“サッポロ”というコンテンツ 【コタン】
2019.03.05
このブログは基本的にお店屋さんを取り上げるものであるから、まず場所を説明しておきたい。手っ取り早いのが道順、つまり道の名前を出すことだが、この道路名というやつが実にめんどくさい。
都道府県道レベルで見てみると、使い慣れた名前はだいたい通称や愛称(通り名)であって、行政上の名称は路線の起終点を順に並べた「県道○○△△線」とすることが原則とされている。たとえば通称「世田谷通り」は、正式には「東京都道・神奈川県道3号世田谷町田線」となる。Wikipediaもそうなってる。
それじゃ説明にならんだろう。
そんな感じ(中略)でいろいろめんどくさいので、駅前商店街の細道の名前なぞ、なかなか調べがつかなかったりするのである。

なぜそんなことを長々と書いているかというと、☝ この道の名前を調べるのにたいへん苦労したから。
西荻窪駅北口のJ:COMショップとカラオケ館の間の道を、「西荻まち歩きマップ2015」では「八幡通り」としている。理由は井草八幡宮への最短ルートであるから。別説として、途中の橋が「駅通橋」なので「駅通り」なのかもしれない、とも。どちらも簡潔・明快でストンと落ちるものがある。
逆に言えば、個人レベルでもこのように決定していけるところも、混乱のもとであるのだが。

さて、この八幡通り、まあ古い人には洋食「真砂」のあった通りといったほうがわかりやすいと思うが… って、はじめからそれで済んだんじゃないの? \( ̄ー ̄;) ォィ!
…というのはおいといて。

えー、あらためてこの八幡通り、100mほど入ったあたりの三軒長屋の一角のラーメン屋「コタン」。
おしゃれな店が並ぶ西荻にあって異質なオーラを放っている。

1971(昭和46)年創業。
建物が古いということなら西荻は骨董の街であり古い物件のリノベーションの盛んな地域でもあるので、ぜんぜん珍しくない。
古いのはコンテンツ自体であり、いわゆるオワコン的な…?

この店の標榜するところは、都内でも見ることが少なくなったサッポロラーメンである。
“サッポロ”についてはこれまで取り上げてきたお店を参照していただきたい(蝦夷・えぞ・えぞ・えぞ菊・えぞふじ・狩勝・ニューコタン・元祖札幌や・どさん子・どさん子・ピリカ・ピリカ)。

1時すぎでお客さんはなし。
3年ほど前に一度入ったことがあるが、そのときもこんな感じだった。

入り口に掛かっている看板のランチメニュー:ラーメン(味噌:しょうゆ・塩)、餃子3個、半ライスで750円(税別)を、味噌ラーメンでオーダー。
「ライスお付けしてよろしいですか?」とご主人。
「お願いします」と答えておいて、“よろしいですか?”が気になったのであらためてカウンター上のメニューを見直してみると、“お好きなラーメンに、プラス100円で餃子(3個)、ライスお付けします”と書いてあり、その上に“各50円、50円”と手書きで追加してある。つまりライスなしで700円という選択もできるわけで、なかなか親切だと思った。
お新香もつき、一式まとめて5分ほどでの提供。

味噌ラーメンのスープはあっさりしている印象だが、徐々に合わせみそのニンニクが効いてくる。あっさりな分、だしのうま味が前に出てくる感じ。

炒め野菜はモヤシ、キャベツ、ニンジン。
このテのラーメンでは珍しくデフォルトでチャーシューがのる。チャーシューは店主自慢の品のようで、おいしいとろとろチャーシューだ。
餃子はひと口サイズで、これもニンニクがかなり効いており、小ぶりながらパンチのある味だ。

コンテンツのはやりすたりということでは、たとえばすぐ近くの「坂本屋」は中華屋のカツ丼、南口の「はつね」はタンメンで、それぞれ大行列店となっている。
昭和の王道的大衆食堂メニューとしてサッポロみそラーメンも引けを取らないように思えるが、そこが微妙なところである。
“日本一の”と冠されることもあるほかの2店のように、じゃあ“日本一のサッポロラーメン”と誰かが言ったとして、それで行列ができるかというと、それも微妙なところで…。
それでも“私が愛してやまない「みそラーメン」なんです” (by 山本〇博?)

[DATA]
コタン
東京都杉並区西荻北3-22-20
[Today's recommendation]


◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3 ◆

https://youtu.be/07Fp-omNXCw
このブログは基本的にお店屋さんを取り上げるものであるから、まず場所を説明しておきたい。手っ取り早いのが道順、つまり道の名前を出すことだが、この道路名というやつが実にめんどくさい。
都道府県道レベルで見てみると、使い慣れた名前はだいたい通称や愛称(通り名)であって、行政上の名称は路線の起終点を順に並べた「県道○○△△線」とすることが原則とされている。たとえば通称「世田谷通り」は、正式には「東京都道・神奈川県道3号世田谷町田線」となる。Wikipediaもそうなってる。
それじゃ説明にならんだろう。
そんな感じ(中略)でいろいろめんどくさいので、駅前商店街の細道の名前なぞ、なかなか調べがつかなかったりするのである。

なぜそんなことを長々と書いているかというと、☝ この道の名前を調べるのにたいへん苦労したから。
西荻窪駅北口のJ:COMショップとカラオケ館の間の道を、「西荻まち歩きマップ2015」では「八幡通り」としている。理由は井草八幡宮への最短ルートであるから。別説として、途中の橋が「駅通橋」なので「駅通り」なのかもしれない、とも。どちらも簡潔・明快でストンと落ちるものがある。
逆に言えば、個人レベルでもこのように決定していけるところも、混乱のもとであるのだが。

さて、この八幡通り、まあ古い人には洋食「真砂」のあった通りといったほうがわかりやすいと思うが… って、はじめからそれで済んだんじゃないの? \( ̄ー ̄;) ォィ!
…というのはおいといて。

えー、あらためてこの八幡通り、100mほど入ったあたりの三軒長屋の一角のラーメン屋「コタン」。
おしゃれな店が並ぶ西荻にあって異質なオーラを放っている。

1971(昭和46)年創業。
建物が古いということなら西荻は骨董の街であり古い物件のリノベーションの盛んな地域でもあるので、ぜんぜん珍しくない。
古いのはコンテンツ自体であり、いわゆるオワコン的な…?

この店の標榜するところは、都内でも見ることが少なくなったサッポロラーメンである。
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“サッポロ”についてはこれまで取り上げてきたお店を参照していただきたい(蝦夷・えぞ・えぞ・えぞ菊・えぞふじ・狩勝・ニューコタン・元祖札幌や・どさん子・どさん子・ピリカ・ピリカ)。

1時すぎでお客さんはなし。
3年ほど前に一度入ったことがあるが、そのときもこんな感じだった。

入り口に掛かっている看板のランチメニュー:ラーメン(味噌:しょうゆ・塩)、餃子3個、半ライスで750円(税別)を、味噌ラーメンでオーダー。
![]() | ![]() |
「ライスお付けしてよろしいですか?」とご主人。
「お願いします」と答えておいて、“よろしいですか?”が気になったのであらためてカウンター上のメニューを見直してみると、“お好きなラーメンに、プラス100円で餃子(3個)、ライスお付けします”と書いてあり、その上に“各50円、50円”と手書きで追加してある。つまりライスなしで700円という選択もできるわけで、なかなか親切だと思った。
お新香もつき、一式まとめて5分ほどでの提供。

味噌ラーメンのスープはあっさりしている印象だが、徐々に合わせみそのニンニクが効いてくる。あっさりな分、だしのうま味が前に出てくる感じ。

炒め野菜はモヤシ、キャベツ、ニンジン。
このテのラーメンでは珍しくデフォルトでチャーシューがのる。チャーシューは店主自慢の品のようで、おいしいとろとろチャーシューだ。
![]() | ![]() |
餃子はひと口サイズで、これもニンニクがかなり効いており、小ぶりながらパンチのある味だ。

コンテンツのはやりすたりということでは、たとえばすぐ近くの「坂本屋」は中華屋のカツ丼、南口の「はつね」はタンメンで、それぞれ大行列店となっている。
昭和の王道的大衆食堂メニューとしてサッポロみそラーメンも引けを取らないように思えるが、そこが微妙なところである。
“日本一の”と冠されることもあるほかの2店のように、じゃあ“日本一のサッポロラーメン”と誰かが言ったとして、それで行列ができるかというと、それも微妙なところで…。
それでも“私が愛してやまない「みそラーメン」なんです” (by 山本〇博?)

[DATA]
コタン
東京都杉並区西荻北3-22-20
[Today's recommendation]


◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3 ◆

https://youtu.be/07Fp-omNXCw