意外なことにガッツリ系! 【キャロット】
2019.03.24
西荻窪の「西友」裏口ガード下から女子大通り「アテスウェイ」の交差点へ伸びる神明通りの角にある洋食店「キャロット」は、西荻特有のオシャレ感やチョイ高級感をまとい、オサレでも高給でもないおじさんには近寄りがたい存在だった。
昭和が遠くなるにつれ、こういう街角の風景へのノスタルジアは高まる一方。
が、いざ入ってみれば、イメージを膨らませていたのと実態はだいぶ違っていたのである。

正面のガラス窓のたぐいはすべて目隠しされていて店内の様子がうかがえない。おそるおそるドアを開けると、すぐそこに待機している女性店員さんにギョッとさせられるという通過儀礼。その後、観察していると、この方はお見送りの儀式も執り行う。
そのあたりの接客の形式張って気持ちの入っていないところが冒頭に述べたイメージとのギャップを表すかというと、ちょっとポイントが違うんだが、でもその不器用な感じは僕が抱いている“西荻的なるもの”と相反することは確か。

メニューの品数が①~⑳と多く、思ったほど高くない。というか、よく見るとかなり低価格までカバーしている。これがイメージとの違いの第一点。
まあ、店頭の品書きでそれを確認して入っているわけだが。
注文は、①ハンバーグとクリームコロッケ780円、④ベーコン巻ステーキとスパイシーチキンソテー980円。

店内は思ったより狭く、テーブルが2人席、4人席、6人席の3卓、カウンター5席の計17席。

まずご飯とみそ汁が来て、山盛りのご飯が、イメージと違うその二。
料理提供前に油はね防止の紙ナプキンが配られる。
このあたりで、僕はかなり期待感を膨らませていたわけである。
で、やって来た皿がすごかった!

お店のtwitterプロフィールには「地元民から愛される洋食屋さん。とは言っても、メインは何と言っても肉。 肉・肉・肉の、肉の大行進」と書いてある。
まさにそのとおりで、④のセットなんか鉄板からこぼれ落ちそう。てか、ナイフを入れるたびに大根おろしやらコーンやらが、実際こぼれ落ちる。

いやー、驚いた。
このお店は僕がイメージしていた女子大生御用達なこじゃれた街のカフェレストランなんかではなく、体育会も任せなさい的ガッツリ系な昭和の学生街の洋食屋だったのだ。そういえばお客はほぼ男性である。

さて、1000円を切る④のセット、あまりにも安いと思ったが、ベーコン巻ステーキに秘密がある。これは薄切り牛肉を積層化したいわゆるミルフィーユステーキ。しかし、絶妙の火の通し加減でぱさついたところもなく、肉のうま味が閉じ込められている。

そのまま食べてもおいしいが、たっぷりおろしにニンニクしょうゆを垂らせば、また絶妙。
チキンソテーもでかく、カリッとした皮とジューシーな肉の対比がよい。

もう一皿は、比べればサイズ感は劣るがこの店の最安値。
780円でこの内容はなかなかないと思う。

ハンバーグは、ほぼ肉、つなぎやタマネギ感はない。
クリームコロッケはマッシュルームがよいアクセント。

原宿の「ロミー」のところでも書いたが、こういうお店では料理をシェアしたいのでなるべくダブらないようなオーダーの仕方をするが、こちらは安い順に2皿で4品きれいにばらける。
これでドリンク付き2人で1760円。

ガッツリかつリーズナブル。
入ってみれば、イメージを膨らませていたのと実態はだいぶ違っていたのである。
いい意味で。

[DATA]
キャロット
東京都杉並区西荻北3-13-7
https://twitter.com/KITCHEN_CARROT
[Today's recommendation]



https://youtu.be/j2Md64VPBVU
街角のJazzyなコーヒー屋
2019.03.24 どんぐり舎/東京都杉並区西荻北3-30-1
コアなファンの多い老舗喫茶店。
時間が止まったようなたたずまいが魅力。

「西荻てしごと市」「キャロット」と回ったが、そもそもの目的はこちら。

ほろ苦ブレンドとどんぐりクッキーを購入。

西荻窪の「西友」裏口ガード下から女子大通り「アテスウェイ」の交差点へ伸びる神明通りの角にある洋食店「キャロット」は、西荻特有のオシャレ感やチョイ高級感をまとい、オサレでも高給でもないおじさんには近寄りがたい存在だった。
昭和が遠くなるにつれ、こういう街角の風景へのノスタルジアは高まる一方。
が、いざ入ってみれば、イメージを膨らませていたのと実態はだいぶ違っていたのである。

正面のガラス窓のたぐいはすべて目隠しされていて店内の様子がうかがえない。おそるおそるドアを開けると、すぐそこに待機している女性店員さんにギョッとさせられるという通過儀礼。その後、観察していると、この方はお見送りの儀式も執り行う。
そのあたりの接客の形式張って気持ちの入っていないところが冒頭に述べたイメージとのギャップを表すかというと、ちょっとポイントが違うんだが、でもその不器用な感じは僕が抱いている“西荻的なるもの”と相反することは確か。

メニューの品数が①~⑳と多く、思ったほど高くない。というか、よく見るとかなり低価格までカバーしている。これがイメージとの違いの第一点。
まあ、店頭の品書きでそれを確認して入っているわけだが。
注文は、①ハンバーグとクリームコロッケ780円、④ベーコン巻ステーキとスパイシーチキンソテー980円。

店内は思ったより狭く、テーブルが2人席、4人席、6人席の3卓、カウンター5席の計17席。

まずご飯とみそ汁が来て、山盛りのご飯が、イメージと違うその二。
料理提供前に油はね防止の紙ナプキンが配られる。
このあたりで、僕はかなり期待感を膨らませていたわけである。
で、やって来た皿がすごかった!

お店のtwitterプロフィールには「地元民から愛される洋食屋さん。とは言っても、メインは何と言っても肉。 肉・肉・肉の、肉の大行進」と書いてある。
まさにそのとおりで、④のセットなんか鉄板からこぼれ落ちそう。てか、ナイフを入れるたびに大根おろしやらコーンやらが、実際こぼれ落ちる。

いやー、驚いた。
このお店は僕がイメージしていた女子大生御用達なこじゃれた街のカフェレストランなんかではなく、体育会も任せなさい的ガッツリ系な昭和の学生街の洋食屋だったのだ。そういえばお客はほぼ男性である。

さて、1000円を切る④のセット、あまりにも安いと思ったが、ベーコン巻ステーキに秘密がある。これは薄切り牛肉を積層化したいわゆるミルフィーユステーキ。しかし、絶妙の火の通し加減でぱさついたところもなく、肉のうま味が閉じ込められている。

そのまま食べてもおいしいが、たっぷりおろしにニンニクしょうゆを垂らせば、また絶妙。
チキンソテーもでかく、カリッとした皮とジューシーな肉の対比がよい。

もう一皿は、比べればサイズ感は劣るがこの店の最安値。
780円でこの内容はなかなかないと思う。

ハンバーグは、ほぼ肉、つなぎやタマネギ感はない。
クリームコロッケはマッシュルームがよいアクセント。

原宿の「ロミー」のところでも書いたが、こういうお店では料理をシェアしたいのでなるべくダブらないようなオーダーの仕方をするが、こちらは安い順に2皿で4品きれいにばらける。
これでドリンク付き2人で1760円。

ガッツリかつリーズナブル。
入ってみれば、イメージを膨らませていたのと実態はだいぶ違っていたのである。
いい意味で。

[DATA]
キャロット
東京都杉並区西荻北3-13-7

[Today's recommendation]



https://youtu.be/j2Md64VPBVU

2019.03.24 どんぐり舎/東京都杉並区西荻北3-30-1
コアなファンの多い老舗喫茶店。
時間が止まったようなたたずまいが魅力。

「西荻てしごと市」「キャロット」と回ったが、そもそもの目的はこちら。

ほろ苦ブレンドとどんぐりクッキーを購入。
