに店名が記憶に刻まれていそうなものだが…。
やっぱり、よくわかりませーん… ┐(;・・)┌


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[DATA]
長崎ちゃんぽん・皿うどん 球磨
東京都中野区本町6-14-11





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/a3XqMtam1I0


ふらっと立ち寄る沖縄そば 【やんばる】

2019.07.04

 今週は予定外に多忙週間になってしまっている。
どれくらい忙しいか、キーワードを羅列すると――銀河鉄道の夜、CCPとOPRP、シビレエイ発電、改正食品表示法、前立腺肥大症、労働施策の総合的な推進並びに労働者の雇用の安定及び職業生活の充実等に関する法律、チェレンコフ光、ゲーブルトップ型紙容器成形充塡機、インテリジェント地震波動解析、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系……

ひどくとっ散らかってる。そしてところどころ難しそうな用語を含むが、これらは額面どおりにキビシイ仕事になるので、ひどく疲れる。でも打診されたものをお断りしていたら食べていけない。これで毎月カツカツ (ー。ー) フゥ…

ゆえに合間を見て気晴らしにあちこちにごはんを食べに行く、というのが生活スタイルになっている。頭が疲れるしジャンルがとっ散らかっているからリセットは大事。


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今日は午後ぽっかり空いたので新宿まで出掛けることにした。


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新宿には好きな店・懐かしい店・入ってみたい店がたくさんあるが、心の準備ができていないので今日のところは気軽に入れるお店をチョイス。


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「沖縄そば やんばる」は、店外券売機・店内カウンターのみと、立ち食いそば・ファストフード感覚でふらっと立ち寄れる使い勝手のよいお店である。


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右が本店、左が2号店


ちなみに2軒隣に2号店があり、こちらはテーブル席なので複数人数のときや長居するときによい。2店でターゲティングが明確なので利用する側としても非常に便利である。
2号店に関しては、偶然カブった村野さんの記事をご参照ください v(^o ^ )


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基本メニューのやんばるそば650円をポチッとな。
カウンター約20席に対してスタッフは5人もいて、勢いを感じる。
提供までに1~2分と、やはり立ち食いそば的。


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やんばるそばは、透き通ったスープにうどんっぽい麺、薄切りラフティ、かまぼこ、小口ネギという構成。


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スープは塩気が強く、かつおだしが効いている。縮れの強い麺はボソッとした独特の触感で、すするというよりモソモソ食べる。かみしめるほどに甘く、しょっぱいスープと合わさる感じが好き。これぞ沖縄そば! かな… と思っている。


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処理しすぎず獣肉の力強さを感じるラフティも、ならではの個性。
途中紅ショウガ、最後にコーレグースを投入、味がキリッと引き締まる。


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このそばを中心とした簡易スタイルはオープン(1993年)当時は画期的だったと思う。
ここを入門編として沖縄料理好きになった人も少なくないんじゃないだろうか。
老舗格の個性派有名店の多い一角で、しっかり存在感を放っている。


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[DATA]
沖縄そば やんばる
東京都新宿区新宿3-22-1





[Today's recommendation]

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◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3




https://youtu.be/Pe1Du7id6-c
https://youtu.be/98lpLW_BX3w


みちのく行き当たりバッタリ (_ _;) ――その⑤ 【白龍 本店】

2019.04.29

 前記事の続き。

平泉前沢ICで東北自動車道に乗り、一路盛岡へ。
ついに盛岡じゃじゃ麺との対面の瞬間が近づいてきた。

…と思ったら盛岡南ICを下りてまもなく、ナビさんが押し黙ってしまった。
まさかのiPhone電池切れ Σ( ̄ロ ̄lll) ガビーン


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“南部片富士”岩手山


ナビの操作は助手席の相方に任せていて、本人のスマホのマップのナビ機能を使っているわけだが、同じ機種にもかかわらず僕のスマホではナビの設定方法がわからないという。
盛岡には一度来たことがあるが、30年以上も前の話で、しかも人に連れてきてもらったので、はっきりいって右も左もわからない。
じゃじゃ麺への道は平坦ではなかった。


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ナビなしのマップでなんとか盛岡城跡公園近くにたどり着き、パーキングに入れて、いよいよ目的のお店へ。


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そこで目にしたのはいまだかつて遭遇したことのない困難な局面であった。
お店の前に、大大行列 (_△_;ガチョーーーン!!
途方に暮れました。


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いつもなら「ハイ、無理」と即決できる状況だが、いつの間にかこの店が旅の目的みたいになっていて、代替案は考えていなかったし、ほかの店は知らないし、パーキングに車入れちゃってるのも悔しいし…。
グルグル思い巡らせても、やっぱり並ぶしかないのだ。

数えてみました。
僕らの前に45名。


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そしてさらなる悲しいお知らせ。
やっぱり宿がとれそうにない、と相方さん ∑(_□_;)iiゴゴーン
現地でビジネスホテルぐらい入れるだろうと宿を予約せずにやって来て、平泉を出てから相方がずっとスマホで宿を探していて(それでバッテリーが上がったわけだが)、もう20~30件あたったが、ダメ。
知らない町の路地裏で、とっぷり日が暮れ、寝るところもなく…。
心細いのなんの(笑)。


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行列すること72分。
ようやく「白龍(パイロン)本店」に入店。
注文は、じゃじゃ麺 小盛550円、中盛600円。


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実はこのお店に入るのは2度目。30数年前に盛岡を訪れたのは、仕事というかなんというか高校の同級だったSK君と同行していて、岩手大学を出ているSK君にいろいろ案内してもらった。それで盛岡じゃじゃ麺というものを初めて食べ、感動のあまり自己流に再現を試み、それがいまでもわが家の定番メニューとなっている。
30数年ぶりに食べる本物のじゃじゃ麺は、当然のことながら家で作るのとはだいぶ違う。


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じゃじゃ麺 小盛


麺は平打ちというか断面が長方形のモチモチした、まあうどんである。ゆで上げのうどんの上に、ネギ、キュウリ、みそがのるというシンプルな構成の麺料理だ。


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「ひき肉、胡麻、椎茸、その他十数種類の材料を混ぜ込んで炒め寝かせた秘伝の味噌」とHPにあるが、秘伝はそこだけであとはネギ・キュウリ・うどんを用意すればいいので、まねしたくもなる。しかしその“秘伝”がやはり、たやすくはない。


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食べ終わったらテーブル常備の生卵を器に割り落とし、よくとき混ぜて店員さんに渡す。すると、熱々のスープが注がれて戻ってくる(みそ、ネギも適宜追加される)。この“ちいたんたん”という卵スープが「白龍」の名物(+50円)。
SK君に「麺1~2本と具を少々残してちいたんたんにするのが通」と教わっていたので、通ぶってみたが、HPを見るとそれが正式な作法のようだ(笑)。


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食べ終わってお店を出たのが9時すぎ。僕はせっかちなのであれこれ動いてしまうが、行列の間に頭が冷やされ、腹が決まった。
今夜は車中泊。
来るとき、確か出口のすぐ手前にサービスエリアがあった。と、盛岡南ICに向かう。

(つづく)


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[DATA]
白龍(パイロン)本店
岩手県盛岡市内丸5-15
http://www.pairon.iwate.jp/





[Today's recommendation]

※旅の間ネコ不在のため猫写真はお休みします

◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3




https://youtu.be/jBUyjoc_RmA

孤独の道玄坂を疑似体験 【長崎飯店 高田馬場駅前店】

2017.07.15

 3連休の初日、電車に乗って高田馬場までちゃんぽんを食べに行く。

本日午後、妻は都心に用事があるとのことで、行きがてら高田馬場あたりまでわしもついていって、一緒に昼食にしたらどうかと提案。
電車には約1カ月乗ってないが、もし馬場に行くのであればぜひ入ってみたいお店がある。自分の用事のついででも何でもないが、こういう機会を逃すと次いつまた訪れるかわからない。


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そのお店というのが「長崎飯店」。知っている人も多いと思うが、『孤独のグルメ』Season 6 第07話に登場した渋谷道玄坂の「長崎飯店」の系列店だ。
番組のちゃんぽんがおいしそうで渋谷店を調べているうちに高田馬場駅前店に行き当たったという次第。高田馬場なら、死ぬまでにもう一度行く機会があるかどうか… という渋谷とは心理的距離感が違うから、がぜん現実味を帯びてくる。


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事前に地図を調べたところ、意外にもなじみ深い場所だった。
駅前交差点の稲門ビルと西武新宿線の高架の間の路地を神田川に下る坂道の途中。
2つある半地下飲食街のうち駅から遠いほう。

ここはよく知っているはずだが、地下に下りたらまったく見覚えがない。
どうやら、かつて何度か利用した「河童軒」という中華屋が入っていたもう一つの地下街(稲門ビル)とごっちゃになっていたらしい。


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長崎飯店は、表の構えも内部のつくりも、昔の“飯店”そのものである。中国格子の窓や六角中華ランタンがノスタルジックだ。
もちろん、飯店に回転テーブルは欠かせない。本日は奥の回転テーブルで大人の男女が5~6人、何かの会を催している。
ほかに4人掛けテーブルが7脚の店内はほぼ埋まっている。


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ホール係はご高齢のお母さん1人だけのようだ。
けっこう客入りがよく、一部宴会も執り行われていたりするのに、これでスムーズに回転しているから不思議だ。


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背中が曲がりぎみのお母さんが、テキパキ、シャキシャキと動き回っている。ときどき滞ったとしても、厨房の男性のフォローが速い。皿うどんをつくってそのまま持ってくる。
われわれはころあいをみて、ちゃんぽん800円、皿うどん(軟麺)800円をオーダー。


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まずちゃんぽん。思ったよりも早く、5~6分で提供。
ちゃんぽんの具は、キャベツ、モヤシ、キクラゲ、豚肉、紅かまぼこ、揚げかまぼこ、エビ、タコ、アサリ、カキ。「カキという長崎ストロングスタイル、でもそこにちゃんと安っぽいピンクのかまぼこも同居してる安心感」(by 井之頭五郎)


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スープは白濁せずけっこう透き通っており、さっぱりしているが野菜の甘味が強いタンメンタイプ。
麺は意外に軽めというかモチモチ感が少ない、これまで食べたことのないタイプだ。でもこの麺は何かに似てるな、と考えて、思い至ったのが沖縄そばなんだが、違うかな…?


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皿うどんの具はちゃんぽんと同じ。麺も同じ。
あんの味付けは意外に甘味が強い。こういう場合、酢をかけると絶妙の甘酸っぱさになるはずだが、そのことがすっかり飛んでいた。

というのも、卓上に置いてある長崎の「金蝶ソース」なるものが目に留まり、これはもしや川上麻衣子が五郎さんにお勧めした皿うどんにかける地元の食べ方というアレじゃないか? ということで頭がいっぱいになってしまったからだ。
で、皿うどんの終盤にちょこっと試してみました。
うーん、ソース焼きそばかな…。


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高田馬場といういわばテリトリーの、もろ好みのこの店をこれまで知らなかったのは不思議だ。
確かに以前とはアンテナの張り方が大きく変わっているから、引っかかる店も違ってくる。また、たとえこういう店を見つけたとしても、以前は惹かれつつも尻込みしていた。
いまはあまり抵抗なく入り、入ってみれば昔からのなじみのようにすっかりリラックスしている。地元の最近のなじみの店となんら雰囲気が変わらないからだ。もはやこれが僕の日常になりつつあるということか。


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[DATA]
長崎飯店 高田馬場駅前店
東京都新宿区高田馬場2-18-6 柳屋ビルB1F





[Today's recommendation]


https://youtu.be/pUQN44doG9I


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