“裏原宿”の洋食店 【ロミー】
2019.03.21
原宿の太田記念美術館に小原古邨展を見に行くという。
原宿駅で降りるのは何年ぶりか覚えていないというくらい久しぶり。太田記念美術館はラフォーレ原宿の真裏にあり、裏原宿といえば昔はそのあたりを指したが、そうして有名になる前から僕はその裏道を熟知していたはずがまったく覚えていない。
学生時代、事情によりこのあたりにあった有名美容院に入ったことがある。
表参道と竹下通りの間のエリアながら人けが少ないところは昔と変わっていない。

学生時代、原宿の美容院なんかでカッチョよさげにしてた(1982年撮影)
――小原古邨(1877~1945)は、明治末から大正、昭和にかけて活躍した花鳥画の絵師です。海外では、多くのコレクターがおり、展覧会も開催されているのですが、日本ではほとんど紹介されることがなかったため、知る人ぞ知る存在でした。(太田記念美術館HPより)

事前情報ノーチェックで行き、現場で「あ、こういうのね…」みたいな(笑)。

花鳥画ということで、ほとんどが鳥の絵。
鳥好きの自分は大いに楽しめた。

ただ意匠重視のあまり、雪景色に夏鳥のオオルリを配するというありえないモチーフがあったり、花と鳥の縮尺がおかしかったりと、ツッコミどころも満載。

昼ごはんは、竹下通り出口の先の明治通りと平行する原宿通り。
いまではそのあたりを裏原宿というらしいが、多国籍的に、人でいっぱい。

原宿は社会人なりたてのころ出入りする会社がいくつもあったので気後れとかはまったく感じないが、とにかく昔に比べはるかに人の多いことに閉口する。

洋食店「ロミー」は、同潤会が残っていた時代の原宿の雰囲気を残す、古いアパートのような物件の1階にある。
通りの喧騒からして難しいかな… と外からのぞいてみると、意外なことに空席があるようで、即刻入店。

はじめ6人テーブルに相席状態で通されたが、4人テーブルが空くとただちにそちらへの移動を勧められた。
僕らのあとのお客さんもそういう感じで、接客サービスが細やかである。

注文は、4)ハンバーグとローストポーク目玉付き800円と、5)チキンのマヨネーズ焼きとローストポーク目玉付き800円。
こういうアンサンブルなメニューのお店の場合、2人で入るときはなるべくダブらないような組み合わせを考えるが、ローストポークがかぶってしまった。実はこれが正解。

一見ベーコンのようであり、やわらかく煮込んであるわりにはきれいに薄くスライスされているので専用のスライサーを装備しているのかもしれない。

そのローストポークは、ひと口食べただけでフワッとよい香りが口の中に広がる。香りの主体はスターアニス(八角)で、中国料理の角煮の技法である。

われわれの注文はどちらももう1品はドゥミグラスソース系で、洋風と中華風の対照が楽しめる組み合わせであった。

BGMはマライア・キャリーなど。
自分が原宿に少しは用事があったのは、そのサンプリング源のトム・トム・クラブの時代だったなぁ… と。
お店のおばさまのヘアスタイルもそういう原宿モードで、なんか元気をもらった気がした。

[DATA]
ロミー(ROMMY)
東京都渋谷区神宮前3-26-10
[Today's recommendation]

小原古邨作『猫と提灯』(左) うちのチビ猫にそっくり…

https://youtu.be/qq09UkPRdFY
https://youtu.be/8eGGSZUfEGA
原宿の太田記念美術館に小原古邨展を見に行くという。
原宿駅で降りるのは何年ぶりか覚えていないというくらい久しぶり。太田記念美術館はラフォーレ原宿の真裏にあり、裏原宿といえば昔はそのあたりを指したが、そうして有名になる前から僕はその裏道を熟知していたはずがまったく覚えていない。
学生時代、事情によりこのあたりにあった有名美容院に入ったことがある。
表参道と竹下通りの間のエリアながら人けが少ないところは昔と変わっていない。

学生時代、原宿の美容院なんかでカッチョよさげにしてた(1982年撮影)
――小原古邨(1877~1945)は、明治末から大正、昭和にかけて活躍した花鳥画の絵師です。海外では、多くのコレクターがおり、展覧会も開催されているのですが、日本ではほとんど紹介されることがなかったため、知る人ぞ知る存在でした。(太田記念美術館HPより)

事前情報ノーチェックで行き、現場で「あ、こういうのね…」みたいな(笑)。

花鳥画ということで、ほとんどが鳥の絵。
鳥好きの自分は大いに楽しめた。

ただ意匠重視のあまり、雪景色に夏鳥のオオルリを配するというありえないモチーフがあったり、花と鳥の縮尺がおかしかったりと、ツッコミどころも満載。

昼ごはんは、竹下通り出口の先の明治通りと平行する原宿通り。
いまではそのあたりを裏原宿というらしいが、多国籍的に、人でいっぱい。

原宿は社会人なりたてのころ出入りする会社がいくつもあったので気後れとかはまったく感じないが、とにかく昔に比べはるかに人の多いことに閉口する。

洋食店「ロミー」は、同潤会が残っていた時代の原宿の雰囲気を残す、古いアパートのような物件の1階にある。
通りの喧騒からして難しいかな… と外からのぞいてみると、意外なことに空席があるようで、即刻入店。

はじめ6人テーブルに相席状態で通されたが、4人テーブルが空くとただちにそちらへの移動を勧められた。
僕らのあとのお客さんもそういう感じで、接客サービスが細やかである。

注文は、4)ハンバーグとローストポーク目玉付き800円と、5)チキンのマヨネーズ焼きとローストポーク目玉付き800円。
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こういうアンサンブルなメニューのお店の場合、2人で入るときはなるべくダブらないような組み合わせを考えるが、ローストポークがかぶってしまった。実はこれが正解。

一見ベーコンのようであり、やわらかく煮込んであるわりにはきれいに薄くスライスされているので専用のスライサーを装備しているのかもしれない。

そのローストポークは、ひと口食べただけでフワッとよい香りが口の中に広がる。香りの主体はスターアニス(八角)で、中国料理の角煮の技法である。

われわれの注文はどちらももう1品はドゥミグラスソース系で、洋風と中華風の対照が楽しめる組み合わせであった。

BGMはマライア・キャリーなど。
自分が原宿に少しは用事があったのは、そのサンプリング源のトム・トム・クラブの時代だったなぁ… と。
お店のおばさまのヘアスタイルもそういう原宿モードで、なんか元気をもらった気がした。

[DATA]
ロミー(ROMMY)
東京都渋谷区神宮前3-26-10
[Today's recommendation]

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https://youtu.be/qq09UkPRdFY
https://youtu.be/8eGGSZUfEGA