江戸の藪そばの流れをくむ 【武蔵野やぶそば】

2017.03.23

 昔だったらこういう本格っぽいそば屋に1人で入るなんて考えられなかったけど、最近ディープな街のそば屋に入るようになって、むしろ本格のほうの敷居というかハードルが下がった。こういう店で怖い思いをすることはまずないからだ。
じゃあ街そばは怖いのかというと、僕がグニャリジロリと名づけている体験をすることがあって、これは怖い人には怖い。いちばんすごかったのが久米川のしなのだが、その話はその機会に。

通りすがりに衝動的に入店。こういう上品な店の中にいることになるとはついさっきまで思ってもみなかった。
僕のすぐ前に男性2人組が入り、ほかに年配女性がカウンター代わりの大テーブルで汁そばを食べている。その反対側に座り、おろしそば720円をオーダー。そば茶のサービスがうれしい。

BGMはショパンの『英雄ポロネーズ』、演奏はアダム・ハラシェヴィッチだ。(←でたらめ)


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そばはかなり細めで、量はかなり少なめ。一見盛りがよさそうに見えるが、これは錯視。ざるが裏返しなのだ。丸みのあるざるの底にそばを張り付けてある感じで、南阿佐ヶ谷の「ふるやま」が同じスタイルだが、こういうのは多いんだろうか? 確かに水切れはいいだろうけど。
そばはあまり香らないがのど越しがよい。おろしに海老が入っているのが面白い。


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この量だとあっという間に食べ終わる。
おろしと合わせる分にはそれほど感じないが、残りをそば湯で割っていただくと、このつゆは相当辛口だ。僕好みで、これは天ぷらにも合いそう… というところで思い出したのだが、ネット情報でこちらは神田やぶを彷彿させる厚いかき揚げがおいしそうだったので、入ることがあったら天ざるにしようと決めていたのだ。衝動的に動くからそういうことが飛ぶ、とちょっと後悔。ちなみにこの店は池之端の系譜だ。

食べ終わるころ、音楽はホルストの『木星』に変わっていた。そば屋でクラシックが流れても別にかまわないけど、なぜか勇壮な曲ばかり。さすがにそれは違和感あるなぁ…。


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[DATA]
武蔵野やぶそば
東京都西東京市柳沢6-4-3


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